日産の環境への取り組み

日産の環境への取り組み日産の環境への取り組み

日産は、自然と調和するサステナブルな社会の実現に向け、環境負荷の更なる低減と、環境にポジティブなインパクトを与える価値の創造を目指しています。

環境方針

日産環境理念 『人とクルマと自然の共生』

日産自動車は環境に対する正しい認識を深めるとともに、人や社会、自然や地球を常に配慮しながらクルマづくりや販売などすべての企業活動を行い、より豊かな社会の発展に貢献します。

究極のゴール

事業活動やクルマによって生じる環境への依存と負荷を自然が吸収可能なレベルに抑え、豊かな自然資産を次世代に引き継ぎます。

我々のありたい姿:「シンシア・エコイノベーター(Sincere Eco-Innovator)」

シンシア(誠実な):環境問題に対し積極的に取り組み、環境負荷を低減する。 エコイノベーター:持続可能なモビリティ社会の発展のために、お客さまに革新的な商品・サービスを提供する。

環境課題に対する認識

昨今、環境や社会にかかわる課題は深刻さを増し、社会は貧困や飢餓、エネルギー問題、気候変動、天然資源の確保や、情報セキュリティ、平和を脅かす紛争問題などの課題に直面しており、これらの課題はWEF(World Economic Forum)でも取り挙げられています。
これらの課題に対処するために、日産は以下の重要性を認識しています。

  • 安全で安心かつ持続可能なモビリティを提供し、社会に価値を届けること
  • 気候変動を緩和し、エネルギーを節約すること
  • 大気の質をはじめとする自然資本を保全すること
  • 新規採掘資源の利用を減らすこと
  • 化学物質を適切に管理すること
  • 希少資源を効率的に利用すること
  • 化石燃料への依存から脱却するための事業構造改革を追求すること

環境課題に対する日産の戦略的アプローチ

日産は、グローバルな環境課題の解決に確実に貢献するため、世界の環境有識者、投資家、NGO/NPOなどと直接論議し、潜在的な機会とリスクを分析しています。また、自社の活動だけでなく、上流・下流の活動も責任範囲と捉え、原材料の調達から輸送、廃棄、リサイクル、走行時など、サプライヤーを含むバリューチェーン全体を対象としました。

それをもとに、気候変動、資源依存、大気品質と水を重要領域として特定し、2030年までの具体的な行動計画を策定しています。これらの領域は相互に関連しており、包括的に取り組むことで、生物多様性を含む自然資本の課題にも貢献します。また、脱炭素の移行に伴う影響を把握し、公正な移行を考慮した活動を進め、カーボンニュートラルを実現します。

日産のバリューチェーン

グローバル環境マネジメントの枠組みとガバナンス

多様化する環境課題に対応しながら、グローバル企業として包括的な環境マネジメントを推進するため、日産は各地域、機能部署、さまざまなステークホルダーと対話・連携した組織体制を構築しています。チーフ サステナビリティ オフィサーと取締役 代表執行役社長兼最高経営責任者が共同議長を務めるグローバル環境委員会(G-EMC:Global Environmental Management Committee)において、バリューチェーン全体をカバーする関係役員が出席し、全社的な方針や取締役会への報告内容の決議などを行います。

経営層は企業としてのリスクと機会を明確にし、各部門での具体的な取り組みを決定するとともに、PDCAに基づく進捗状況の効率的な管理・運用を担っています。環境リスクは内部統制委員会でも定期的に報告され、ガバナンスを強化しています。グローバル環境マネジメントのフレームワークとガバナンスを通じて、重要課題(気候変動、資源依存、大気品質と水)に取り組み、サステナビリティデータブックや環境格付け機関からの質問への回答を通じて、幅広いステークホルダーにその状況を発信しています。

「NGP2030」への進化

NGP2030は、日産の長期ビジョン「Ambition 2030」を強化するものであり、サステナビリティに関する目標達成のために必要なステップを示すものです。日産は、環境課題の解決に向けて取り組むことの重要性を理解し、その実行のための活動を推進しています。

ニッサン・グリーンプログラム2030における取り組み

気候変動

気候変動

大気品質・水

大気品質・水

資源依存

資源依存

環境基盤

環境基盤