大賞の大槻さん、富田さんほか38名が受賞 |
大賞受賞者インタビュー<絵本の部> 富田 真矢さん |
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<受賞者のプロフィール> |
自分が描いた本を子供たちが読んでくれることが、最高に幸せ |
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Q: | 5回の入賞経験を経ての大賞受賞です。ここまで続けてこられた原動力は? |
A: | とにかく、描くことが好きなのでしょうね。考えが煮詰まってしまった時も、紙の上にすーっと筆で線を描いてみると、それだけで楽しくなってくる。すべては「好きだ」という気持ちからはじまるのだと思います。 |
Q: | 画材や技法について工夫している点は? |
A: | これまではずっと透明水彩で描いてきましたが、今回は画材にアクリル絵の具を使っています。自分のやり方を変えるつもりはなかったのですが、毎年挑戦してゆくのであれば、ときには何か新鮮味を加えることも必要だと思ったんです。先生方から「弱い」という評価をいただいていたので、自分のスタイルを大切にしながらも、画材を変えて輪郭を強くしてみたところ、良い結果が得られました。 |
Q: | 絵本を描きはじめたきっかけは? |
A: | 幼いころから絵が好きで、ずっと描き続けています。一時は畳1枚くらいの大きなキャンバスに描いていましたが、10年ほど前、いったんそれをすべて整理しました。絵を描くことは止められませんが、生活空間には限りがありますから、机の上で描けるサイズの絵を描こうと思ったのです。その頃、ちょうど子供が生まれたこともあり、絵本を描くようになりました。 |
Q: | 「スイカぼうず」の着想はどこから? |
A: | 入賞してセミナーに参加した時に、先生から「夢物語ばかり考えるのではなく、自分の身の回りをよく見て、生活に即したところから発想を広げてみることも大切だ」というアドバイスを受けたことがあります。考えに行き詰まってしまったときにそれを思い出し、自分の回りをよく見直してみたら、とても身近なところに物語のヒントはありました。 |
Q: | 作品を作る上で苦労した点は? |
A: | 作品を描き続けることは、とても大変なことです。題材は常に考えていますが、何も思い浮かばないときでも、とにかく手を動かして何か描いてみる。すると、なんとなく物語のカタチが見えてくるものです。ただし、そこで生まれた物語は、そのままでは絶対に面白くない。では、どこをどう変えていったらいいのか。いくつもある分かれ道を行きつ戻りつ、ときにはスタート地点まで引き返して考え直したりしながら、徐々に何かを引き寄せていく、といった作業をくり返し、ようやく一つの作品が生まれるのだと思います。 |
Q: | 次の目標は? |
A: | 自分の本を出したい、子供たちに読んで欲しい、という目標はひとまず達成されました。今後の目標は、絵本を出し続けていく、ということでしょうか。 |
Page1:「第23回ニッサン童話と絵本のグランプリ」表彰式開催 |
Page2:INTERVIEW 童話の部 大槻 瞳さん |
Page3:INTERVIEW 絵本の部 富田 真矢さん |
Page4:INTERVIEW 主催者 鈴木 穂波さん |