競技ならではの緊迫感の中、日頃の研鑽が試される
選手の集中力が伝わってくる、テクニカルスタッフの実車競技。
競技は、点検・診断・修理を行う「テクニカルスタッフ(経験10年以下)」「新人テクニカルスタッフ(経験2〜3年)」、お客さまに対応する「テクニカルアドバイザー」「女性テクニカルアドバイザー」の計4部門で行われました。
各部門とも、学科試験と実技競技に挑戦。その中でも最も会場に緊迫感が漂ったのは、トップレベルの熟練整備士が集まった「テクニカルスタッフ」の実車競技でしょう。
課題は、数ある日産車の中でも特に人気の高いティーダに仕込まれたさまざまな問題を、車両診断器などを用いて短時間で解決すること。さらには、この整備結果をお客さまに報告する納車対応も審査されます。
正確な整備を短時間で行い、それを実際に手がけた者がお客さまに状況と結果をお伝えする。日産のテクニカルスタッフには、非常に高い技術が求められているのです。
すべてのお客さまに、わかりやすく、的確に。そして心地よい接客を
多くの観戦者に見守られた、テクニカルアドバイザーの受付対応競技。普段と異なる状況に、選手たちは緊張しっぱなし。
お客さまと直接触れ合うことの多い「テクニカルアドバイザー」部門では、仮想ユーザーとのロールプレイングによる接客技術が競われました。
テクニカルアドバイザーは、一人ひとり異なるお客さまのご要望に的確に対応してわかりやすくご説明しなければいけません。また、好感をもっていただけるよう、言葉使いや所作、身だしなみなど、あらゆる点が、審査対象となりました。
今大会から正式種目となった「女性テクニカアドバイザー」では、全国から13名が参加。エキシビションだった前回大会とは比較にならないほど熱気も緊張感も大きなものとなり、この大会に臨んだ選手たちの意気込みの大きさを感じさせました。
喜びと悔しさが交錯した、表彰式
自信の表れか、「楽しかった」と口々に大会への思いを語る優勝者。
闘いを終えた選手たちは、結果発表の場となる表彰式へ。優秀者が発表されるたびに、会場には拍手と笑顔が渦巻きました。
各部門の優勝チームや個人優勝者、その多くが喜びの声として挙げたのは、「競技を楽しみました」というひと言。日頃の研鑽に加え、休日返上で努力をした選手も多かったのですが、「やるだけのことはやった」という充実感が、「楽しむ」という表現になったようです。
また、選手たちを指導してきたトレーナーの中には、涙を流して喜びを表している人もいました。
対して、悔しさを露にしたのが、上位入賞しながら優勝を逃した選手たち。自らを戒めるとともに、次大会に向けての決意を新たにしているようでした。
熱き闘いを終えて〜大会総括〜
今大会は、当初の目的であった(1)サービス技術の向上、(2)サービス部門のモチベーション向上、(3)日産グループのサービス体制強化、そのいずれもを大きく進化させるものとなりました。
応援者たちと喜びを分かち合って。
惜しくも優勝を逃した選手の中には、「自分の実力を思い知らされた」と、反省の念を熱く語る者も。
- ブロック大会と個人表彰
各販売店の地域の中での実力をはかることができたほか、近隣とのライバル意識など、今後の技術力向上へのモチベーションを生み出すことができました。また個人にもスポットを当てたことで、個々の意欲をさらに引き出すことができました。 - 結束力の高さを確認
大会当日は、4部門のどの会場にも、各選手と一緒に日々仕事に取り組んでいる同僚たちが応援に詰めかけました。選手たちも「仲間達のために。自身の販社やブロックの代表として」という思いが強く、職場や日産グループの結束力の高さが目に見えるカタチとなった大会でした。 - サービスは品質の重要な要
今大会は、すでに日産のクルマを愛用されているお客さまへのサービス技術を競う大会。いつまでも快適に日産車に乗り続けていただくために、目指すのは、トップレベルのサービス品質を実現すること。今大会では、日産のサービス品質を支える販売会社のスタッフの高いパフォーマンスとともに、さらに向上していこうという意識を強く感じることできました。
今後のお客さま満足度を高める礎となった2008年 全国日産サービス技術大会。
これからも日産では、お客さまの笑顔を思い浮かべながら、常に最高の技術を追求するためのさまざまな取り組みを行っていきます。