日産技報 No.89 (2023)
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図5 ユースケースとユーザーの認知・行動(例)図4 ドアハンドルの自動的な動きの印象の評価環境図5 VR評価環境の構成要素図6 バーチャル空間の再現要素(例)バーチャル空間で使用体験を再現するVR評価環境の構成要素は、評価者の行動を受け付ける入力部、行動の結果起こる周辺環境の変化を再現する環境再現部、周辺環境の変化から受ける感覚(視覚や聴覚)を再現する情報提示部の3要素で構成される(図5)。格納式ドアハンドルのVR評価環境を構築した過程を説明する。最初に、格納式ドアハンドルの使用体験を時系列で記載したユースケースと、ユースケース毎のユーザーの認知と行動を整理した(図5)。特集2:電動化に貢献する実験技術 - 3. 新機構部品の品質を試作レスで評価できるバーチャルリアリティ実験技術次に、ユースケースに紐づいた認知・行動をバーチャル空間で体験する為に必要な再現要素を決定した(図6)。47

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