都市交通研究
Urban Transportation Research

都市交通研究では、将来の自動運転社会、脱炭素社会の実現を見据え、実際の都市での社会実装を通じて移動や交通、CO2排出に対する課題解決に取り組んでいます。
クルマという商品をお客さまが受け取った先でどんな移動の課題があるのか、求められるモビリティ社会とは何か、またカーボンニュートラルに向けた新しい価値をどうつくり出すのか、地域の皆さまの声を伺いながら研究しています。

地域と共働するプロジェクトを通して、未来のモビリティ社会を創造する

日産は福島県浪江町において「浪江プロジェクト」※1を推進しており、2021年、浪江町に日産拠点を設立しました。本拠点を基盤に“夢と希望のあふれるまち”を実現するため、我々研究所だけでなく本社部門や開発部門などと連携し取り組んでいます。
「地方での活動では、まちとビジョンを理解した上で、住民の皆さまにとっての価値実現にどう取り組むかを考えることが重要です。」と語るのは、都市交通研究チームのリーダーである王です。信頼関係を築きながら課題を把握し、日産の電動化・知能化技術を活用した社会実証実験を進めています。

<プロジェクトの取り組み内容>

● 便利な移動となるモビリティサービスの構築
 ・オンデマンドモビリティサービスによる新たな移動の提供
 ・電気自動車カーシェアを活用した新サービス

● 再生可能エネルギーの利活用
 ・道の駅の再生可能エネルギー(Renewable Energy)発電設備を活用した、電気自動車の充電電力のRE100※2の推進

● 拠点を立ち上げ、駅前の賑わいを創出
 ・訪問・交流人口増加の促進
 ・公・民・学がまちづくりを論議する場所の提供
 ・コミュニティ活性化イベントの開催

都市交通研究チームのリーダー 王
都市交通研究チームのリーダー 王

さまざまな世界の都市で起きている新たなまちづくり、モビリティの調査から政策、ビジネス、技術のトレンドを理解します。その上で、日産が自ら実施する社会実証で得られたノウハウを活かして、未来の社会・まちにおけるモビリティへの貢献を目指します。

※1:本活動は、福島県浜通り地域等の15市町村において、福島県の復興促進を目的として実施される2021年度“地域復興実用化開発等促進事業”で、事業名「福島浜通り地域の活性化貢献および持続可能なモビリティサービスの構築」および「商業施設RE100化実現のためのエネルギーマネジメント技術開発」として採択されました。2022年3月、さらに連携を深めた持続可能なまちづくりの実現を目指し、共同声明を発表しました。地元企業との連携による地域振興に資する実用化開発を促進し、あわせて同地域の産業復興の早期実現に貢献していきます。
※2:RE100(Renewable Energy 100%)

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