自然災害への取り組み

災害支援

東日本大震災への対応(日本)

被災地の今を知る従業員向け情報発信

日産は、2011年の東日本震災発生直後からさまざまな支援を行ってきました。2019年度までは、福島県双葉郡などを訪問し、復興活動に取り組むNPO団体と協力し、防災緑地でのボランティア活動や町内視察を実施してきました。浪江町の現状と再生の様子を社内向けに発信し、風化させることがないよう被災地の現状や課題の理解の促進を続けました。

日産スマイルサポート基金

日産は、被災地の子どもたちが笑顔を取り戻すことを目指して2011年に「日産スマイルサポート基金」を設立しました。遊びや自然体験を中心としたプログラムに加え、フリースクールや居場所づくり事業、地域への理解や愛着を深める学びの場の提供など、年月とともに変化する被災地の課題に即した活動を支援しています。2020年は岩手、宮城、福島で独自に活動している10のNPO団体のプログラムを支援しました。2021年1月からは、原発事故の影響により長期的避難を余儀なくされ、複雑な課題を抱える子どもたちを支援するため、活動対象を福島県に絞り、同県で事業を展開するNPO団体への支援を行いました。通算13年続けてきた本基金は一定の役割を終え、2024年の活動をもって終了しました。

新しいモビリティを活用したまちづくりの実証実験

日産は、南相馬市、浪江町、双葉町の3つの自治体、7つの企業と「福島県浜通り地域における新しいモビリティを活用したまちづくり連携協定」を2021年に締結し、地域活動を支えるための交通基盤となる新たなモビリティサービスの構築に向けた実証実験に取り組んできました。浜通りを中心として交流人口を増やすことを目的に取り組んできた連携協定の活動から、2022年には誰もが地域の移動を自由にできるようにデザインされたオンデマンド配車サービス「日産スマートモビリティ」を開始しました。また、2023年には子ども向け送迎サービス「スマモビきっず」が生まれ、地域住民の新たな交通手段として根付こうとしています。さらに、浪江町からスタートしたEVを活用したエネルギーマネジメントの実証実験は、「ニッサンエナジーシェア」として、2024年より本格的にサービスが始動しました。