Interview

Modeler

前 幸宏Yukihiro Mae

グローバルデザイン本部
デザインリアライゼーション部
プロジェクトマネジメント

2004年新卒入社
カーデザイン専攻

初めてリーダーを担当したプロジェクトが
印象に残っているそうですね。

インフィニティのコンセプトカーのプロジェクトで、私は自分のクレイ作業に加えて、チーム内外との調整を行う役割も担当しました。メンバーには私より経験豊富な方々が多く、人を動かすという難しさに直面しましたが、チームで想いを共有しながら物事を進める面白さも実感できたプロジェクトでした。それまでは指示を受けてその通りに仕事をすることが多かったのですが、もう一段高い視野からカーデザインを眺められるようになった点も大きな成長です。ゼロから携わってきたコンセプトカーが発表され、お客様や関係者からポジティブな反応をもらえた時には本当に嬉しかったですね。
現在はクレイモデラーの業務から離れ、デザイン本部内で社内外との調整や様々な課題解決をサポートするプロジェクトマネジメントを担当していますが、チームで働く醍醐味を知ったという点で、キャリアの転機ともいえるプロジェクトだったと思います。

日産のクレイモデラーの特徴は
どんな点にあるのでしょうか。

一般的にいって、モデラーはデザイナーが指示した形をその通りに作ることが多いと思います。ですが日産のモデラーは、自分の考えを積極的に発信し、より魅力的なデザインを具現化するための形の提案も行います。なぜなら、「立体を作る」という点についてモデラー誰もが高いプロ意識を持っており、提案することによって生まれる相互のコミュニケーションは、結果としてデザイナーからの信頼にもつながっていますね。
また、クレイモデリングでは頭の中で考えるだけでなく、素早く形にすることが重要です。生みの苦しみにある時こそ、まずは身体を動かし、誰かに見せてみる。そこで初めて気付くことや、困難が打破できることもあります。「失敗を恐れずにまずはやってみる」という日産のチャレンジスピリットが根底にあるからこそ、クレイモデラーとしても挑戦がしやすいのだと思います。

VISION

自動車業界がEVにシフトする中で、仕事のやり方も変わってきています。日産ではVRの触覚デバイスやゲーム開発で用いられるツールを導入するなどデジタル化を推進しており、私はフィジカルと融合した新しいモデリングを実現したいと考えています。仕事のスタイルが変われば、できあがるクルマの姿も変わるはず。今の取り組みが、お客様が求める未来のクルマにつながっているのだと信じています。

  • Interior Designer

    花岡 大輔Daisuke Hanaoka

    2011年新卒入社
    芸術工学府 芸術工学専攻

  • Interior Designer

    城 裕貴Yuki Tachi

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    インダストリアルデザイン専攻

  • Exterior Designer

    杉松 献理Kensuke Sugimatsu

    2014年新卒入社
    工学研究科 デザイン科学専攻

  • UX/UI Designer

    黄 聖實Hwang Sung-sil

    2017年中途入社
    マルチメディアデザイン学部

  • Color Designer

    満月 夕姫Yuki Mangetsu

    2009年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    テキスタイル専攻

  • Color Designer

    近藤 碧Aoi Kondo

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    インダストリアルデザイン専攻

  • CG Designer

    小野田 奈央Nao Onoda

    2014年新卒入社
    美術学部 彫刻学科

  • Modeler

    前 幸宏Yukihiro Mae

    2004年新卒入社
    カーデザイン専攻