出逢いを学びに

みなさん、こんばんは。第10期生のみなさんははじめまして。立命館大学政策科学部４回生の成岡恵美子と申します。私は、７月末から2月末までの約7ヵ月間、大阪ボランティア協会でインターンをしていました。

今日この会場に入ったとき、ちょうど一年前スタートアップセミナーで緊張してこの場に座っていた時のことを思い出しました。そのとき私はこれから始まるインターン生活を楽しみに思う反面、社会で働くとはどういうものなのか、仕事場の雰囲気はどのようなものか、そこで働く方々とうまくコミュニケーションをとることができるだろうかと不安な気持ちも抱えていました。

インターンが始まった当初も、何をどうしたらいいのだろうという戸惑いや社会人の方に対してどう接してよいかわからず、毎日が緊張の連続でした。そんな私に対し、大阪ボランティア協会のみなさんは気さくに話しかけてくださり、仕事内容を丁寧にお教えくださり、優しく接してくださいました。そのおかげで徐々に緊張はほぐれ、不安はなくなっていきました。仕事もスムーズに行うことができました。この経験で感じたことは、コミュニケーションの大切さです。インターン生の私に対しても気遣ってくださったことにより、私は非常に働きやすい環境を築くことができました。また働いている人をみてもお互いを同僚として認め、尊重しあいながら仕事をしているのが伝わってきました。コミュニケーションは人間関係をよくするのだけでなく、仕事を円滑に進める効果もあることに気付きました。コミュニケーションがうまくできている職場は働きやすい環境を生むことを実感しました。

このコミュニケーションの大切さを学んだことに通じますが、インターンを通して何より学んだのが『人からの学び』です。私はインターンではCSR(企業の社会的責任)の事業に携わっていました。具体的にはCSR報告書を企業から請求し、基礎データをまとめ、数百社のCSR報告書を整理、保存を任せられました。そのほかに月に一回程度あるCSR担当者が集まるフォーラムの準備、受付も行いました。あるフォーラムでは、企画から当日運営にいたるまでやらせていただきました。

フォーラムでは、企業の方、NPOで働く方、ボランティアスタッフの方、学生とさまざまなバックグラウンドをもつ方々と出会いました。その方々のご講演やお話を聞くなかで、また会話をさせていただく中で学ぶことが多くありました。

その方の知識、考え方、ご経験はもちろんのこと、話し方や聞き方、振る舞い方などあらゆることが勉強になりました。世代の違う方々とお話したことがあまり経験なかった私は、人生の先輩のお話は新鮮で今後に生かせるものばかりでした。十人十色といいますが、ひとにはそれぞれ考え方や価値観をもっています。同じ事柄に関しても人によりその見方・とらえ方が違い、それに応じ異なった考え方を生みだすというのは面白く、興味深いものでした。
さまざまなひととお話しする中で、自分の意見をもつようになり、考え方・価値観を広く受け入れられるようになりました。

インターンで出会った方々とはインターンが終了した現在でもお付き合いさせていただいており、私にとって大切な人ばかりです。インターン生活は本当にかけがえのないものとなりました。インターンで過ごした７ヶ月間は大学生活の中で一番実り多きものでした。インターンの日々がこれほどに充実したものになったのはたくさんの方々のお力添えがあったからこそだと思っています。
日産自動車の皆様、大阪ボランティア協会の皆様、インターン中にお世話になったみなさまに感謝しています。本当にありがとうございました。インターンでの経験を生かして、これからもたくさんの人に出会い、刺激を受け、日々成長していきたいです。