クルマからのCO2排出の削減

長期ビジョンとロードマップ

日産はIPCCの第3次評価報告書に示された調査結果をもとに地球全体の気温上昇を2度に抑える前提で独自の試算を行い、2050年までに新車からのCO2排出量を2000年比で90%削減するという科学的な根拠のある目標を2006年に定めています。

この目標達成に向けて、新車のCO2排出量(Well to Wheel)を大幅に低減する必要があると分析し、新たなパワートレインシナリオを策定しました。「ニッサン・グリーンプログラム 2030(NGP2030)」では、引き続き2050年の目標達成に向けて、バリューチェーン全体を視野に、日本、米国、欧州、中国において、新車からのCO2排出量を2022年までに2000年比で41.2%削減しました。

クルマの電動化技術の開発によってテクノロジーの進化をグローバルにけん引している日産は、世界の気温上昇を2度よりも「十分に低く抑える」ことに貢献できると考えています。こうした取り組みは、日産の事業の持続可能性の強化にもつながります。

NGP2030は一定の成果を上げてきましたが、2018年に発行された、1.5℃の地球温暖化による影響および関連する地球全体での温室効果ガス(GHG)排出経路に関するIPCC特別報告書による状況の認識や、各マーケットにおける政府、自治体、お客さまのカーボンニュートラルに向けた期待を鑑み、これまでの取り組みだけでは十分ではないことを認識し、より高い目標に取り組んでいくため、日産は2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクルでのカーボンニュートラルを目指すこととし、またその実現に向けたマイルストーンとして2030年早期より、主要市場で投入する新型車すべてを電動車両とする事を2021年1月に宣言しました。

日産は技術と事業の進化を推進し、「ニッサン インテリジェント モビリティ」*のもと、新たな技術、機能、事業、サービスを市場に投入・展開するため、一貫性のあるアプローチを行っていきます。

  • ニッサン インテリジェント モビリティに関する詳細情報はこちら

NGP2030における主な取り組み

取り組み NGP2030 目標

クルマのCO2排出の削減
(2018年度比)

-32.5%(グローバル)、
-50%(4地域:日本、米国、欧州、中国)