2011年7月11日

太陽光で電気自動車を充電

日本では梅雨の季節が終わり、強い日差しが照りつける季節がやってきました。

電気自動車(EV)「日産リーフ」に搭載されているバッテリーと太陽光発電を組み合わせて活用する取り組みの一環として、横浜の日産本社のバルコニーには太陽光パネルが設置されています。

日産とフォーアールエナジー株式会社が共同開発した新しい充電システムでは、発電した電気を必要となる時までリチウムイオンバッテリーに蓄えておくことができます。つまり、今日の太陽光が明日のエネルギー源となるのです。

日産は将来のインフラ拡大を先取りし、同社として初めてとなる太陽光発電によるEV充電システムを使ってこの技術の検証を開始しました。

ゼロ・エミッション事業を担当する執行役員の渡部英朗は、「日産リーフは、車両単体としては既にゼロ・エミッションです。ここで車両に供給される電気もCO2を排出せずゼロ・エミッションで発電されれば、よりきれいな結果となります。再生可能なエネルギーで電気をつくるということが命題です。ソーラーパネルで発電した電気をバッテリーに蓄電し、それを充電スポットに供給し、日産リーフに充電するすることで、Well-to-Wheelで(一時エネルギーから車両走行まで)CO2フリーなクルマが実現できます」と説明します。

日産本社の太陽光発電グリッドには7基の充電器がありますが、これらは「日産リーフ」約1,800台分の充電を行うことができます。これは年間15.4トンのCO2排出量の削減に相当します。

また、将来はEVでの役割を終えたバッテリーの2次利用の手段にもなります。使用済みバッテリーでも容量は80%あり、蓄電用として使用することができます。日産と住友商事の合弁会社であるフォーアールエナジー株式会社は、バッテリーの再利用事業に着手しています。

フォーアールエナジーの坂上尚社長は、「我々は2つの社会的な課題の解決に取り組んでいます。一つは再生可能エネルギーをどのように世の中に普及させるかです。再生可能エネルギーは出力が安定しません。これを解決する方策として蓄電池が注目されていますが、コストがまだ高いです。一方でEVのバッテリのコストもまだ高いのが現状です。そこでバッテリーを最初はEVに、その後は定置型の蓄電池として活用いただき、バッテリのコストをシェアすることでよりリーズナブルな価格で蓄電池をご提供することができます」と述べています。

フォーアールエナジーは、使用済みのEV用バッテリーの需要が2020年までに10万基となると予測しています。このように使用済みバッテリーを家庭での電力需要をまかなうために使うことにより、将来夏場の電力使用のピークを抑制できるようになるかもしれません。