担当役員メッセージ

「人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける」日産はこのパーパスのもと、お客さまニーズに応え、将来に向けたイノベーションを創出し、すべてのステークホルダーに社会的価値を提供していきたいと考えています。サステナビリティは日産の事業の中核をなすもので、企業としての持続的な成長と、次世代のために、より持続可能な未来を構築するため、事業のあらゆる側面に組み込まれており、新経営体制のもとで新たにスタートさせた経営再建計画「Re:Nissan」の活動においてもそれは変わりません。モビリティの未来を切り拓くことを目指す長期ビジョンのもと、日産は、よりクリーンで、安全で、インクルーシブな、誰もが共生できる世界を実現し、真にサステナブルな企業となることを目指し、一歩一歩、歩みを進めています。

CSA

日産はこの長期ビジョンの実現に向けて、ふたつの重要なプログラムを実施しています。

  • 中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2030(NGP2030)」
    環境負荷を低減し、社会と自然にポジティブな影響を与え、人々の生活が持続可能で自然と調和できる社会創りを目指す
  • 「ニッサン・ソーシャルプログラム2030(NSP2030)」
    社会性の取り組みを包括的に推進し、ステークホルダーと共に成長しながら、「人」を中心とした企業になることを目指す

日産は、サステナビリティに対するコミットメントを具体的な目標に落とし込み、計画の進捗を示し、説明責任を果たします。これら一連の取り組みが、ポジティブなインパクトの創出につながっています。

サステナビリティは、ステークホルダーの皆さまからの信頼を築くために、欠かすことができません。昨年一年間で、私たちはNGP2030およびNSP2030の目標達成に向けて着実に進捗してきました。具体的には、カーボンフットプリントの削減、資源依存の低減、自然関連課題への取り組みの強化、従業員、サプライチェーン、ディーラーの人権イニシアティブの強化など、さまざまなステークホルダーとの連携が不可欠な重要課題に取り組んできました。これらの成果はデータブックに掲載されていますので、ぜひご一読ください。

私は、2025年4月にサステナビリティを含む経営戦略を担当するストラテジーアクセラレーション チーフに就任し、ビジネスのレジリエンスとロバスト性を確保するため、サステナビリティと経営戦略のさらなる統合を推進しています。そして、ますます厳しくなるESG規制や社会的な要請にも応えステークホルダーからの信頼を高めていきたいと考えています。

私は、日産が将来を見据え、企業価値を向上していくため、サステナビリティと経営戦略の一体化をさらに推進することに全力を尽くします。そして、新たな機会を探求しながら、同時に効果的なリスク管理を進めていきます。日産は引き続き、よりクリーンで、より安全で、よりインクルーシブな、誰もが共生できる世界の実現に向けて、ステークホルダーの皆さまとともに歩んでまいります。

日産自動車株式会社
ストラテジーアクセラレーション チーフ(CSA)
坂根 学