第37回 日産 童話と絵本のグランプリ大賞受賞者インタビュー

大賞受賞者インタビュー<童話の部>  数井 美治 さん


34才 主婦 千葉県香取郡

【受賞のことば】
庭先で、冬を越せなかったミモザが枯れました。枯れる花もあれば咲く花もあると感じる春です。この度は、すばらしい賞をありがとうございました。これからも、自分自身が納得できる作品づくりを続けていきたいです。受賞の記念に新しい苗を買おうと思います!

Q:影響を受けた作品は?(作品とその理由をお聞かせください)
A:『月に吠える』『宿命』(萩原 朔太郎)、『火の誓い』(河井 寛次郎)です。学生時代にずっと持ち歩いていたので、深い部分で影響を受けていると思います。
Q:好きな作家は?(作品とその理由をお聞かせください)
A:三島 由紀夫です。
Q:童話を創るようになったきっかけを教えてください
A:これまで長いストーリーを書いてきましたが、童話は短い枚数でストーリーを作る勉強になると思い、挑戦しました。
Q:童話を創作するうえで気をつけていることはなんですか?
A:「冷静に考えて面白いか?」という客観的な視点を忘れないように、読後に余韻が残る作品作りを心がけています。
Q:「日産童話と絵本のグランプリ」に応募されたきっかけを教えてください
A:インターネットの広告を見て応募しました。
Q:何度目の応募ですか?
A:初めてです。
Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか?
A:二人の息子を育てる中でふと感じる「男の子特有の不可解さ」を取り入れた作品を書きたいなぁ、というところから話を広げていきました。
Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことは何ですか?
A:読んだまま、ありのままを感じてほしいです。そのすべてが正解だと思います。
Q:特にお気に入りの場面はどこですか?
A:長道くんが主人公に気軽に石を渡す場面です。
Q:今回の作品で苦労された部分はどこですか?
A:本文が先にできたので、しっくり来るタイトルを付けるのに少し苦労しました。
Q:普段の生活のなかで創作のために心掛けていることはありますか?
A:日々のささいな出来事を大切にしながら暮らすことです。
Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか?
A:息子たちに、それぞれひとつずつ、物語を残したいです。

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