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活動レポート
「日産NPOラーニング奨学金制度」第8期終了報告(2006/07/04)
第8期修了式・第9期スタートアップセミナー
活動報告 中山満希子さん

何でも吸収してやろう!

大学生活の中で一番力を注いだことは何ですか。と、問われれば、私は間違いなく、「このインターンシップに一番力を注ぎました。」と胸を張って答えるでしょう。
始めに、私がなぜこのインターンシッププログラムに参加したかについて少しお話したいと思います。私は現在、大学で環境問題を学んでおり、特に森林保全関係に興味を持っています。そういったつながりで、以前、森林保全のボランティア活動を行っていたことがあり、その活動を運営していたのが「NPO法人」というものでした。そこで、NPOとはどんな仕事をする所なのだろう。と、NPOに対する興味が沸き始めていたところ、偶然にもインターネットでこのプログラムを知ったことが、このインターンシップを始めたきっかけでした。今の時期ですと、特に就職活動を控える3年生の方々には、各企業からのインターンシップの案内も続々と来ているころだと思います。私もどうすべきか迷ったのですが、"学生のうちにしかできないこと"を経験するため、こちらのインターンシッププログラムを選択しました。


 

私が担当した仕事としては、機関誌の編集作業や環境イベントの「エコプロダクツ2005」の出展企画、また、NPOやNGOに就職したいと考えている大学生向けのイベントで少しお話させていただいたりしたこともありました。インターンを始めたばかりの頃は、"環境保全のNPOでの活動=現場で汗を流して活動すること"がメインだと思っており、与えられた仕事に何か物足りなさを感じていたことも事実でした。しかし、事務仕事や広報や企画などの、表舞台を支える、裏方的要素の強い仕事もNPOにとって非常に大切な業務であるということを、このインターンの経験を通じて、身をもって体験しました。


 

突然ですが皆さん、「ナショナル・トラスト」とはどのような活動かご存じですか?
では、ピーター・ラビットはどうでしょう?

「ナショナル・トラスト活動」を簡単に説明すると、100年以上前に英国で誕生した運動で、開発などによって失われてしまいそうな土地や歴史的建造物を市民などの募金によって買い取り、保全・管理・公開して、将来に渡って守っていこうとする活動のことです。英国ではピーター・ラビットの舞台である湖水地方が有名です。

 

…と、今ではこのように説明できますが、実は、私もインターンを始めるまで、ナショナル・トラスト自体についてはあまりよく理解しておらず、また、日本ナショナル・トラスト協会での私がやるべき仕事というのも、あまりイメージできませんでした。しかし、とにかくやってやろう!何でも吸収してやろう!という意気込みだけは人一倍あったように思います。しかし、意欲があれば、働いていくうちに知識はどんどん後から身についていきますし、自分に出来る仕事も見つけていけるはずですので、知識に関する心配はせずによいのかなと思います。

 

しかし分からないことづくしの環境で働くのは、最初はとても不安でした。第9期生の皆さんもそういう気持ちなのではないでしょうか。私も最初の頃は事務局のドアを開けることさえ緊張していました。そこで、私心がけていたことは「あいさつ」です。もともと声が大きめの私ですが、出勤したときに「おはようございます」と大きい声であいさつをすると、自分の気持ちにも渇が入り、また、事務局の皆さんには「あ、今日は声の大きいインターンの子が来ているんだな」と存在をアピールすることもできます。自分からきっかけを作り、多くの人とコミュニケーションし、いろいろな見方、考え方を吸収していただきたいと思います。

 

NPOは、「社会をこう変えていきたい」という熱意を持って活動しています。これからNPOに関わっていく第9期生の方々にも「学ぼう」という熱い想いを持って、主体的にインターンに取り組んでいただくことを期待しております。

最後に、仕事においても、プライベートにおいても、多くのアドバイスをいただいた日本ナショナル・トラスト協会の皆様、また、この活動を通じて出合った多くの方々に心より御礼申し上げます。







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