内野手インタビュー

内野手インタビュー内野手インタビュー

若さと勢い、そして脈々と受け継がれる日産イズムを武器に、都市対抗の大舞台を目指す——。新生日産野球部はいよいよ西関東予選に挑みます。シリーズ第3弾は、攻守の要としてグラウンドに立つ内野手たち。確かな守備と打撃に加え、日産らしい泥臭く粘り強い野球で勝利を目指します。

小柴 滉樹

内野手 / 背番号1

小学2年のときに野球を始めました。両親がサッカー経験者だったので、最初はサッカーの体験教室に行ってみたのですが、正直なところ、あまり面白く感じられませんでした。野球は、打つ・投げる・守る・走るといった異なる多様な要素が絡んでいるところが楽しいですね。

一番印象に残っている試合は、大学2年の秋季リーグ戦。2部優勝の専修大学と、1部最下位の駒澤大学との入替戦です。勝たなければこれまでの努力が無駄になるという思いから、試合前は「今すぐ帰りたい」と思うほど緊張しました。結果は惜しくも敗れ、1部昇格はなりませんでしたが、「先輩に頼っているだけでは上には行けない」と気づかされた試合で、自分たちを変える大きなきっかけになりました。

日産野球部は少しずつですが、確実に成長しています。3月に開催された神奈川県企業大会では勝てませんでしたが、それを糧にして、現在は都市対抗本大会への出場という明確な目標に取り組んでいます。大学時代は上下関係が厳しい環境でしたが、今のチームは同世代中心で、横のつながりが強く、のびのびとプレーできています。若さや明るさを前面に出し、観ている人にフレッシュさや楽しさが伝わるようなチームになりたいですね。個人的には勝負どころでの粘り強いバッティングが持ち味ですので、打撃に注目してもらえると嬉しいです。

オフは、ひとりで過ごすよりもチームメイトと食事や飲みに行くことが多いです。まだチームができたばかりなので、そうした時間も大切にして、積極的にコミュニケーションを深めています。再始動1年目から都市対抗出場を目指して、若い選手22人で挑みますので、熱い応援をよろしくお願いします。

角田 蓮

内野手 / 背番号4

野球を始めたのは、小学校に上がる前の小さな頃。祖父がよくバッティングセンターに連れていってくれたのがきっかけです。楽しくて、自然と野球に興味を持ちました。小学校入学後、土曜日の放課後に少年野球の練習を見て「自分もやってみたい」と思い、本格的に野球を始めました。当時からずっと内野を守っていて、現在は主にセカンドを担当しています。

印象に残っているのは、大学3年の秋、優勝をかけた一戦。2勝2敗で迎えた最終戦で、相手のミスによって勝利を手にした試合が強く記憶に残っています。

社会人野球は大学時代とはレベルも緊張感も全く違います。日産では、1プレーごとの意識が高く、「そのワンプレーのために何が必要か」といった準備の深さまで徹底して教わっています。これまでも「1球の大切さ」は言われてきましたが、今はさらにその先の思考まで求められ、日々成長を実感しています。

入部当初は、大学野球の延長のような感覚もありましたが、入社式を経て、社員の方々からの応援を受ける中で、企業を代表してプレーする責任や「応援してくれる人のために頑張ろう」という気持ちが強くなりました。

副主将としては、言葉だけでなく行動で示し、自分のプレーでチームを引っ張っていくことを意識しています。オフの日は、まず部屋の掃除で気持ちをリセットし、その後は美味しいものを食べに出かけたり、チームメイトと釣りを楽しんだりしています。釣りは最初、待ち時間が長くて退屈なイメージがありましたが、海風の中で過ごす時間が心地よく、今ではすっかり好きになりました。ただ追浜は日常でも海風が強く、寮のドアが開けにくいといった戸惑いもありますが、そんな環境にも少しずつ順応しています。 プレーでは、一生懸命に、泥臭く全力で戦う姿を見てほしい。今年、再始動した日産野球部として、「強い日産」を皆さんにお見せできるよう全力で頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

桂 飛勇己

内野手 / 背番号7

野球を始めたのは、父が草野球をしていた影響です。幼いながら「楽しそうだな」と思い、4〜5歳の頃にはすでにボールを握っていました。兄も少年野球チームに入っていたので、自分も小学1年のときにそのチームに入りました。ポジションはキャッチャーから始まり、中学・高校ではショートやピッチャーも経験しましたが、大学から現在までは主にセカンドやショートを守っています。

一番印象に残っているのは、大学3年の春、全国大会予選の東海大会です。3チームによる総当たり戦で、最初の2日間は1勝1敗。最終日には2試合連続で勝利し、優勝することができました。全員でつかんだ勝利であり、皆で流した嬉し涙は今も心に残っています。

日産での練習メニューは、これまでと大きく変わらないように見えても、一つひとつの内容がとても細かく、特にノックでは高い集中力が求められます。「捕れて当たり前」というレベルの高い要求の中で、常に気を引き締めながら取り組んでいます。

自分のプレーで注目してほしいのは、一歩目の速さを生かした守備と走塁です。50メートル6.1秒のスピードを武器に、塁に出ては相手をかき回し、守備では「これは捕れないだろう」という打球にも食らいつき、球場を沸かせたいと思っています。

休日は、まずしっかり寝て疲れを取り、午後は友人たちと横浜に出かけて買い物や食事をして過ごしています。 今年は都市対抗野球に出場し、会社や街を盛り上げられるよう全力で頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

山本 侑汰

内野手 / 背番号8

野球を始めたきっかけは、父が野球好きだったことです。愛知県に住んでいて、子どもの頃から名古屋ドームへよく観戦に行っていました。いつの間にか「自分もあの舞台に立ちたい」と思うようになり、野球を始めました。

高校・大学では外野を守ってきましたが、社会人になってから内野にも挑戦し、今はファーストやレフトを守っています。練習では、1球の重みや緊張感を感じながら、自分で考えて取り組むことが求められます。大学時代とは違う責任感を持ちながら、特に内野の連携や送球、周囲とのコミュニケーションを意識して練習しています。

印象に残っている試合は、大学3年の春に2打席連続ホームランで全国大会出場を決めた試合と、大学4年の秋に3打席連続ホームランでリーグ記録をつくった試合です。自分の持ち味はやっぱり打撃。打席ではタイミングと球種を意識し、冷静に打つことを心がけています。

日産のユニホームを着たときは、強豪チームでプレーできる喜びとともに、責任も感じました。チームの目標は都市対抗への出場、個人としてはスタメンで出て、チャンスの場面で自分のバットで勝負を決めたいです。

休日は、寝て体を休めたり、ローストビーフなどの料理をつくり置きして過ごしています。応援してくれる社員の方々や地域のみなさんのおかげで野球ができているので、結果で恩返ししていきたい。自分のプレーで元気や勇気を届けられる選手を目指しています。

宮原 光夫

内野手 / 背番号9

野球を始めたのは、家にグローブやボールがあって自然とキャッチボールを始めたのがきっかけです。父が野球経験者だったこともありますが、当時イチロー選手がメジャーで大活躍していて、モノマネをしながら憧れてプレーしていました。

中学・高校と野球漬けの毎日を送りましたが、特に印象に残っているのは、高校2年の夏の東京予選で、あと一歩のところで甲子園出場を逃した試合と、大学4年の秋に全国大会決勝で優勝を逃した試合です。どちらも悔しさが強く、今でも忘れられません。

今のチームは同世代が多く、明るくて風通しのいい雰囲気です。みんな社会人野球は初めてで、まだ分からないことも多いですが、だからこそ怖がらずに挑戦できる部分もあると感じています。一方で、監督やコーチは経験豊富なので、自分たちの足りない部分をしっかり補ってくれています。

休部から再スタートしたチームということもあって、試合はもちろん、出社のときにも社員の方々が声をかけてくださり、応援の温かさに背中を押されるような気持ちになります。自分の注目ポイントはバッティング。長打力があるのでホームランにも期待してほしいですが、出塁してチャンスをつなぐような打撃にも注目してもらえたら嬉しいです。

オフは寝たり、ぶらぶら散歩したり、実家が近いので地元の友人とご飯に行ってリフレッシュしています。地域の応援を力に変えて、若いチームらしい勢いで戦っていきたいと思います。

鍛治園 健人

内野手 / 背番号10

野球を始めたのは、4歳上の兄の影響です。小学1年で少年野球に入り、ほかのスポーツに目もくれず、ずっと野球一筋でやってきました。なかでも忘れられないのは、高校3年の夏に出場した愛知県の独自大会です。コロナ禍で甲子園が中止になり、一度はチームがバラバラになりかけましたが、「もう一度、1位を目指そう」と団結して臨んだ大会でした。結果は初戦敗退でしたが、当時は大学進学ではなく警察官を目指していて、「これが最後の試合になる」と思っていたこともあり、強く記憶に残っています。

その後、進路が変わって大学で野球を続けることになりましたが、最初はどこか漫然とプレーしていたように思います。転機は大学2年のときの腰のケガでした。しばらくプレーできず、野球から離れたことで、「やっぱり野球が好きだ」とあらためて感じるようになりました。3年で復帰してからは打撃も好調で、野球を心から楽しめるようになり、秋からはキャプテンも務めました。最終的にリーグの首位打者・本塁打王・打点王の三冠を獲得できたことが、大きな自信になっています。

社会人野球では、一つひとつのプレーに重みがあり、大学時代よりもさらに細かい部分への意識が求められます。監督やコーチが自分たちのレベルを引き上げてくれるので、練習の中でも成長を実感できていて、今も野球の楽しさを感じながら日々取り組んでいます。

オフの日は愛知の実家に帰って、黒柴の愛犬に癒されています。会社が厳しい状況のなかで野球をさせてもらっている分、感謝の気持ちは結果で示すしかないと思っています。今はまだ調子を上げている途中ですが、都市対抗の予選までには仕上げて、打撃でチームに貢献したいです。自分の長所はフルスイング。球場を沸かせるような一発に期待してください。一戦必勝で頑張ります。

梅澤 唯冬

内野手 / 背番号12

野球を始めたのは、幼稚園の年中の頃。7歳上の兄の影響でした。印象に残っている試合は、大学4年春のリーグ戦です。チームは優勝を果たし、自分自身も打率3割を超えてベストナインに選出、大学としても18年ぶりに全日本大学野球選手権への出場を果たすことができました。初戦敗退となりましたが、初めて全国の舞台で戦えた喜びと、その場に立ったときの高揚感は今でも鮮明に覚えています。

大学時代は自主性を重んじる環境で、全体練習は週末でも半日程度、平日は2〜3時間ほど。今のように丸一日野球に集中することはなく、その違いを感じています。また、周囲に支えられて野球ができていることへの感謝や、会社を背負ってプレーしているという使命感も実感しています。

自分の持ち味は、パンチ力のある打撃です。打率を残すタイプではないかもしれませんが、勝負どころで一発を狙えるバッターだと自負しています。今は、簡単には三振しない「嫌なバッター」になることを目指し、状況に応じたバッティングを心がけています。

ポジションはショートですが、足さばきがあまり得意ではなく、監督・コーチの指導のもと特訓中です。自分で言うのもなんですが、「伸びしろ」はあると感じているので、そこに期待してください。練習は厳しく、寮生活も含めて初めての経験ばかりですが、明確な目標がある中で、毎日がとても充実しています。

趣味は釣りです。これまでは川釣りをしていましたが、追浜は海が近いので海釣りに挑戦しています。道具も異なり、新しい楽しみがありますね。今は釣った魚をリリースしていますが、いずれは自分で捌いてみたいと思っています。

闘志あふれる「全員野球」で、かつての強かった日産を皆さんにお見せできるよう、全力で頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします。