捕手インタビュー

捕手インタビュー捕手インタビュー

2009年、歴史に一度幕を下ろした日産野球部。あれから16年、再びチームが始動します。新たに集ったフレッシュな選手たちは、それぞれの想いを胸に、強豪復活を誓います。そんな選手たちを紹介するシリーズの第2弾。今回は、投手陣の信頼を背に受ける捕手たちにフォーカスします。新生日産を支える要となる彼らの素顔と決意に迫ります。

川副 寿来

捕手 / 背番号22

父も社会人野球でプレーしており、小さい頃に初めてキャッチボールをしたときの楽しさが、今でも印象に残っています。父のポジションはショートで、細かいプレーまでは覚えていませんが、父の背中を見てきたことが自分の原点になっています。

もともとピッチャーをしていましたが、中学3年のときに、肩が強かったこともありキャッチャーに転向。キャッチャーとしてチーム全体を背負って戦う面白さを知り、今ではこのポジションに誇りを持っています。大学では2年から試合に出場していたものの、なかなか勝てない時期が続き、キャッチャーとして何ができるのか、どうしたらチームを勝たせられるのかを必死に考えてプレーしてきました。

日産に入社し、社会人野球を始めると決まったとき、父は「自分で決めたことなら全力で応援する」と背中を押してくれました。チームの雰囲気はとても良く、全員が同学年ということもあり、元気があり、協力し合う関係が築けています。新人ばかりのチームならではの難しさを感じる場面もありますが、仲間と支え合いながら乗り越えています。投手陣とのコミュニケーションも意識的に取り、信頼関係を築くことを大切にしています。もともと話すのが好きなので、その点は自分の強みだと思っています。

実際に企業大会に出場してみると、大学時代との違いを強く感じました。1人ひとりの実力、1球の重み、プレーに対する集中力など、学ぶことばかり。都市対抗予選も近づいており、自分たちに足りない部分を詰めている最中です。プレー面では、「こいつがマスクをかぶっていれば勝てる」と思われるような選手を目指しています。肩の強さにも自信があり、盗塁阻止も得意分野の一つですが、フットワークなどまだ課題もあるので、そこを伸ばしていきたいです。

オフの日は、友達と食事に行ったり、気分転換にゴルフの打ちっぱなしに行ったりすることが多いです。コースを回ることは少ないですが、思い切りスイングしてストレス発散するのが楽しいです。 今年は都市対抗本選出場を目標に掲げています。自分たちのプレーでたくさんの人を笑顔にできるよう努力していきます。

比嘉 久人

捕手 / 背番号27

野球を始めたきっかけは小学2年の頃に幼なじみの友達から誘われたこと。楽しくて、自然と野球の世界に引き込まれていきました。高校2年の夏以降はキャッチャーとして定着し、今ではこのポジションが自分にとって一番だと感じています。

高校時代は八重山高校に在籍しており、夏の県大会では悲願の初優勝を果たしたもののコロナ禍で甲子園が中止に。大学時代には、4年春の東京新大学野球リーグ戦で開幕から8連勝し、全日本大学選手権に出場できたことが特に印象深いです。

日産野球部は、大学と比べてチームの人数が少ない分、1人ひとりの意識が高く、効率の良い練習ができています。仕事と野球を両立する生活にも慣れてきました。朝は出社し、午後から練習を行う日もあれば、その逆もあり、1日があっという間に過ぎていきます。チームの雰囲気はとても良く、1月から一緒に練習を始めたメンバーとのコミュニケーションも深まっています。キャッチャーとしては、「こいつがいると安心だ」と思ってもらえるような存在を目指していて、盗塁阻止など守備面での貢献にも自信があります。

日産という歴史あるチームの一員としての責任と誇りを感じています。先輩方が築いてきた伝統をしっかりと受け継ぎ、チームをもう一度都市対抗や日本選手権といった大舞台に導けるよう頑張っていきたいです。 今シーズンの目標は、都市対抗に出場して強豪チームと対戦して勝ち抜くこと。その勢いを来年、再来年とつなげていきたいですね。

オフの日は、アラームをかけずにゆっくりと寝て、掃除をしたり、友達とご飯を食べに出かけたりしています。横須賀市に住んでいるので、横浜や鎌倉に出かけてリフレッシュすることもあります。 日産野球部が再始動できたことに感謝の気持ちを込めて、1球1球に魂を込めて全力でプレーします。