フォーミュラE
EVの進化を加速させる、日本メーカー唯一の挑戦
FIAが主催する自動車レースの中で唯一、電気自動車(EV)で競う、フォーミュラE。世界をリードする自動車メーカー各社が最先端のEV技術を競い合いながら、世界各地の代表的な都市を舞台にドラマチックなレースを展開しています。
日産は、モータースポーツと電気自動車の両分野において、長い歴史と経験を持っています。最先端のEVテクノロジーを世界中のお客さまに知っていただきたいという思いから、日本の自動車メーカーとして初めてABB FIAフォーミュラE世界選手権にシーズン5(2018/19シーズン)から参戦しており、現在でも日本で唯一の参戦メーカーです。
レースの経験から生まれる、次世代EV開発
日産は、長年にわたり培ってきたEVの知見を活用し、フォーミュラEのマシンを開発しました。レーシングソフトウェアを設計するにあたり、累計走行距離160億キロメートルにも及ぶ世界中の「日産リーフ」オーナーの走行記録から得た情報が、重要な役割を果たしています。同様に、レースから得られる経験が次世代EVの開発に役立っています。
例えば、フォーミュラE での成功の鍵のひとつは、電力を効率的にマネジメントしながら走行することです。EVレースに参戦するために超高効率のバッテリーマネジメントソフトウェアを開発した経験は、公道を走るEVが使用するバッテリー制御技術にも活かされているのです。
日産フォーミュラE シーズン10最終戦で優勝
1月にメキシコシティで開幕したシーズン10 は、7月にロンドンで最終戦が開催され、日産フォーミュラEチーム が優勝を飾りました。シーズン10の結果として、チームは182ポイントを獲得し、チームランキングで4位を、またドライバーズランキングでローランドは4位を獲得、フェネストラズは17位に入りました。
シーズン5からシーズン7にかけて日産フォーミュラEチームで戦ったローランドは、シーズン10で再びチームに参戦しました。ロンドンでの優勝は今シーズンで2度目の優勝となり、 2020年のベルリン大会での優勝も含めて、12回表彰台に上がりました。
2022年シーズン9でデビューしたフェネストラズは、チームに加わってわずか5戦目でフォーミュラE史上最速のラップでポールポジションを獲得しました。シーズン10では望み通りの結果には及びませんでしたが、彼にとっては貴重な経験となりました。
日産は次のシーズンでもチャンピオンシップを目指すとともに、皆さまが心からレースを楽しんでいただけることを願っています。