第2世代e-POWER

第2世代では電動ユニットのコンパクト化と出力、静粛性の向上を実現するとともに、クルマに合わせて発電用エンジンの組み合わせを変えることで、コンパクトカーからミニバン、SUVまで幅広い車種で魅力を提供します。

第2世代ではモーターとインバーターを一体化して小型化し、効率を高め、出力を大幅に向上しました。また、パワー半導体を直接冷却する構造を採用したインバータや、特殊なローター表面形状とすることで磁気回路を最適化したモーターにより、エネルギーの損失を低減しています。

また、路面の粗さの推定やナビ情報の活用により、静粛性をさらに高める制御を導入するとともに、クルマに必要な出力に合わせて、最適な発電用エンジンを搭載することで、どのようなクルマでもe-POWERらしい力強く静かな走りを提供します。

コンパクトカーには1.2Lエンジンを組み合わせ、コンパクトなエンジンルームにe-POWERシステムを搭載しています。小排気量エンジンでありながら、発進から大トルクを生み出すモーター駆動の特性が、クラスを超えた力強くなめらかな加速を実現します。

車重が重いミニバンには、e-POWER専用の発電特化型エンジンを搭載し、クルマの重さを感じない、パワフルでスムースな走りを楽しめるようにしています。エンジンはe-POWER専用とすることで、電動ユニットとの一体化を考慮した最適な設計により高剛性を実現しています。

さらに1次バランサーシャフト、フレキシブルフライホイールなどとの相乗効果で、エンジン振動を抑えます。また、追い越しなど発電量を多く必要とするシーンにおいて、エンジン回転が高くなる際も、優れた静粛性をもたらします。

より高い走行性能を求められるSUVには、日産独自の可変圧縮比エンジン（VCターボエンジン）を組み合わせ、圧倒的な力強さと高い静粛性を高次元で両立します。走行状況に応じて圧縮比を変化することができる機構と、ターボ過給機を組み合わせることで、アクセルを全開にするような高負荷シーンでは、圧縮比を下げて過給圧を高め、1.5Lという排気量でありながら、大排気量エンジン並みの大きなトルクを発生することができます。これにより低回転でも高い発電能力を発揮し、あらゆるシーンで静かでゆとりのある走りを提供します。