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自動車リサイクル法に基づく2022年度 再資源化等の状況について

2022年度(2022年4月~2023年3月)に実施した ASR※1(自動車シュレッダーダスト)、エアバッグ類、フロン類の特定3物品の再資源化等の状況を以下にご報告いたします。

当社は2022年度、ASRを80,207.4トン(380,696台)引き取り、77,855.1トンの再資源化を実施しました。その結果、ASR再資源化率は97.1%となりました。

エアバッグ類は1,684,337個(369,825台)を引き取り、回収処理または車上作動※2により再資源化を実施しました。エアバッグ類再資源化率は95.1%となり、法定基準85%を上回りました。またフロン類は80,476kg(365,329台)を引き取り、適正な処理を行いました。

  • ※1 ASR : Automobile Shredder Residue (自動車破砕残さ)
  • ※2 車両にエアバッグ類を取り付けたままの状態で、展開しリサイクルする方法

「自動車リサイクル法に基づく 2022年度 再資源化等の状況」

1. 対象期間

2022年4月~2023年3月

2. 基準の遵守状況

項目 2022年度 2021年度 法定基準値
シュレッダーダスト
再資源化率
97.1% 96.7% 2010~2014年度
50%以上
2015年度以降
70%以上
エアバッグ類
再資源化率
95.1% 95.2% 85%以上

3. 再資源化等の状況

品目 項目 2022年度
実績
2021年度
実績
重量 台数 重量 台数
シュレッダー
ダスト(ASR)
ASR再資源化量 77,855.1[t]
・・・[(2)-(3)]+[(5)-(6)]
380,696
[台]
89,186.4[t]
・・・[(2)-(3)]+[(5)-(6)]
437,138
[台]
ASR引取り総重量と使用済み自動車総台数 80,207.4[t]
・・・(1)+(4)
92,193.2[t]
・・・(1)+(4)
ASR引取り重量および使用済み自動車台数 76,056.7[t]
・・・(1)
360,038
[台]
87,766.8[t]
・・・(1)
415,010
[台]
ASRリサイクル施設※1への投入ASR重量 76,056.7[t]
・・・(2)
87,766.8[t]
・・・(2)
ASRリサイクル施設※1で生じた当該ASR由来の廃棄物重量※2 2,279.6[t]
・・・(3)
2,927.1[t]
・・・(3)
委託全部再資源化※3で全部利用者に引き渡した
ASR重量及び廃棄物重量
4,150.7[t]
・・・(4)
20,658
[台]
4,426.3[t]
・・・(4)
22,128
[台]
委託全部利用したASR総重量 4,150.7[t]
・・・(5)
4,426.3[t]
・・・(5)
委託全部利用者で生じた当該使用済み自動車由来の廃棄物重量※4 72.7[t]
・・・(6)
79.6[t]
・・・(6)
品目 項目 2022年度
実績
2021年度
実績
個数 台数 個数 台数
エアバッグ類 エアバッグ類引取り総個数 1,684,337[個] 369,825[台] 1,842,888[個] 411,662[台]
取外回収個数 409,297[個] 94,299[台] 411,209[個] 96,221[台]
車上作動個数 1,275,040[個] 269,001[台] 1,431,679[個] 308,567[台]
一部取外回収台数および一部車上作動台数 - 6,525[台] - 6,874[台]
再資源化施設の引取り重量 240,379.9[kg]・・・(7) 253,316.8[kg]・・・(7)
再資源化重量 228,657.6[kg]・・・(8) 241,178.4[kg]・・・(8)
品目 項目 2022年度
実績
2021年度
実績
個数 台数 個数 台数
フロン類 フロン類引取り総重量 80,476.376[kg] 365,329[台] 93,198.546[kg] 408,955[台]
CFC引取り重量 167.732[kg] 1,060[台] 227.229[kg] 1,403[台]
HFC引取り重量 80,308.644[kg] 327,807[台] 92,971.317[kg] 407,552[台]

  • ※1 ASRリサイクル施設とは

    自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取り場所のうち、施行規則第26条に定める基準に適合した施設(「基準適合施設」)。
    また基準適合施設(自動車破砕残渣処理基準適合施設)および各施設の基準適合内容については、下記のART (Automobile shredder residue Recycling promotion Team 自動車破砕残さリサイクル促進チーム)のホームページより公表しておりますので、ご確認ください。

    http://www.asrrt.jp/asr/place/index.html

  • ※2 ASRをリサイクルすることによって生じるスラグや飛灰等のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量。
  • ※3

    委託全部再資源化とは自動車リサイクル法第31条で主務大臣の認定を所得した全部再資源化業務委託先(解体事業者、プレス・せん断処理業者)と委託全部利用者(国内の電炉・転炉等)においてASRを生じさせないで、使用済自動車を再資源化する仕組み。またこの仕組みについては、下記のART (Automobile shredder residue Recycling promotion Team 自動車破砕残さリサイクル促進チーム) のホームページより説明しておりますので、ご参照ください。

    http://www.asrrt.jp/recycling/operation/index.html

  • ※4 委託全部利用者で鉄鋼製品を生産する際に生じるスラグや飛灰等のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋立処分された廃棄物の総重量。
  • ※5 エアバッグ類の取外回収個数は指定引取場所において引き取った個数。
  • ※6 指定引取場所で引き取った後、再資源化施設で引き取ったエアバッグ類の重量。

4. 払渡しを受けた預託金額および再資源化等に要した費用

( 単位: 円 )

  ASR エアバッグ類 フロン類 合計
払い渡しを受けた預託金・・・(1) 2,900,664,677 995,722,712 855,197,060 4,751,584,449
  内 預託金利分 - 604,705,779
再資源化等に要した費用・・・(2) 2,922,658,745 1,081,824,304 717,685,542 4,722,168,592
  内 社内費用 (人件費) - 35,589,604
  内 社内費用 (システム費) - 16,478,146
収支・・・(3)=(1)-(2) -21,994,068 -86,101,592 137,511,518 29,415,857
(参考:再資源化の運営に要したメーカー負担金とメーカーとしてのリサイクル全体収支)
  公益財団法人自動車リサイクル高度化財団法人基金(J-FAR)への拠出・・・(4) - 0
  リサイクル高度化事業実施・・・(5) - 100,328,636
合計・・・(6)=(4)+(5) - 100,328,636
 
  自動車リサイクル促進センターの
運営管理費用・・・(7)
- 88,677,250
  ASRリサイクル関連費用・・・(8) - 86,637,369
合計・・・(9)=(7)+(8) - 175,314,619
メーカーとしてのリサイクル全体収支・・・(10)=(3)-(6)-(9) - -246,227,398

5. ASRの再資源化等の取組み

日産自動車では、ART (Automobile shredder residue Recycling promotion Team 自動車破砕残さリサイクル促進チーム)を結成し、ASRの再資源化等を実施しております。
ARTとしての実績については、下記のARTのホームページより公表しておりますので、ご参照ください。

6. リサイクル高度化実施事業

リサイクル高度化実施事業のアイテムは、下記の通りです。

シュレッダーダストの再生利用
  ・ASR回収プラスチックのアップグレードリサイクル技術研究 概要 詳細報告書
  ・自動車廃プラスチック油化技術 概要 詳細報告書
電動ユニットのリサイクル技術開発
  ・容量低下リチウムイオンバッテリーの再生技術開発 概要1 詳細報告書1
概要2 詳細報告書2
廃車段階におけるカーボンニュートラル
  ・ASRサーマルリサイクル排出CO2の樹脂化技術開発 概要1 詳細報告書1
概要2 詳細報告書2

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