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ニッサン・グリーンプログラム・アーカイブ

これまでに公表した中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム(NGP)」 および 過去の重要な取り組みについて紹介しています。

過去のサステナビリティレポートはこちらにアクセスしてください。

ニッサン・グリーンプログラム2022

気候変動 (製品)

長期ビジョン:2050年までにカーボンニュートラルを実現

取り組み NGP2022 目標
  1. クルマからのCO2排出の削減
新車からのCO2排出削減-40%(‘00年度比; 日本、米国、欧州、中国)
  1. 確固たるEVリーダシップ
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  1. 運転のサポートによるCO2排出の削減
実燃費向上に向けた開発を促進
  1. クルマの有効利用によるCO2排出の削減
グローバルでのV2X利用の拡大(日本、米国、欧州)

気候変動(企業活動)

長期ビジョン:2050年までにカーボンニュートラルを実現

取り組み NGP2022 目標
  1. 企業活動全体からのCO2排出の削減
グローバル販売台数あたりのCO2排出削減30%(2005年度比)
  1. 生産活動での排出
グローバル生産台数あたりのCO2排出削減36%(2005年度比)
  1. 物流での排出削減
日本、北米、欧州、中国の生産台数あたりCO2排出削減12%(2005年度比)
  1. オフィスでの排出削減(R&D拠点を含む)
延床面積あたりのCO2排出削減12%(2010年度比)
  1. 販売店での排出削減
店舗床面積あたりのCO2排出削減12%(2010年度比; 日本)
  1. 再生可能エネルギーの利用促進
再生可能エネルギーの導入の促進

大気品質

取り組み NGP2022 目標
  1. 車室内の空質環境の向上
実用化に向けた開発の促進
  1. 生産活動でのVOC排出の削減
塗装面積あたりのVOC排出の削減(2010年度比)

資源依存

長期ビジョン: 新規採掘資源への依存を70%低減

取り組み NGP2022 目標
  1. バイオ材料の開発
実用化に向けた開発の促進
  1. 化学物質の適正な利用
化学物質に関するアライアンスポリシーの確実な遂行
  1. 新規資源の使用の最小化
新車の30%(重量ベース)を新規採掘資源に依存しない材料にする
  1. リビルト品の適用拡大
リビルト品のカバレッジを2倍に拡大(2016年度比)
  1. EVバッテリーの二次利用の拡大
バッテリ二次利用ビジネスの推進
  1. 金型レス工法の適用
実用化に向けた技術開発を促進
  1. 工場からの廃棄物の削減
廃棄物の削減(日本生産拠点BAU比2%、海外生産拠点 BAU比1%)
  1. 工場からの廃棄物埋め立て量の削減
最終処分率の低減

水資源

取り組み NGP2022 目標
  1. 工場での水資源利用の削減
グローバル生産台数あたりの水使用量の削減21%(2010年度比)

事業基盤

取り組み NGP2022 目標
  1. ガバナンスの強化
環境コンプライアンスポリシー順守の徹底
  1. LCAのさらなる適用
クルマや新技術のライフサイクルでの負荷モニタリングプロセスの充実
  1. サプライヤー エンゲージメントの推進
環境サーベイを通じたサプライヤーとのエンゲージメントの推進と負荷低減の促進
  1. THANKS活動の推進
サプライヤーTHANKS活動のさらなる推進
  1. グリーン調達の徹底
グリーン調達ガイドラインの改訂と順守
  1. 次世代にむけた教育の支援
出張授業「日産わくわくエコスクール」のグローバル展開
  1. NGOとの生態系保全を協働
NGOとのパートナーシップと協働の拡大

ニッサン・グリーンプログラム2016

2011年に公表した「ニッサン・グリーンプログラム 2016(NGP2016)」では、環境への依存と影響を自然が吸収できる範囲に抑えるという究極のゴール達成に向けて取り組みを続けてきました。ここで掲げた4つの重点活動領域、「ゼロ・エミッション車の普及」、「低燃費車の拡大」、「カーボンフットプリントの最小化」、「新たに採掘する天然資源の最小化」の目標はすべて達成しました。

重点課題領域 目標 実績結果
ゼロ・エミッション車の普及 世界市場におけるマーケットシェア第1位 累計販売台数およびマーケットシェア第1位
低燃費車の拡大 企業平均燃費35%改善(2005年度比) 36.5%改善(2014年度に2年前倒しで達成)
カーボンフットプリントの最小化 企業活動におけるCO2排出量の20%削減
(t-CO2/台、2005年度比)
22.3%削減(2014年度に2年前倒しで達成)
新たに採掘する天然資源の最小化 新車1台当たりの再生材使用率を25%に向上 25%以上を達成

ニッサン・グリーンプログラム 2010

2006年に公表した「ニッサン・グリーンプログラム 2010 (NGP2010)」では、3つの重要課題「CO2排出量の削減」「水・大気・土壌の保全」「資源循環」を設定し、これらの課題に向けたアクションプランを2010年までに計画通りに実施しました。特に優先順位の高い課題であったCO2排出量削減については、多くの新しい環境技術を市場に投入するだけでなく、環境マネジメント体制を構築し、事業活動のあらゆる分野で長期目標に沿って確実に取り組みを進めてきました。

環境への取り組み小冊子

「NISSAN GREEN PROGRAM -日産自動車 環境への取り組み-」

「ニッサン・グリーンプログラム 2010」の内容を中心に、日産自動車の環境への取り組みと今後の目標を、わかりやすく簡潔にまとめた小冊子を発行しました。

ニッサン・グリーンプログラム2005 パフォーマンスレポート

ニッサン・グリーン プログラム2005の各項目について、2001~2005年までの国内の環境への取り組みをまとめた報告書「ニッサン・グリーン プログラム2005 パフォーマンスレポート」を発行しました。

過去の重要な取り組みを追記

FCEVの開発の歴史

日産の本格的なFCEV技術開発への取り組みは、2001年ルノーとともに850億円を投資する5年間の共同開発プロジェクトから始まりました。

2012年9月

パリモーターショーで「TeRRA(テラ)」 SUVコンセプトを公開。
詳細はこちらをご覧ください。

「TeRRA(テラ)」

2008年8月

次世代型燃料電池スタックを発表。従来比2倍の出力密度を実現。

次世代型燃料電池スタック

2006年2月

カナダ公道実験開始。
70MPa高圧水素容器搭載車両での走行実験を開始。

X-TRAIL 05年モデル
(70MPa高圧水素容器搭載車両)

2005年12月

「X-TRAIL」05年モデルを発表。
自社開発の燃料電池スタックを搭載。
あわせて70MPaの高圧水素容器を搭載した車両も開発。

2003年12月

FCEV「X-TRAIL」03年モデルの限定リース販売を開始。
2004年3月にその第一号車をコスモ石油(株)、4月に神奈川県と
横浜市に納車。

X-TRAIL 03年モデル
(高圧水素式)

2002年12月

国土交通大臣認定(日本)を取得した高圧水素式FCEV「X-TRAIL」で、日本国内での公道走行実験を開始。

X-TRAIL 02年モデル
(高圧水素式)

2001年4月

北米公道実験開始。
ルノーと共同で850億円を投資する5年間の共同開発プロジェクトをスタート。
「XTERRA」で北米カリフォルニア州サクラメントを拠点に公道走行実験を実施。

XTERRA
(高圧水素式)

2000年3月

米国での「California Fuel Cell Partnership(CaFCP)」に参加。

1999年5月

車両実験開始。
メタノール改質式燃料電池車「ルネッサ」による走行試験を開始。

1996年

FCEV技術開発に着手。

バイオ燃料の普及に向けて

バイオ燃料への取り組み

バイオ燃料は、サトウキビ、とうもろこし、建築廃材など、主に植物から生成される燃料で、使用しても大気中のCO2を増やさない、再生可能なエネルギーとして注目されています。
北米では、エタノールを85%まで混合した燃料(通称:E85)に対応した「タイタンキングFFV*」と「アルマーダFFV」、またブラジルでは2009年3月、バイオ燃料100%(E100)で走る「リヴィナ」を投入しました。

  • FFV:Flexible Fuel Vehicleの略。フレキシブル燃料自動車を意味し、ガソリン用エンジンで、燃料のガソリンにアルコール系燃料を添加した際に問題なく走行可能な自動車。

フレックスフューエル車 「リヴィナ」

バイオ燃料の普及を目指した実証実験

2008年度4月より北海道十勝地区で実施されている、バイオエタノール10%混合したE10燃料の普及を目指す国内初の実証実験「とかちE10プロジェクト」に参画しました。
このプロジェクトは環境省の「地球温暖化対策技術開発事業」のひとつとして、財団法人十勝圏振興機構が委託を受け、E10の早期普及に向けて取り組むもの。実際にE10燃料を使用して車両を走行させ、車両と燃料の流通過程に必要な技術開発を目的としています。日産はこのプロジェクトへの参加にあたり、日本で初めてE10対応車の大臣認定を取得しました。

世界初、日産の燃料電池車がハイヤーに

2007年2月、日産はFCEV「X-TRAIL」最新モデルを神奈川県都市交通公社株式会社にハイヤーとして納品し、世界で初めてFCEVによるハイヤー営業を日本で開始しました。

燃料電池車ハイヤーに関しての詳細は、こちらをご覧ください。

ハイヤー仕様 X-TRAIL

CASBEE Sランク取得

日産は、ISO14001における環境影響評価のマネジメントプロセスに基づき、建物を新築、または改修工事する際の仕様の最適化を課題としています。建物自体の環境負荷低減に向けた評価項目として、CO2排出量が少ないなどの環境配慮型の仕様設計や、廃棄物や排出ガスの少ない工事方法の立案、有害物質の使用を削減するなどの品質管理を挙げ、PDCAを回して改善を図っています。
また日本では、建築物の環境性能を総合的かつ公的に評価する、国土交通省主導のCASBEE*をひとつの指標としており、日産先進技術開発センター(Nissan Advanced Technology Center)と、グローバル本社ビル(神奈川県横浜市)がCASBEEの最高評価にあたる「Sランク」を取得しています。特にグローバル本社ビルは、徹底した環境配慮設計に加え、自然エネルギーの活用、CO2排出量の削減、水のリサイクル、廃棄物の大幅な削減が評価され、BEE(建築物環境性能効率)=5.6を取得しており、日本最高レベルの環境性能を持つオフィスビルとして認証されています。

  • CASBEE(キャスビー):Comprehensive Assessment System for Built Environmental Efficiency:建築総合性能評価システム

グローバル本社(神奈川県横浜市)

日産先進技術開発センター(神奈川県厚木市)

グローバル本社の環境配慮設計

積極的な自然光の活用

外壁を全面カーテンウォールとしたことに加え、太陽を自動追尾する集光レンズ(5基)で中央吹抜けに太陽光を積極的に取り込むことによって、自然光を最大活用。

自動調光システムとの組み合わせで、適正照度を保ちながら、省エネルギーを実現しています。

また、外観上の特徴の1つになっているルーバーは、簾という和のイメージをデザイン上表現しながら、夏の直射日光は制御し、その他の季節の光は積極的に透過させる構造となっており、照明のみならず、空調エネルギーの抑制にも大きく貢献しています。

積極的な外気の活用、効率的な空調システム

高断熱ガラスと上述のルーバーの採用により、温度上昇を抑制。

また、外壁部に設置されたダンパーにより、風速・湿度をセンサーで自動感知しながら、外気を積極的に導入することによって、外気温を利用し、空調エネルギーの抑制を図るとともに、中央吹抜けの上昇気流を利用した自然換気を促し、換気エネルギーの抑制も実現しました。
さらに、空調システムもタスクアンビエント空調の採用によって、効率を高めています。

BEMSへの対応

ビルのエネルギー設備全体の省エネ監視・制御を、自動化・一元化する制御管理システムを採用し、エネルギー運用状況データの収集からその分析、運転の最適化、故障予兆監視など、総合的なマネジメントによる省エネルギーを実現しています。

資源の再利用、緑化

雨水・雑排水・厨房排水を処理することによって、トイレの洗浄水および一部植栽への散水に利用しています。
また、外構部分は、周辺緑地との調和を図りながら緑地帯を設け、ギャラリー屋上部分の緑化を積極的に進め、緑化率11%を実現しました。