どんなに目新しい技術を採用しても、実験に裏付けられた適切な性能目標設定や現象メカニズム分析、タイムリーな設計検証等が無ければ、その新しい技術を新たな価値に繋げることは出来ない。新しい実験技術によって、性能を向上させ、開発効率を高め、開発期間を短くすることで、魅力的な新型車をお客様に提供することが出来る。実験技術というのは、車両に搭載される技術と異なり、それ自体が直接お客さまに届けられることは無いが、実験技術によって生み出された性能や品質がお客さまに価値を届けることになる。そして、車両に搭載された技術は、リバースエンジニアリングによって比較的容易に競合他社の知るところとなるが、実験技術ノウハウは外から伺い知ることが難しい。今後も日産独自の実験技術を磨き続け、商品競争力の高い魅力的なクルマづくりに貢献していく。(1) 日産自動車ホームページ もうひとつの品質物語https://www.nissan-global.com/JP/SUSTAINABILITY/SOCIAL/QUALITY/STORY/THENEVERENDINGROAD/(2) 日産技報 2015年 NO.77 実験・計測技術(3) 日産技報 2012年 NO.71魅力ある新技術の創出と高い品質の実現を支える実験・計測技術特集2:電動化に貢献する実験技術 - 1. 電動車両の競争力を支える実験技術とは37参考文献4. あとがき
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