北米日産自動車は、2012年7月、ハビタットと共同で従業員ボランティアをハイチに派遣するプロジェクトを行うことを発表し、北米地域の従業員を対象に参加希望者を募りました。多数の応募者の中から選考により選ばれた5人の社員が、2012年11月23日から12月1日の9日間にわたりボランティアとしてハイチに渡り、世界中のボランティアが集う大規模な建設プロジェクトに参加しました。
参加を希望する社員は、あらかじめ与えられたテーマに沿って小論文を提出し、ハビタットと北米日産の代表で構成される選考委員会によって多数の応募者の中からメンバーが選ばれました。
このプロジェクトは、アメリカのジミー・カーター元大統領の提唱により実現した「2012ジミー&ロザリン・カータープロジェクト」で、2010年の地震で壊滅的な被害を受けたハイチの首都ポルトープランスの西に位置するレオガンに100軒の家を建設することを目指し、世界中から600名のボランティアが集結する大規模なものでした。
プロジェクトに参加した従業員は、「私たちは日常生活でこれほどの規模の貧困や窮乏を目にすることはありません。地震から3年弱になろうとする今も、いたるところに瓦礫が積み上げられ、人々は青いビニールシートの下で生活しています」「私の息子と同じ年頃の幼い子どもが、さびた空き缶を蹴って遊んでいる様子を目にして以来、彼のことを毎日思いだして、自分にできることは何かを考えています」と語り、このプロジェクトに参加したことで価値観が大きく変化したと語りました。
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