ダイバーシティ(多様性の尊重)

⽇産は、ダイバーシティを企業の競争⼒を⾼める重要な要素と捉え、経営戦略のひとつに位置づけています。社会貢献活動もこの考えに則り、貧困の削減、社会的‧経済的に恵まれない⼈々への⽀援を実施しています。

ケア・インターナショナルとの協働による教育プログラム(タイ)

ニッサン エナジー シェアのコンセプトを生徒に説明するタイ日産従業員

日産は、タイ王国アユタヤ、ラヨーン、サムットプラカーン県において、中学・高校生を対象とした教育プロジェクト「理数系(STEM)教育を通じたリーダーシップ育成プログラム」を2017年から提供しています。

地域の学校と協働して行う授業では、リーダーシップやチームワークなど、コミュニティの発展を担うリーダーとして必要な資質を身につけるほか、科学・技術・工学・数学(STEM:Science、Technology、Engineering、Mathematics)の要素も授業内容に取り入れています。また、職業技能訓練も導入し、特にジェンダー平等と女子学生の支援を重視しています。2022年の参加生徒数は2,237名に達しました。同年11月には、サムットプラカーン県にある自社工場へ近隣地域の生徒たち100名以上を受け入れ、よりクリーンで持続可能な社会に貢献する新たな電気自動車のあり方について学ぶ機会を提供しました。タイ日産工場内に開設された「Nissan Electrification Experience Center(日産電動化体験センター)」にて、「日産リーフ」や「日産キックス」e-Powerなどの電気自動車と電動車を体験してもらいました。

ニッサン エナジー シェアのコンセプトを生徒に説明するタイ日産従業員

ニッサン エナジー シェアのコンセプトを生徒に説明するタイ日産従業員

続きを読む

歩く国際協力「Walk in Her Shoes」キャンペーンへの協賛(日本)

途上国での水資源問題や女性の人権問題を従業員に身近に感じてもらうため、日産はケア・インターナショナルジャパン主催の「Walk in Her Shoes(彼女の身になって歩く)」キャンペーンに協賛し、従業員の参加を呼び掛けています。約3か月のキャンペーン期間中に参加者が好きな時に好きな場所を歩いた歩数が、途上国で水汲み労働のために教育の機会を失っている女子の支援への寄付に繋がる活動です。

2023年には600名の従業員がキャンペーンに参加し、自身の健康促進にもつながる社会貢献活動として好評を得ています。関係会社の従業員の参加も促し、2023年には愛知機械工業株式会社、日産モータースポーツ & カスタマイズ株式会社、株式会社日産フィナンシャルサービスが協賛に加わりました。

続きを読む

日産(中国)投資有限公司(NCIC)では、環境をテーマにした従業員写真コンテストの開催、南米ではディーラーと連携した従業員参加型のバーチャルとリアルでのイベントを企画しました。

カナダ日産自動車会社 (NCI)は、2019年よりWWFカナダの公式パートナーとして、CN Tower Climbといった、環境に関する募金を呼び掛けるイベントに参加しています。今年はカナダ国民に環境保全のために測定可能で意味のある行動を呼びかけるLearn Plant Connectを中心に支援を行い、生物多様性の喪失や気候変動の危機を解決するための活動に貢献しています。

ものづくりの魅力を伝える「日産モノづくりキャラバン」「日産デザインわくわくスタジオ」(日本)

日産は、モノづくりの楽しさを将来世代に伝えたいと考え、さまざまな取り組みを行っています。日本では日産の従業員が小学校を訪れ、モノづくりの魅力を伝える出張授業「日産モノづくりキャラバン」や「日産デザインわくわくスタジオ」を実施、両プログラム合わせて年間約1万名の子どもたちが受講しています。

日産はこれまで従業員ボランティアの提供や資金面にて支援しており、2021年度には$25,000を「テネシー森林保全プログラム」に寄付しました。日産からの支援は、都市の環境変化への解決策を見出し、健全で持続可能な社会に不可欠な自然や生物多様性を守るというTNCの目標達成に役立てられています。

子どもたちや若者への教育支援「日産ドリーム・クラスルーム」(中国)

日産(中国)投資有限公司(NCIC)は、小学生を支援する教育プログラム「日産ドリーム・クラスルーム」を2013年から実施しています。授業内容と実施地域を徐々に拡大し、現在では環境、モノづくり、デザイン、塗装、コーディングなど、多彩な授業を提供しています。

2015年からはNCICをはじめとする合弁会社で授業を実施しており、年々規模を拡大し、質の高い教育支援活動に活発に取り組んでいます。現地コミュニティのニーズに合わせて「日産ドリーム・クラスルーム」を拡大し、中国内24の省の1,000以上の学校にてオンラインで実施されています。また、日産のディーラー各社のほか、北京自動車博物館や、地元の自動車ショーなどの協力を通じて、さまざまな授業を提供しており、2022年末までに200万名以上の生徒が参加しました。

2020年からは、これまでの授業に加えて「日産#DrawDrawDraw」や「日産コーディングコンテスト」などのキャンペーンも実施。子どもたちが自分の学習成果を披露し、自らの可能性を表現できるプラットフォームを構築しました。これらのキャンペーンにはこれまでに2万人超が参加して、日産がもたらすイノベーションやワクワクを体験してきました。

また「日産ドリーム・クラスルーム」はこれまでにさまざまな表彰を受けています。2022年には、政府、シンクタンク、NGO、報道機関が共同で主催する中国で最も影響力のあるCSR賞のひとつである「CSR China Education Award」の特別賞を3つ授与されています。

続きを読む

子どもたちに教育機会を提供「日産スキルズ・ファンデーション」(英国)

英国日産自動車製造会社(NMUK)では、2014年に日産スキルズ・ファンデーションを設立し、2022年12月までに延べ8万名以上の生徒にさまざまなプログラムを提供、未来のエンジニアと製造を担う人財の育成を推進しています。日産スキルズ・ファンデーションは、STEMを学ぶ外部の3つの国際的な教育プログラム「VEX IQ Robotics」、「VEX GO」、「FIRST LEGO League」にも機材や資金、知見などを提供して地元チームを支援しています。

2020年に2つのバーチャルSTEMプロジェクトを立ち上げ、2022年にはFIRST LEGO Leagueをバーチャルで実施、NMUKで開催したVEX IQ Roboticsには50チームが参加しました。2023年にはVEX IQ Roboticsで支援した学校のひとつがダラス・米で行われるワールドファイナルズに出場します。小学校低学年の子どもたちを対象にしたプログラム「Lesson In a Box」も2022年に開始し、既に10校が参加しています。日産や日本の文化に関連したSTEM教材を箱詰めして学校に貸し出し、子どもたちの教育に役立てています。

続きを読む

次代を担う子どもたちへの支援「日産 童話と絵本のグランプリ」(日本)

次代を担う子どもたちへの支援「日産 童話と絵本のグランプリ」

「日産 童話と絵本のグランプリ」は、アマチュア作家の方を対象にした創作童話と絵本のコンテストで、1984年の創設以来、数々の優れた作品を生み出しています。一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が主催し、日産は社会貢献活動の一環として協賛しています。

本グランプリでは、毎年、2,000編近い応募作品の中から、童話部門・絵本部門の大賞各1編を含む入賞作品計38編を選出しています。また、日産は各部門大賞作品をビーエル出版株式会社の協力を得て出版し、全国の公立図書館や、日産の事業所近隣の幼稚園や保育園などに寄贈しています。また、海外事業拠点周辺の日本人学校、日本語補習校にも贈呈しており、これまでに国内外で計28万冊以上の本を寄贈しています。

次代を担う子どもたちへの支援は、日産が社会貢献活動を通じて一貫して取り組んでいるテーマです。

続きを読む

ハビタット・フォー・ヒューマニティとのパートナーシップ(北米)

北米日産会社(NNA)は、2005年よりNGOハビタット・フォー・ヒューマニティ(ハビタット)との協働を継続しています。同団体は、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を理念に掲げ、家を建てたり改修したりすることで、地域コミュニティの活性化を図り、人々の希望を築く国際支援団体です。世界約70ヵ国以上で住居建築や自立支援に取り組んでいます。

日産はパートナーシップを締結してからこれまでに1,900万USD以上を寄付し、従業員のボランティア時間は11万時間を超えました。車両の寄付やハビタットリストア(リサイクルショップ)でのサポートも行っています。2022年には、北米日産の従業員がアメリカ中西部や南東部およびテネシー州中部の4つの建築サイトで活動し、竣工式に参加しました。日産カナダ財団も2008年よりハビタットとのパートナーシップを締結しており、カナダ日産自動車会社(NCI)の従業員がボランティアとして参加し、ハリファックスからバンクーバーまで50軒以上の住居を建築しています。2022年には60名のカナダ日産の従業員が活動に参加しました。日産カナダ財団のハビタットへの寄付は累計100万カナダドルを超え、車両の寄付も行っており、NCIにおける社会貢献活動の重要な成果となっています。

続きを読む

次世代の科学者やエンジニアを育成する取り組み(米国)

北米日産会社(NNA)は米国における教育の取り組みとして、小学校から大学までの学生たちが自動車産業に不可欠なSTEMの4分野に親しむことを奨励するさまざまなプログラムを支援しています。NNAでは、全米で開催されるロボット競技大会「BEST*ロボティクス」のナッシュビル大会をサポートしています。

今回の競技大会は2022年10月にリプスコム大学で開催された「BEST*ロボティクス」ナッシュビル大会には182名の学生が競技者として参加しました。彼らの94%が、将来は工学、科学、または技術分野のキャリアに就きたいと話していました。

* BEST:Boosting Engineering Science and Technology の略。「工学・科学技術の振興のための」の意味

続きを読む

「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」(日本)

「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」

日産は「日産セレナ」を通じて、NPO法人TABLE FOR TWO International(TABLE FOR TWO)の「おにぎりアクション」にトップスポンサーとして協賛しています。同団体は、開発途上国の子どもたちに給食を届けることを通じ、食の不均衡の解消を目指しています。「おにぎりアクション」はおにぎりの写真をSNSなどに投稿すると、アフリカ・アジアの子どもたちに給食5食が届く取り組みです。

「日産セレナ」が持つ「子どもの可能性を広げる“家族のためのミニバン”であり続けたい」という思いが、この活動の理念に合致し、2018年より協賛を行っています。「日産セレナ」独自の活動として、1投稿で通常の2倍の10食分の給食を届ける取り組みや、全国の日産のお店、ご来店されたお客さまにも参加を呼びかけ、2022年は28万3,461枚の投稿によって、アジア・アフリカの子どもたちに156万260食の給食を届けられることになりました。「おにぎりアクション」は、その活動が評価され、2019年には「ジャパンSDGsアワード」SDGs副本部長(外務大臣)賞を受賞しています。

「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」

続きを読む

日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)(日本)

日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)

日産は、2000年より地域関係諸団体との協働運営で車椅子陸上競技の総合大会「日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)」を開催しています。

障がい者スポーツの普及と競技者の技術向上のほか、地域の活性化と「やさしい街づくり」支援を目的としています。

続きを読む

日産ふれあいロードレース(日本)

日産テクニカルセンター(厚木市・伊勢原市)では、2008年より「NICE WAVE活動」の名称で地域貢献活動に取り組んでいます。

この活動の一環として2012年より「日産ふれあいロードレースを開催、視覚障がい者と健常者が共に「安全広々コースで思い切り走ろう」をテーマに、同センターを地域に開放して実施しています。