3-in-1 EVパワートレイン
EVならではの上質な走りを進化させる新しい電動パワートレイン
日産は、2010年の初代 日産リーフへの自社開発モーターの搭載に始まり、長年にわたり技術の革新を重ね、軽自動車からコンパクトカー、SUVまでの幅広いクルマに最適な電動パワートレインを搭載し、電気自動車(EV)の魅力ある走りを提供しています。
第3世代の日産リーフに向け刷新された電動パワートレインは、主要ユニットの一体化やコア部品の進化により、EVならではの力強くなめらかな走りや静粛性にさらに磨きをかけるとともに、電費の向上も実現しています。

技術の働き
電動パワートレインはモーター・インバーター・減速機の3つの部品で構成されています。
3部品を一体化して小型・高剛性化することで、圧倒的な静粛性を提供します。また、進化したモーターとインバーターで高出力・高効率化し、より力強くなめらかな加速と電費向上を実現します。


技術の仕組み
静粛性の向上には、電動パワートレインの剛性を上げ、振動を抑えることが重要です。モーター・インバーター・減速機のケースを一体化するとともに、モーターマウントブラケットを小型化した理想形にすることで、大幅な高剛性化を実現しました。
また、モーターは6分割スキューローターを採用することで磁力による振動を抑制し、さらに内部ケースを圧入構造にすることで、振動の伝達も抑えています。

6分割スキュローター

圧入構造
加速性能と電費の向上には、電流量を増加させて高出力化し、損失を抑制して高効率化することが必要です。 モーター内のコンパクトなスペースで大電流を流せるよう、占積率の高い平角線コイルを採用しました。また、インバーターは最新世代パワーモジュールを搭載し、効率的に放熱できる両面冷却構造とすることで、特に高速域での効率を向上させています。

モーター平角線

インバーター両面冷却