教育機会の提供

環境出張授業「日産わくわくエコスクール」(日本)

「日産わくわくエコスクール」は、わかりやすく楽しく環境について学べるプログラムとして2008年に日本で誕生し、各国で進化を遂げ、世界に羽ばたいています。

日本では、地球温暖化問題への理解を促すとともに、日産の環境への取り組みを紹介し、「日産リーフ」の試乗などを通じて最新の環境技術を体験するプログラムを実施しています。小学校高学年の児童を対象に、日産従業員が講師となって学校を訪問して行います。また、解説DVD付き教材の貸し出しやweb会議システムを通じたオンライン授業のなど、さまざまな形で子どもたちの学びをサポートしています。同プログラムの日本での受講者数は累計で15万3,000名を越えました(2025年3月末現在)。英国や中国でも、それぞれの状況に応じた内容で環境教育を提供しています。

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ものづくりの魅力を伝える「日産モノづくりキャラバン」「日産デザインわくわくスタジオ」(日本)

日産は、モノづくりの楽しさを将来世代に伝えたいと考え、さまざまな取り組みを行っています。日本では日産の従業員が小学校を訪れ、モノづくりの魅力を伝える出張授業「日産モノづくりキャラバン」や「日産デザインわくわくスタジオ」を実施、両プログラム合わせて年間約1万名の子どもたちが受講しています。

工場見学(日本)

日産の工場は、地域の方々に愛され、信頼される「開かれた工場」を目指し、皆さまとのふれあいや対話を大切にしています。年間を通じて、工場見学に訪れる多数のお客さまをお迎えしています。2020年7月からは、ビデオ会議システムを利用してオンライン工場見学を開始しました。オンライン化により、通常の工場見学では公開できなかったエリアもカメラを通して見学でき、これまで工場へ訪問することが難しかった遠方の小学校も参加できるようになりました。

交通安全活動「ハローセーフティーキャンペーン」(日本)

事業所周辺地域における交通安全啓発活動の推進に寄与するため、日産は、日本において1972年から実施している交通安全活動「ハローセーフティーキャンペーン」の一環として、1987年より従業員募金を実施しています。会社からの寄付金を加え、地域の交通安全協会や自治体などを通じて、主に各事業所近隣の児童に対し、交通事故防止に役立つ物品を寄贈しています。また、高齢ドライバーの安全走行を促進・啓発するため、新潟大学とともに、2019年度に「ハンドルぐるぐる体操」を制作しました。本体操は、主に高齢ドライバーが日々の生活の中で運動習慣をつけることにより、筋力と認知力を高めて安全走行できるように支援するものです。

また、高齢ドライバーだけでなく、運転不足になりがちな誰にでも身体機能向上効果が期待できます。これまでの成果が認められ、2024年11月には新潟大学が「第13回健康寿命をのばそう!アワード」スポーツ庁長官賞を受賞しました。

2024年3月には、日産の名車とその時代を感じるセットの中で、写真や動画を撮って楽しむことができるメタバース*上の撮影スタジオ「NISSAN Heritage Cars & Safe Driving Studio」の公開を開始しました。このワールドでは、「交通安全未来創造ラボ」の特別研究員であるアカデミアの全面協力のもと、セット内に配置された車両を使った交通安全に関する仕掛けを、没入感のある表現を通して体験できる機会を提供します。

* 三次元の仮想空間を使ったVR(Virtual Reality)コミュニケーション技術

各地の「ハンドルぐるぐる体操 友達の輪ひろげよう」
各地の「ハンドルぐるぐる体操 友達の輪ひろげよう」

各地の「ハンドルぐるぐる体操 友達の輪ひろげよう」

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次代を担う子どもたちへの支援「日産 童話と絵本のグランプリ」(日本)

次代を担う子どもたちへの支援「日産 童話と絵本のグランプリ」

「日産 童話と絵本のグランプリ」は、アマチュア作家の方を対象にした創作童話と絵本のコンテストで、1984年の創設以来、40年にわたり数々の優れた作品を生み出しています。一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が主催し、日産は社会貢献活動の一環として協賛しています。

本グランプリでは、毎年、2,000編近い応募作品の中から、童話部門・絵本部門の大賞各1編を含む入賞作品計38編を選出しています。また、日産は各部門大賞作品をビーエル出版株式会社の協力を得て出版し、全国の公立図書館や、日産の事業所近隣の幼稚園や保育園などに寄贈しています。また、海外事業拠点周辺の日本人学校、日本語補習校にも贈呈しており、これまでに国内外で計29万冊以上の本を寄贈しています。

次代を担う子どもたちへの支援は、日産が社会貢献活動を通じて一貫して取り組んでいるテーマです。

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WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)環境啓発キャンペーンへの賛同と各国での活動(日本、中国、カナダ)

日産は、WWF 主催の環境啓発キャンペーン「Earth Hour 2025」(世界中で同じ日・同じ時刻に消灯することで地球温暖化防止と環境保全の意思を示すプロジェクト)に賛同し、各国の従業員に消灯アクションを呼びかけ、国内外の日産の事業会社で消灯アクションを行いました。

カナダ日産自動車会社(NCI)は、2019年よりWWFカナダの公式パートナーとして、CN Tower Climbといった、環境に関する募金を呼び掛けるイベントに参加しています。このイベントで集められた募金は、WWFカナダの10年計画であるRegenerate Canada*の実現に活用されます。

* Regenerate Canada: https://wwf.ca/regeneratecanada/

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環境教育と自然生息地の再生への支援(米国)

北米日産会社(NNA)では従業員のボランティア活動と寄付を通じて、環境問題に取り組むさまざまな非営利団体を支援しています。2024年度は、NNAは環境問題への取り組みを支援するために12の団体に寄付、さらに中部テネシー州における在来種の生息地の再生活動を支援するため、日産ネイバー・テネシー環境協議会に日産タイタントラックを寄贈しました。

また、中部テネシー、テキサス州ダラス、ミシガン州ファーミントンヒルズでボランティアイベントが開催され、延べ数百人のNNA従業員がボランティアで植樹や、川の清掃、生息地の修復を行いました。2024年4月にはNNAにて「リサイクル・ラウンドアップ」が開催され、340世帯が参加して一般家庭ではリサイクルが難しい物品を持ち寄りました。持ち寄った物品は専門業者によって再生利用や新しい素材へ加工され、通常埋め立て処分となる廃棄物をこれまでに26トン以上削減しました。

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高校生への安全運転教育支援(米国)

北米日産会社(NNA)は、2024年度、テネシー中部、ミシシッピ中部、ミシガン南東部の高校40校以上を対象にThinkFast®プログラム実施支援を行い、約11,000名が参加しました。また、大学病院と連携しティーンネージャー向け安全運転啓発キャンペーンBe in the Zone (BITZ)の実施支援も行っています。

BITZでは、医師や救急隊員、日産従業員によるプレゼンテーションやアクティビティを行い、それを受けて生徒たちが学校内における安全運転の重要性を啓発するプロジェクトを企画します。2024年には、約20,000人の生徒がBITZキャンペーンに参加しました。さらに、関係団体への寄付に加え、従業員のボランティア活動や、安全イベントを通じて、車中の子どもの安全を守る日産の取り組みを推定 6,500 世帯に伝えることができました。

* ThinkFast®: 安全運転の重要性を子どもたちにゲーム形式で伝える、インタラクティブな教育プログラム

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次世代の科学者やエンジニアを育成する取り組み(米国)

北米日産会社(NNA)は米国における教育の取り組みとして、小学校から大学までの学生たちが自動車産業に不可欠なSTEMの4分野に親しむことを奨励するさまざまなプログラムを支援しています。

2024年度はテネシー州の70校を訪問し、約10,000人の生徒にキャリアシミュレーションプログラム「Be Pro Be Proud」を提供しました。また、アリゾナ、ミシガン、ミシシッピ、テネシー、テキサスの学校や青少年支援非営利団体との提携を通じて、学生向けのロボット工学プログラムを支援しており、従業員はこれらのプログラムにボランティアとして参加しています。

NNAは2024年度に高等学校や専門学校へ車両を350台以上寄贈し、約7,000人の生徒が寄贈車両を使って実践的な学習を体験しました。

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学校支援プログラム「Profi-san」(ブラジル)

ブラジル日産自動車会社(NBA)はリオデジャネイロ南部地域の学校を対象としたプログラム「Profi-san」を実施しています。「Profi-san」は、プログラミングコースを通じた専門教育の提供と、障がいのある生徒のアクセシビリティ向上のための学校施設の改善という2つの主要な取り組みを通じて支援を行っており、2024年には約700人の生徒が恩恵を受けました。

学校支援プログラム「Profi-san」
学校支援プログラム「Profi-san」
学校支援プログラム「Profi-san」

子どもたちに教育機会を提供「日産スキルズ・ファンデーション」(英国)

英国日産自動車製造会社(NMUK)では、2014年に日産スキルズ・ファンデーションを設立し、2025年3月までに延べ約10万名の生徒に環境やモノづくりなどさまざまなテーマのプログラムを提供し、未来のエンジニアと製造を担う人財の育成を推進しています。日産スキルズ・ファンデーションは、STEMを学ぶ外部の3つの国際的な教育プログラム「VEX IQ Robotics」、「VEX GO」、「FIRST LEGO League」にも教材や資金、知見などを提供する他、地域大会を主催して地元チームを支援しています。

2022年に開始した小学校低学年の子どもたちを対象にした「Lesson In a Box」は、日産や日本の文化に関連したSTEM教材を箱詰めして貸出するプログラムで、2024年には853人の子どもたちが参加しました。また、地元の学校や大学と協力して新しいアカデミープログラムを立ち上げ、製造業界の知識や経験を取り入れた質の高いカリキュラムを提供しています。

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子どもたちや若者への教育支援「日産ドリーム・クラスルーム」(中国)

日産(中国)投資有限公司(NCIC)は、小学生を支援する教育プログラム「日産ドリーム・クラスルーム」を2013年から実施しています。現在は、東風日産乗用車公司(DFN)と連携し、環境、モノづくり、デザイン、自動運転、自動車の歴史など、多彩な授業を提供しています。

2024年末までに230万名以上の生徒が参加しました。2020年からは、これまでの授業に加えて「日産#DrawDrawDraw」などのキャンペーンも実施。子どもたちが自分の学習成果を披露し、自らの可能性を表現できるプラットフォームを構築しました。これらのキャンペーンにはこれまでに2万5千人超が参加して、日産がもたらすイノベーションやワクワクを体験してきました。

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公益財団法人日産財団による教育支援(日本)

公益財団法人日産財団は「人材育成を通じて、豊かな未来社会の実現を目指します」というビジョンのもと、人財育成事業を行っています。子どもたちの論理的あるいは科学的思考能力の向上や、教師の指導力を高める授業研究を目指す小中学校や理科研究会を対象に理科教育助成を行っています。

また、科学技術分野を担う女子の育成を目指し、日本国内の小中学校を対象とした「日産財団リカジョ賞」も設立しました。2019年度からは、未来人材育成事業を開始し、その一環として早稲田大学との共同研究に基づく未来のリーダー教室プロジェクトを立ち上げました。2024年には「未来のリーダー教室 展開編」に中学生・高校生19人が参加し、「リーダーシップ」「アート思考」「システム思考」「SF思考」という4つのテーマで、講師たちとの直接対話やワークショップをおこない、未来のリーダーとしての自分について考えました。

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横浜F・マリノスのホームタウン活動(日本)

横浜F・マリノスは、地域のあらゆる人々が心からスポーツを楽しめる場を創り、スポーツのチカラで地域の人々と共に活気あふれる街を創ることを目指し、ホームタウン活動を推進しています。

ホームタウン(神奈川県横浜市、横須賀市、大和市)では、身体を動かす楽しさと食育を伝える「サッカー食育キャラバン」や交通安全教室等地域に根差した活動を実施しています。そのほかにも、障がい者サッカーチーム「横浜F・マリノス フトゥーロ」の活動、自然災害の被災地復興応援活動などを実施しています。

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オックスフォード日産日本問題研究所による日欧相互理解促進(英国)

1981年、日産の寄付により英国オックスフォード大学内に設立されたオックスフォード日産日本問題研究所は、欧州における現代日本研究の主要拠点のひとつとして広く知られ、日欧の相互理解の促進に寄与しています。