「第29回ニッサン童話と絵本のグランプリ」表彰式を開催

童話優秀賞一席の浅井さん、絵本大賞の宮崎さんほか38組が受賞


第29回受賞者のみなさん

2013年3月3日(日)、大阪府東大阪市の大阪府立中央図書館内ライティホールにおいて、「第29回ニッサン童話と絵本のグランプリ」の表彰式が行われました。
今回の募集では、童話の部2,335編、絵本の部476編、合計2,811編の作品が寄せられ、その中から、38編の作品が入賞の栄誉に輝きました。

今回は、童話の部大賞に該当作品はなく、浅井優子さんの作品『わけありリンゴのアップルパイ』が最優秀賞である優秀賞一席に選ばれ、絵本の部大賞には、宮崎明美さんの作品『ゆみちゃんはねぞうがわるい子です』が選ばれました。


絵本の部審査員の杉田 豊先生

表彰式では、主催者である(財)大阪国際児童文学館 三宅興子理事長、協賛者の日産自動車(株)CSR部 井狩倫子部長、後援者の大阪府教育委員会 川村幸治教育監が挨拶。
続いて行われた審査の講評では、童話の部の審査員を務める(公財)東京子ども図書館の松岡享子理事長が、「毎回多くの方々が充実した創造的な時間を過ごしていることがとてもうれしい。生活の中から切り取った小さな世界を童話と考えることなく、もっと冒険して子どもたちの活力が引き出されるような元気がいい作品を期待しています」と語りかけました。
絵本の部の審査員を務める絵本作家の杉田豊氏は「絵本に限らず、優れた作品は終わり方がとても素晴らしい。最後のページを閉じたときに、心の中に明るいともしびが灯るような作品を作って欲しい」と激励。他の審査員の方々からも、今後に期待する声が多く上がりました。
贈賞に続いて、優秀賞一席を受賞した浅井さん、大賞を受賞した宮崎さんが、受賞に対する素直な喜びと作品への思いを語り、会場はあたたかな拍手に包まれました。


絵本の部 大賞を受賞した宮崎明美さん


童話の部 優秀賞一席を受賞した浅井さん



受賞作品の朗読の模様

表彰式の最後には、絵本の部大賞『ゆみちゃんはねぞうがわるい子です』のスライド上映と朗読、童話の部優秀賞一席『わけありリンゴのアップルパイ』の朗読が披露され、約10ヵ月後に出版される2つの作品への期待はより高いものとなりました。

その後は、受賞者を囲んでステージ上で記念撮影が行なわれ、会場に訪れた家族や友人の方々も参加して撮影するなど、喜びに満ちた雰囲気の中、表彰式は閉幕しました。

会場を移して開かれた懇親会では、主催者、審査員、今回の受賞者、歴代の受賞者が集い、なごやかに交流を深めるパーティーとなりました。


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