第34回 日産 童話と絵本のグランプリ大賞受賞者インタビュー

大賞受賞者インタビュー<絵本の部> わだあい さん


37歳 図書館臨時職員 福岡県福岡市

【受賞のことば】
ありがとうございます。もう一度描き直してでも出版したいと、強く望んだ作品でした。幸運にも、そのチャンスに恵まれましたこと、いつも変わらずに見守ってくださるすべての方に感謝しています。目の前に続いた絵本の道を、元気に長く歩いていきます。そして、こぐまのアーリーが、たくさんの大切な友だちに出会えますように。

Q:影響を受けた作品は?
A:ビアトリクス・ポターさんの『ピーターラビットのおはなし』シリーズや、宮㟢駿さんのアニメーション等、物語を説得力のある画で表現されているところに感銘を受けます。
Q:好きな作家は?
A:アンデルセン。童話 1 つ1つに魔法がかかっている。この作家の絵本をいつか描けるようになりたいです。
Q:絵本を創るようになったきっかけを教えてください
A:10代後半頃から、真っ白の本に絵と文をぼんやりかいていたら、いつのまにか絵本の道を歩いていました。
Q:絵本を創作するうえで気をつけていることはなんですか?
A:声に出して読みたくなるようなお話、ずっと見ていられる絵、次を追いかけたくなるページ、それらの調和をめざして創る事です。
Q:「日産 童話と絵本のグランプリ」に応募されたきっかけを教えてください
A:『うさぎがそらをなめました』などを作られた、あまんきみこさんや黒井健さんに作品を見て頂けるチャンスを生かしたいと思いました。
Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか?
A:子どもの頃から歌をよく歌っていました。今でも変わらず、歩いたり自転車に乗ったり、ぼんやりしていると歌ってしまいます。そんな何でもない日常を絵本で表現してみました。
Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことは何ですか?
A:子どもたちから、忘れている大切な事を思い出させてもらえる方が多いです。素直に純粋に成長していく事を楽しんでくださいね。
Q:今回の作品で苦労された部分はどこですか?
A:こぐまの心情の移り変わりをちゃんと描ききれたのか、まだ悩んでいます。
Q:普段の生活のなかで創作のために心掛けていることはありますか?
A:面倒な事をできるだけ丁寧に心掛ける事は目標です。また絵本制作中は机からなかなか離れられないので、意識的に運動するようになりました。
Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか?
A:長く読み継がれるような美しくて温かい物語絵本を作る事が目標です。

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