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おもいやりライト運動

高齢ドライバーの安全走行を促進・啓発する「ハンドルぐるぐる体操」

日産自動車は新潟大学と交通安全プロジェクト*1を立ち上げました。 「ハンドルぐるぐる体操」は、日々の生活の中で運動習慣をつけることで、筋力と認知力を高め、主として高齢ドライバーの安全走行を支援するために開発しました。

  • 「ハンドルぐるぐる体操」実演映像はこちら

高齢者は運動不足になりがちなことから、徐々に運動機能が劣ってきます。 運動機能が劣ると、クルマの運転機能にも様々な悪影響が出てくることが新潟大学の研究から分かってきました。*2

体操は、血流を良くするリフレッシュ、少しハードな筋力アップ、脳を刺激する認知力アップの3つがあります。どれも覚えやすいように、3秒間4カウントで完結するリズミカルな動きの繰り返しで構成されています。

それぞれの体操の内容とポイントは以下の通りです。

 

内容

1.リフレッシュ

 

ハンドルを持ち、腕を伸ばして引いて、片脚を前に出して体を前かがみにして伸ばし、最後に体をひねる運動です。運転前の体慣らしや、運転の合間の疲労軽減に効果が期待できます。

2.筋力アップ

ハンドルを持ち、脚を前に伸ばして腰を下げて止める、脚を横に伸ばしてハンドル切りながら腰を下げて止める、という運動です。運転姿勢が前かがみになるのを予防します。

3.認知力アップ

ハンドルを回しながら首を左右に振り、脚を伸ばす運動です。手と首と脚の別々の動きを組み合せることにより、脳に刺激を与え、認知力アップが期待できます。

<共通の効果>

@両手を伸ばしてハンドルを持つことで腕の筋力アップが期待できます。手の位置を胸の高さにして、体から遠いほど効果があります。
A運動習慣をつける(習慣的に筋肉に刺激を与える)ことで、とっさの場面で速い反応をとったり、スピードを認識する能力を高めたりすることが期待できます。

この体操は、車の運転前やお時間がある時などに、いつでもどこでもできます。 ハンドルを持たずに行うこともできますし。テレビや音楽を楽しみながら座ったままの姿勢でも一定の効果が期待できます。 ご家族と一緒に、或いは、まちの集会場などで、皆で楽しんでは如何でしょうか。


2020年3月19日に広報発表を行いました。

*1 交通安全プロジェクト

トリトン・セーフティ・イニシアティブ-まち・生活・交通の安全な未来へ-
ToLiTon (Town, Life and Transportation) Safety Initiative
従来の交通安全の枠にとどまらず、「まち・生活・交通」を結ぶ提案を目指すことから命名したプロジェクト。ギリシャ神話に登場し水害を鎮める海の神トリトン(Triton)がプロジェクトの目指す安全・安心な世界観をイメージでき、また太陽系でもっとも遠い惑星である海王星を周回する衛星トリトンがプロジェクトのサステナビリティ(持続可能性)をイメージできます。

*2 車の運転機能への悪影響

第一に、下半身(特に股関節周辺)の筋力が低下することで、楽な姿勢をとろうとするために運転姿勢が前かがみになります。この前かがみの姿勢によって、メーターパネルを確認するたびに首の余分な上下運動が増え、ドアミラーを確認するたびに体の左右動作が必要になります。これが安全走行を阻害する原因の一つになります。また、脚を伸ばしたり曲げたりしてブレーキやアクセルを操作する動作がしにくくなると考えられます。

第二に、高齢者は肩から腕の筋力が低下することで、手を伸ばした姿勢でハンドル操作を続けることがつらくなります。特に長距離運転では背中の筋肉を中心に負担が掛かり、疲労が大きくなります。

第三に、運動機能の低下は認知力低下を招き、前方車両の急ブレーキなどとっさの場面で、適切な運転行動ができなくなると推測されます。またスピード感覚や視野機能が劣ってくると考えられます。

このようなことから高齢者は、運動機能の衰えと共に、車を安全に運転することが徐々に難しくなってきます。

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