外野手インタビュー


広いフィールドを自在に駆け、攻守でチームに勢いをもたらす外野手陣。若さだけでなく、ひたむきに勝利を追い求める日産イズムも胸に、選手たちは都市対抗野球大会西関東予選へ挑みます。シリーズ第4弾は、打撃でも守備でも流れを変える力を持つ外野手たちの想いをお届けします。

石毛 大地
外野手 / 背番号0
野球を始めたのは小学4年の頃。父が野球好きだったことと、周りの友達の多くが野球好きだったことから、自然と放課後に一緒に野球をするようになりました。これまでで最も印象に残っている試合は、高校3年の夏、神奈川県大会準々決勝で横浜高校に勝利した試合です。当時、横浜高校は3連覇中の強豪。自分たちは公立高校で、この試合も7回まで0対5とリードされていました。そこから逆転し、最終的に8対6で勝利。スタンドを埋め尽くすほどの観客が駆けつけ、点差がついても変わらず声援を送り続けてくれたことが、「自分たちが先に諦めるわけにはいかない」という気持ちにつながり、逆転劇の原動力になりました。自分は2番・センターで出場しており、今でもこの経験が野球を続ける大きなモチベーションになっています。
日産野球部が始動して約4カ月が立ちましたが、チームとしての形も徐々に整ってきたと実感しています。これほど細かい部分まで突き詰める練習は、自分を含め、全員が経験してこなかったと思いますが、監督やコーチの指導に全員が必死に食らいつきながら取り組んでいます。都市対抗予選に向けて、今後さらにチームの完成度は高まっていくはずです。
自分のポジションはレフトとセンター。守備からリズムを作り、バッティングではつなぐ意識を持って出塁し、チャンスをつくることで貢献したい。走攻守すべてで存在感を発揮したいと思っています。
休日は家でゆっくり過ごしたり、地元の友人と会ったり、温泉に行って体を休めたりしています。現在のチームの目標は都市対抗本大会への出場。私はメンバーの中でもただひとり1年先輩で、2024年は別のチームで予選に出場しましたが、本大会まではあと一歩及ばず悔しい思いをしました。今年こそは本大会への出場を果たしたいと思っています。
野球の魅力は、一つひとつのプレーが人の心を動かす力を持っていること。見ていてワクワクするような試合を届けたいですし、必死に戦う姿で会社に元気を与えられるよう、全力を尽くします。


石飛 智洋
外野手 / 背番号2
野球を始めたきっかけは、高校まで野球をしていた父の影響です。小学2年のときに、友人と誘い合って少年野球チームに入りました。これまでで最も記憶に残っているのは、2024年の大学選手権です。チームとしてベスト4に進出できたことに加え、個人としても7打席連続安打の大会タイ記録を達成し、大会特別賞を受賞しました。この試合をきっかけに日本代表合宿にも参加することができました。大会前は調子を崩して悩んでいたのですが、「悩んでいても仕方ない」と腹を括って臨んだことが、結果につながりました。メンタルの大切さを痛感した経験です。
現在は外野手登録ですが、主にファーストを守っています。自分の持ち味はバッティングで、バットの芯で球を捉える確率が高く、長打やヒットにつながっていると感じています。しっかりと自分のスイングを貫くことを大事にしています。
今のチームの練習は、大学時代よりもフィジカル面が重視されており、アップの時間も長く、体の土台づくりに重点を置いている実感があります。大学時代から社会人チームと対戦する機会はありましたが、社会人選手はスイングが速く、打球の勢いも違うという印象を持っていました。自分も社会人1年目として、そうした部分を見せられるように、現在はフィジカル強化に励んでいます。
オフはとにかく睡眠を大切にしています。朝は6時半ごろに一度目が覚めますが、そこからもう一度眠れるだけ眠るようにしています。リフレッシュ方法としては、Netflixで『名探偵コナン』を1話から順に観ています。最新作まで追いつくにはまだ時間がかかりそうです。
これから強い日産野球部をつくり上げていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。


玉置 健士郎
外野手 / 背番号24
北海道出身で、野球を始めたきっかけは日本ハムファイターズのダルビッシュ有選手に憧れたことです。よく11番のユニフォームを着て、試合を観に行っていました。高校では、同じ志を持った仲間たちと共に甲子園出場を目指し、選抜大会への出場が決まったものの、新型コロナウィルスの影響で大会が中止に。「何をすればいいのか」という喪失感に悩みましたが、選抜出場予定だった32校を対象に、夏に甲子園で交流試合が開催されることになりました。大歓声の中でプレーするという夢は叶いませんでしたが、「スクリーンが大きいな」などと目にするすべてに感動しました。
日産は伝統あるチームで、監督やコーチからは「基礎を大切にする」精神を教わっています。キャッチボールではグラブの芯で捕る、ランニングでは最後まで手を抜かない、といったように「当たり前のことを当たり前にやる」大切さを学んでいます。そんな“日産イズム”を叩き込まれながら、22人の仲間と共に新たなチームを自分たちの手でつくっていく責任と喜びを感じています。 注目してほしいのは、元気のあるプレーです。特に守備ではポジショニングや打球判断を意識しているので、1歩目の動きに注目してください。
オフの前日には仲間と飲みに行き、ゆっくり起きてからウェイトトレーニングなどの自主練習をしています。野球観戦をすることも多く、プロ野球選手になった先輩の活躍をチェックしています。私は広報に配属されましたが、職場の皆さんも応援してくれていて、とてもありがたいです。
大学を卒業した選手ばかりのチームで、まだ右も左も分からないことだらけですが、若さを全面に出してフレッシュに、そして元気に頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。


朝岡 慶
外野手 / 背番号25
私は兄の影響で野球を始めました。高校では甲子園での優勝を経験しましたが、私は当時2年生でベンチに入れず、悔しさが残りました。印象に残っているのは、大学最後のシーズンで全日本大学選手権出場をかけた試合です。愛知県のリーグ戦で優勝し、中部地区の決勝では再びライバル校との対決となり、延長11回の末に勝利して神宮大会出場を決めました。
プロ野球選手になるという夢は叶いませんでしたが、それでも野球を続けたいという気持ちが強く、日産への入社が決まったときは本当に嬉しかったです。現在のチームは同世代が多く、思ったことを率直に話すことができます。時にはぶつかることもありますが、雰囲気はとても良いです。日産の歴史を築いてきた伊藤監督や四之宮コーチは、1球1球に思いを込めて指導してくれるので、私たちも必死に受け止めながら、毎日練習に励んでいます。
私のモットーは「全力プレー」と「明るさ」です。守備では肩の強さ、バッティングではミート力に注目してください。
オフの日は、まずはしっかり寝て体を休め、追浜周辺を散歩しています。美味しいご飯を食べることが大好きですが、今は自炊が中心で、料理には自信があります。
日産野球部を復活させてくれたことには感謝しかありません。「日産」という名の重みを感じつつ、地元愛知からの応援に支えられながら、都市対抗野球の優勝を目指して頑張ります。私たちのプレーで、多くの方に少しでも元気を届けられるよう、全力でプレーします。


田中 雄大
外野手 / 背番号28
父親が草野球をしていた影響で、物心がついた頃には「自分も野球をやるものだ」と思っていました。小学生のときはソフトボールのクラブチームに所属し、硬式野球を始めたのは中学生からです。ずっと甲子園出場を目指して努力し、選抜大会出場が決まっていたのに、コロナ禍で大会が中止に。目標を失い、「何のために野球をやっているのか」と悩みました。それでも甲子園交流試合が開催され、1試合だけ甲子園のグラウンドに立つことができました。その試合で先制点となるタイムリーヒットを打てたことは、本当に嬉しく、今でも鮮明に覚えています。バラバラになりかけていたチームが、再び一つになったこともあり、野球を続ける大きなモチベーションとなりました。
日産では、監督やコーチが非常に細かい部分まで野球を突き詰めていて、「勝てる野球」を目指して日々練習しています。1つのプレーが試合を決めることもある中で、一瞬一瞬の完成度が求められています。 チームはほとんどが同級生で、高め合える環境にありますが、「仲良しチーム」的な一面もあり、互いに厳しく指摘し合う姿勢がもう少し必要だと感じています。
私のプレーの特徴は、「諦めない気持ち」や「泥臭さ」です。常に全力疾走を心がけ、隙のないプレーを意識しています。打球を遠くに飛ばすタイプではありませんが、必死にプレーする姿勢をぜひ見てもらいたいです。
オフは野球部の同級生と遊びに行くことが多いです。自然を感じられる場所が好きで、追浜では海に行ったことがあります。落ち着いたら、いろいろな自然を見に行きたいですね。
社会人野球は、見てくれる人に「勇気」や「希望」を与えられるスポーツだと思います。日産野球部も、企業や地域をひとつにする存在として、精一杯頑張ります。


宮川 怜
外野手 / 背番号29
父が社会人野球をしていた影響で、小さい頃から野球が身近な存在でした。自分もいつか社会人野球で活躍したいという思いを持ち、野球を続けてきました。高校では甲子園出場は叶いませんでしたが、前年に選抜大会に出場した強豪校にコールド勝ちした試合が、今でも忘れられません。日産に入社が決まったときは、父もとても喜んでくれて、「社会人野球とはこういうものだ」と、いろいろ教えてくれました。
チームの雰囲気はとても良く、互いに良い点も悪い点もはっきり指摘し合える関係性があります。でも、空き時間にはみんなで遊ぶなど、オンとオフの切り替えがしっかりできています。 社会人野球は、日々のノック一つにしても、全てのプレーに対する意識の高さが求められています。私も一つひとつのプレーの完成度を高めたいと日々努力しています。
私の一番の武器は、50mを5.8秒で走れる「足」です。攻撃でも守備でも、この武器を活かすべく、さらに磨いていきたいと思います。
日産は伝統ある強豪チームで、OBの方々や指導者の方からもその誇りを感じています。そうしたチームの一員としてプレーできることに責任を持ち、しっかり精進して、都市対抗野球で優勝したいと思います
休日は一人で過ごすのではなく、チームメイトや友人とリラックスできる時間をつくるようにしています。料理が趣味で、みんなでワイワイ言いながらつくるのが楽しいですね。
日産野球部は、7月の都市対抗予選に向けてチーム全員で頑張っています。私自身の全力プレー、そしてチーム一丸となった姿に、ぜひ注目してください。
