CEOメッセージ

人々の生活を豊かに。
イノベーションをドライブし続ける。

日産自動車株式会社
取締役、代表執行役社長兼最高経営責任者
内田 誠

日産自動車は、「他のやらぬことを、やる」という創業以来の精神のもと、革新的な商品・技術の開発に取り組んでいます。我々は常にイノベーションの追求に情熱を注いでおり、人々の生活や移動のあり方を変革し、新たな価値を生み出すその精神は、我々のDNAに刻まれています。

気候変動、高齢化などの社会問題、サステナビリティに対するお客さまの意識の高まりといった3つの大きな変化が起こる今、この精神は非常に重要となっています。企業の果たすべき役割も急速に変化しており、我々は責任ある企業市民として、「自身の存在意義」「社会における役割」「事業のあり方」を常に自問し続けています。

こうした変化に対応するため、2021年11月、日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表しました。サステナビリティを事業の中心に据え、パートナーと協業しながら、モビリティが統合されたスマートなエコシステムを構築し社会の可能性を広げ、よりクリーンで安全、よりインクルーシブな世界の実現を目指しています。

「Nissan Ambition 2030」は、現在事業構造改革「Nissan NEXT」で進めている事業の再生から、未来の創造へとギアをシフトし、お客さまと社会に対し、発展的な未来を共に切り拓いていくための次のステップです。

内田 誠

日産は2030年代早期より、主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とし、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するという目標を掲げていますが、この長期ビジョンをもとに、取り組みを継続的に進めていきます。同時に、日産は、「GT-R」や「フェアレディZ」といった代表的なモデルに見られるような、運転の楽しさも提供し続けていきます。

「Nissan Ambition 2030」に取り組む上で、「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。」というコーポレートパーパスは、常に我々の活動の中心にあります。このパーパスのもと、我々はお客さまと社会に新たな価値を提供できる、俊敏かつ変化に強い組織を構築することを目指しています。また、従業員一人ひとりの心構えや行動の指針として定めている「日産ウェイ」についても、パーパスを踏まえ、中身を更新しました。

私は「Nissan Ambition 2030」や「日産ウェイ」を指針に、コーポレートパーパスのもと、社員の心を一つに束ね、グローバルな事業戦略、優れた人財、多様な企業文化、アライアンスの強みを生かし、モビリティとその先を見据えて、さらに基盤を強固なものにしていきたいと考えています。今後も皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

日産自動車株式会社
取締役、代表執行役社長兼最高経営責任者