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ダイバーシティ&インクルージョンの方針・考え方

人権の尊重と機会平等

日産は世界中のグループ会社で働くすべての従業員を対象として「日産グローバル行動規範」を策定。従業員がどのように行動すべきかを定め、グループ全社でグローバルに適用しています。
日産は、すべての従業員が相互の人権を尊重し、人種、国籍、性別、宗教、障がい、年齢、出身、性自認、性的指向、その他の理由で差別やいやがらせを行ったり、その状態を容認してはいけないと規定しています。同時に、従業員のダイバーシティを尊重し、一人ひとりが能力を最大限に発揮しながら、高い目標に向かってチーム一丸で取り組める環境づくりを推進しています。

戦略としてのダイバーシティ&インクルージョン

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ダイバーシティ&インクルージョンのマネジメント

ダイバーシティ&インクルージョンの意思決定機関および遂行組織

ダイバーシティ&インクルージョン推進の課題と方策

課題 方策
多様性に富む組織をマネジメントできる
スキルを持ったリーダーの育成
  • マネジメントスキル向上施策
多様な人財の活躍
  • 人材育成施策、キャリア支援
  • 採用強化*
  • グローバルでの女性管理職比率目標16%、
    日本での女性管理職比率目標13%(2023年)
ダイバーシティ&インクルージョンを尊重する文化の定着
  • 全従業員の多様性理解促進施策
インクルーシブな働き方の実現
  • 両立支援施策
  • 柔軟な働き方を実現するインフラの整備
  • 日本における女性の新卒採用ガイドラインは、それぞれ事務系で50%、技術系で20%、技能系で20%強
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ダイバーシティ&インクルージョンの実績

多様な人財の活躍推進

女性活躍推進の取り組みと実績

お客さまに多様な価値を提供するには、各プロジェクトや組織のリーダーとなる女性の活躍が欠かせません。日産は女性のプレゼンスを高めるため、優れた管理職候補が将来に向けてしっかり準備し、より大きな責務を担えるようトレーニングを行うなど、事業を展開するすべての地域で女性のキャリア開発を支援しています。
その結果、グローバルでの女性管理職比率は、2008年の7%から2019年4月には13.6%に上昇しており、さらに女性の海外出向が増加するなど、グローバルで女性が活躍しています。
日本では、女性従業員とキャリアアドバイザーとの個人面談やキャリア開発会議を通じて、一人ひとりに合わせたサポートを行うなど、社外の女性たちや昇進した社内の女性管理職との積極的なネットワークづくりを奨励しています。
個別支援活動として、メンタリングプログラムも展開しています。豊富な知識と経験を有した社内の先輩社員が双方向の対話を通じて、後輩社員のキャリア形成上の課題解決を支援する取り組みで、個人の成長を支えるとともに、職場内の悩みや問題解決をサポートする役割を果たしています。

こうした幅広い活動を推進した結果、日本における全管理職の女性比率は2019年4月時点で10.4%となっています。これは従業員数1,000人以上の製造業の平均値4.0%と比べると、良好な水準です(「平成30年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)に基づき算出)。また、女性管理職は開発や生産を含めたすべての部門に在籍し、事業のあらゆるプロセスにかかわっています。さらに部長級以上の女性の比率は2008年の2%から2019年4月時点で7.6%と3.8倍になりました。
また2018年6月には、国際的なレースで活躍している井原慶子氏が日産として初の女性社外取締役に就任しました。

日産は、単に女性管理職の数を増やすだけではなく、新型車の開発から製造・販売に至るまで、関係会社や販売会社も含め、事業のあらゆるプロセスで女性が活躍できる環境を整えています。
開発面では、2016年8月に日本で発売したミニバン「セレナ」に、手を汚さずに給油できるキャップレス給油口や、軽い力で開閉でき、狭い場所でも荷物を出し入れできるデュアルバックドアが採用されるなど、女性のニーズが反映されています。
女性の人財育成やキャリア形成に向けた取り組みは生産現場でも推進しており、2017年10月には、神奈川県横須賀市にある追浜工場で日産グループ初の女性工長が誕生し、その後さらに、新たな女性工長も誕生しました。
販売会社のスタッフも、さまざまなお客さまのニーズや質問に対応できなくてはなりません。販売会社では、多くの従業員が働いていますが、特徴の1つとして女性カーライフ・アドバイザー(CA)の活躍が挙げられます。2019年2月末時点で、1,196名の女性CAが全国で活躍しており、女性CA比率は2018年2月の10.1%から0.6%上昇し10.7%となっています。また、アフターサービスでも女性のお客さまの満足度向上を目指し、お客さまと整備スタッフの橋渡しをするテクニカルアドバイザー(TA)にも女性を登用しています。

多様な文化間での協働

企業が成長するためには、国籍や言語、年齢、経歴・学歴にこだわらず、広く人財を迎え入れることが重要です。日産では、意思決定層にも多様な国籍のメンバーが多数含まれています。さらにダイムラー社やアフトワズ社とのパートナーシップをより効率的に推進するため、欧州においてドイツ語やロシア語のできる管理職比率を増やす取り組みを実施しています。

ダイバーシティ&インクルージョンを尊重する文化の定着

ダイバーシティを真の強みとして活かし、より高い価値を創造し、お客さまの多様なニーズに応えるためには、性別や国籍、性的指向や性自認、障がいの有無、世代や仕事歴など、あらゆる違いを持つ従業員が、お互いに差別や偏見なく認め合い、受け入れる「ダイバーシティ&インクルージョン」を組織の土台として根づかせることが重要だと日産は考えます。
組織風土の醸成をさらに進めていくため、2018年度は日本において、間接全従業員を対象に、誰もが持つアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の影響やそれをコントロールするための方法を学ぶ「アンコンシャス・バイアスe-ラーニング」を導入しました。今後はグローバル全拠点に順次展開していく予定です。
また、日産では、LGBTなど多様な性的指向、性自認を持つ従業員が職場において差別を受けることなく働けるよう、LGBTセミナーを2014年から毎年開催するなど、理解と支援の促進に努めています。日本最大のLGBTイベント「東京レインボープライド」には、2017年から3年連続で出展しています。さらに社内のLGBT当事者およびアライ(LGBTの支援者)による従業員ネットワークが2016年度に立ち上がり、ボトムアップの活動を行っています。こうした活動が評価され、任意団体「work with Pride」がLGBT従業員に対する企業の取り組みを評価する「PRIDE指標」において、日産はトップレベルを示す「ゴールド」を日本の自動車会社として初めて2017年に獲得し、2018年も2年連続で「ゴールド」を獲得しました。
また日産では、障がい者や高齢者にも活躍できる場を提供しています。他社でキャリアを積んで入社してきた人財にも必要な研修を提供し、早期に日産でパフォーマンスを発揮できるようにしています。
さらにダイバーシティをテーマにした地域ごとのイベントや、世界各地の従業員向けの研修を行っています。従業員は社内イントラネットに掲載されたダイバーシティに関する記事やe-ラーニングプログラムなどを通して、ダイバーシティ&インクルージョンに対する日産のビジョンと取り組みを学ぶことができます。

誰もが働きやすいインクルーシブな職場づくり

日産では、多様性を持つ従業員が最大のパフォーマンスを発揮できるよう、働く環境の整備を行っています。例えば従業員一人ひとりが状況に応じて柔軟に働けるよう、月に40時間まで、事由を問わずに利用できる在宅勤務制度を導入しています。
また、地域を超えた協業をスムーズに行うため、2017年にグローバル拠点間での会議時間に関する基本方針を定めました。グローバルな会議が地域によっては深夜に行われることがありましたが、会議に参加するいずれの地域でも7〜20時となるよう会議時間の基準を設定し、さらに在宅勤務と組み合わせることで、どの地域にいても働きやすい環境を整備しています。

両立従業員を支える施策

働き方改革「Happy8」

働き方改革「Happy8」
従業員向けに開催された「働き方シンポジウム」

日産では、多様な価値観やライフニーズを持った従業員が活躍できるよう、ダイバーシティ&インクルージョンを支える重要な土台となる働き方改革に取り組んでいます。
日産は以前から働き方の柔軟化を図っており、有給休暇の取得促進やコアタイムなしのスーパーフレックス勤務制度の導入は1990年代から実施しています。2015年には、「誰もが一日8時間」という時間を意識した働き方改革「Happy8」をスタートさせました。これは、全員が一日8時間の業務時間を意識することで、個人と組織の生産性を上げ、仕事も生活も健康も充実させようという取り組みです。より働きやすい職場づくりの一環として、毎月最終金曜日には15時退社を推奨する「Happy Friday」を2017年2月から導入しています。
また、従業員一人ひとりが新たな視点を持ち、自身の働き方について考えるきっかけづくりとして、2014年度より毎年、外部のゲストスピーカーの方を招いて働き方について学ぶ、「働き方シンポジウム」を実施しています。
今後も「集中8時間!ライフも充実、カラダも元気、Happy8」というメッセージのもと、より柔軟で魅力ある働き方を目指していきます。

海外拠点での実績

米州地域でのダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組み

ダイバーシティ&インクルージョンは、強く活気のある組織をつくる鍵であり、日産アメリカズ(アメリカにおける日産グループ各社総称)では文化の一つとなっています。多様な思考や経験がぶつかり合うことで、より良いアイデアを生み出したり、従業員を成長させることができ、それが日産の継続的な成長につながります。日産アメリカズは、従業員をはじめとしたさまざまな人々に成長やチャレンジの機会を与えることで、ダイバーシティ&インクルージョンの実現を目指しています。また、日産アメリカズは、人々の成功を手助けし、働く人や生活する人がいるコミュニティに良い影響を与えることを追求しています。
世の中の多様化や進化、お客さまの変化に応えられるよう、日産アメリカズは従業員への働きかけを行っています。ダイバーシティ&インクルージョンとは、すべての従業員に成長と能力開発の機会があり、一人ひとりが尊重され、斬新なアイデアや従来とは異なる視点、多様な経験が受容されることです。すべての人々が尊重され、それぞれの独自の視点が共有されることで、日産アメリカズはより強くなり、持続的な成長ができるようになります。

メンタリング

多様な人財の採用や育成を確実に行うことは、持続的な成長を実現するために不可欠な要素です。日産アメリカズは従業員やその家族に対して、幅広い福利厚生や健康面、経済面での支援を行っています。人財開発支援プログラムの一つとして、メンタリングがあります。会社としての公式なものか、コミュニティから発生した非公式なものかにかかわらず、メンタリングは人財を惹きつけ定着させるのには有効なプログラムです。特に、性別や人種などの属性において少数派であるがゆえに、優秀であっても表舞台に出る機会が少ない人財には効果的です。日産アメリカズでは、公式、非公式、少数グループ、個人間、特定のトピックにかかわるものなど、さまざまなメンタリングに参加する機会を従業員に提供しています。

ビジネス・シナジー・チーム(BST)

日産アメリカズでは、従業員にビジネス・シナジー・チーム(BST:Business Synergy Team)に参加する機会や、そのチームをリードする機会を提供しています。役員がスポンサーとなり、従業員は共通の特徴や関心を持った数々の従業員グループをまとめて、機能的なチームを構成します。BSTは参加メンバーがそれぞれビジネスの目標の達成、ネットワーキング、ビジネス上の活動の拡大、地域でのコミュニティ形成などへの支援に焦点を当てています。2007年の立ち上げ以来、BSTは日産アメリカズの主要拠点に広がっており、下記のようなBSTが活動しています。

  • Gay Straight Alliance at Nissan (GSAN)
  • Generations Business Synergy Team
  • Green Team
  • Interfaith Nissan (IN)
  • Multicultural Business Synergy Team
  • Nissan Alliance of Parents (NAP)
  • Veterans Business Synergy Team
  • Wellness@Work Business Synergy Team (W@W)
  • Women's Business Synergy Team

BSTのメンバー、リーダー、役員スポンサーは、組織全体や地域コミュニティでダイバーシティ&インクルージョンを推進するにあたって、必要不可欠な存在です。北米日産会社(NNA)は、地域コミュニティの健全な発展のため、さまざまな社会貢献活動に協賛しています。NPOによる社会貢献活動を支援するため、必要な能力や知識を持った従業員が、ボランティアやメンター、アドバイザーの役割を担って活動しています。NNAは、持続可能なより良い社会をつくるため、地域コミュニティとともに歩んでいます。

北米におけるダイバーシティ&インクルージョンの実績

日産アメリカズにおけるダイバーシティ推進活動への意気込みと確かな実績は、さまざまな団体やメディアで知られており、これまでのたゆまぬ努力により市場からも評価されています。

欧州地域でのダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組み

欧州では、ジェンダーダイバーシティの推進施策の一環として、キャリアフェアを実施し、女性従業員のキャリア継続を支援しています。また、将来的に理系学部出身の女子学生(リケジョ)の採用を増やすべく、英国サンダーランド工場にて日産スキルズ・ファンデーションを2014年に設立し、活動の一環として2015年には14~19歳の女子学生約7,200名に対してキャリア開発のイベントを実施しました。さらにフランスにある欧州日産自動車会社(NAE)では、2015年9月に外部団体と協業して、本社と従業員の自宅から10km圏内での託児サービスを開始しました。その他、文化の違いに対する認識を高め、多文化環境の中で働くすべての従業員を支援するためのプログラム「多文化の効果を引き出すトレーニング」も実施しました。

日産のダイバーシティ&インクルージョンに対する外部評価*

日産のダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みと、従業員の多様性を重視する姿勢は、社外からも高い評価を受けています。
2015年には、「子育てサポート企業」として認定を受けた企業(くるみん認定企業)のうち、さらに一段高い水準の取り組みを行った企業が認定を受けられる「プラチナくるみん」に神奈川県で初めて認定されました。また2017年には、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業を認定する「えるぼし」の最高段階である第3段階目の認定を受けました。さらにLGBT従業員に対する取り組みを評価する「PRIDE指標」において、2017年に日本の自動車会社として初めて、最高評価である「ゴールド」を受賞し、2018年も2年連続で受賞しました。
これらの賞は、ダイバーシティ&インクルージョンに対する強いコミットメントが成果を生んでいること、そして多様性を企業競争力の要とする戦略が着実に実を結んでいる証拠だと考えています。

work with Pride Gold2018 work with Pride Gold2017
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