クルマの有効利用

Nissan Energyの取り組み

「Nissan Energy」は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走るのか、そして社会とどのようにつながっていくのかの可能性を広げ、バッテリーの蓄電・放電機能を活かしてEVの持つ魅力をさらに向上させるソリューションです。「日産リーフ」は「Nissan Energy」を推進する上で重要な役割を担います。「Nissan Energy」では、EVとエネルギーシステムをつなぐことで車載バッテリーへの充電に加え、バッテリーに蓄えた電力を家やビルに給電したり、電力網に電力を供給したりすることが可能となります。「Nissan Energy」はバッテリーの新たな再利用法も提案していきます。

詳細は次をご覧ください。

<関連リリース>

スマートグリッドを実現する電力供給システム"LEAF to Home"

「日産リーフ」はパワーコントロールシステムと組み合わせることにより、一般住宅に電力を供給することが可能になります。このシステムは、一般住宅の分電盤に直接接続し、コネクターを「日産リーフ」の急速充電ポートへつなぐことで、駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することを可能とし、走行中のゼロ・エミッション実現に加え、EV用バッテリーがもたらす新たな価値を提供します。また、コネクターはグローバルに使用実績がある、CHAdeMO協議会の急速充電プロトコルに対応しており、高い汎用性や安全性、信頼性を確保しています。

"LEAF to Home"は、夜間電力や、太陽光発電といった再生可能エネルギーで発電した電力を使って「日産リーフ」に充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、家庭への安定した電力供給や電力消費のピークシフトに貢献します。また、停電時や非常時などには、バックアップ電源としての活用が可能です。加えて、料金の安い夜間電力を日中に活用することで、電気料金の節約も期待できます。

NATCにおける“Vehicle to Building”実証実験

2013年7月には"LEAF to Home"を応用し、複数の「日産リーフ」を同時に接続できる"Vehicle to Building"の実証実験を日産先進技術開発センター(NATC : Nissan Advanced Technology Center /神奈川県厚木市)にて開始しました。"Vehicle to Building"は最大6台の「日産リーフ」を同時に接続し、オフィスビルやマンションなどの建物に電力を供給するシステムで、電力需要がピークになる時間帯に給電することで、ピークカットによる電力コストの削減を可能にします。同センターにおける実証実験では、ピーク時の電力を約2.5%削減することができました。日産は、本システムの運用面での課題を洗い出し、社外での実証実験へとつなげていく計画です。