インタビュー

伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ

大声で“日産”と叫びたくなるチームへ!

内田CEOが就任時に掲げた合言葉が“One Team”。以来、従業員の全員が会社の方向性を自分のものとして捉えて取り組む“One Team”の風土を醸成すべく、さまざまな活動を推進してきました。2025年に再開予定の日産自動車本社硬式野球部も全社的な一体感を高める存在としてその活躍が期待されています。

活動再開に向けて、学生のスカウティング、施設整備などの準備を急ピッチで進める伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチは休部時に選手として在籍していただけに活動再開に熱い思いを注いでいます。

「伊藤さんはまさに“ミスター日産”。日産野球を体現してきた、いつもの伊藤さんらしくチームを引っ張っていってほしい」、「四之宮は本当に実直でド真っすぐな男で、行動力も群を抜いている。周りを引き連れて前に進める力があるので、指導者に適任です」とお互いを評価する二人に、“One Team”について話を聞きました。

伊藤 祐樹 監督

「日産愛は1日では語り尽くせません」

伊藤 祐樹 監督

忘れられないのは野球部の休部した最後のシーズンです。休部が発表されると同時に野球部の公式ホームページも閉鎖されてしまいましたが、私の所属していた国内外のマーケティングの部署の有志が「公式HPの代わりに」と、野球部を応援するホームページをつくってくれたんです。そこに当時はまだ世になかったXのような機能がついていて、それを通じて従業員の野球部への思いが伝わり、何にも代えがたい力を得ることができた記憶があります。

「つながる」ということは非常に大切です。それはチームの指導にしても同じです。指導者と選手との間のコミュニケーションがちゃんととれているのか否かはチーム力を大きく左右します。「昔のやり方はダメだ」とよく言われますが、昔のやり方でも選手としっかりコミュニケーションをとり、彼らが考えていることを理解するのはもちろん、彼らが理解できるように技術や戦術、考え方を伝えることができれば、選手はその力を発揮してくれるのではないでしょうか。

日産を背負って戦うことは私たちにとってとても名誉なことだし、プレッシャーでもある。私は1日では語り尽くせないほどの“日産愛”を感じてきました。若い選手たちにも日産を背負うことを誇りに感じてほしい。今後は、私たち野球部がワンチームになって戦う姿を感じてもらうことで、社内の一体感の醸成に貢献できたらうれしく思います。新たな日産の姿を野球部の中に見ていただき、従業員の皆さんが「他がやらぬことを、やる」ための力になっていきたいですね。

伊藤 祐樹 監督

四之宮 洋介 コーチ

「白球にかける思いを伝えたい」

四之宮 洋介 コーチ

選手として戦っていた当時、私は横浜工場に勤務していました。野球部員は、午前中に仕事をして寮に帰って昼食をとり、午後から野球の練習をするので勤務時間はあまり長くありません。それにもかかわらず、所属部署の方々は野球部の結果に一喜一憂しながら熱心に応援してくれていました。それをとてもありがたく感じていましたね。

日産車は、私から見ると他のブランドに比べてとてもスマートなイメージがありましたが、休部後配属された追浜工場や横浜工場にいると、クルマの好きな人たちが集まって、とても大きな熱量でクルマに関わっているのがわかります。だからこそ「技術の日産」が成り立っていると感じたし、熱い想いで泥臭くもがいた先に、スマートさがあるのだろうと思います。日産野球部も同じです。私たちも、そんな日産の良さを野球で表現したいと思っています。練習もプレーも泥臭く、一生懸命だからこそ、白球にかける想いが皆さんに伝わるのではないでしょうか。

仕事をしていると迷うことも我慢することもあるでしょう。でも野球部を応援するときは、部署や職位の違いなど関係なく、大きな声で「日産」と叫んで応援してください。野球部が育っていく過程を一緒に体験してもらうことで、日産全体が一つのチームになる一助になることが私たちの願いであり、それが実現できれば二度と休部にはならないと思っています。「これが日産だ」と胸を張れるような野球をするためにも、私たちはしっかりと歴史を積み重ねていきます。

四之宮 洋介 コーチ