自分の手で未来のクルマをつくる喜びを胸に抱いて

斎藤 雄二

PROFILE

2004年
東京工業大学 大学院理工学研究科 電子物理工学専攻 修士課程修了
2004年
大手電機メーカー関連会社に入社。
半導体LSI前工程の製造プロセス開発(半導体デバイス、CVD要素等)を担当。
最先端の微細CMOSおよびCCD、MEMSデバイス量産化に貢献。
2012年
日産自動車株式会社 総合研究所に入所。
インバータおよび充電器を含む電装機器の小型化、低コスト化実現に向け車載パワーエレクトロニクス研究を担当。
大学および前職で培った経験を活かして半導体デバイス新規研究テーマを立ち上げ研究中。

現在の業務のポイントと魅力

夢と仕事を両立させるために、総合研究所へ

「今の子供たちに『クルマは昔、石炭で走っていたんだよ』と言ってもなかなか想像がつかないと思います。それと同様に20年後の子供たちに『昔、クルマは途中で充電しなければずっと走れなかったんだよ』と言えるような、いつまでもどこまでも走り続けるクルマをつくり、普及させたい」と笑う、斎藤 雄二。東京工業大学大学院で電子物理工学を修めたのち、大手電機メーカーの関連会社に入社。半導体の製造プロセスの開発に携わっていたが、もっと研究分野で力を発揮したいと総合研究所に転職した。「中途採用ですから即戦力となることが求められているわけです。私も『すぐにでも頭角を出してやる』と意気込んでいたのですが、前職とはやや土俵が違うこともあって分からないことが多く、なかなか思うようにいかないこともありました。今は、自分が大学で研究してきた『物性』の知識を生かして『充電を必要としないEV』の実現を目指しています。いつまでもどこまでも走り続けるクルマは、地球環境に貢献するものを生み出したいという自分自身の夢を叶えることにもつながるので、とても楽しみです」

実感した自分の成長

研究者であっても、常にビジネスの視点を持つことが必要

商品開発には大きく分けると3つの段階がある。『研究』『先行開発』『製品開発』だ。前職で斎藤は『開発』の段階の仕事に従事していた。「すでに形ができあがったものに、プラスアルファの価値を付加することが求められていました。研究だけでは商品にすることはできないので、『開発』の段階はとても重要な仕事です。ただ私はもう少し源流にさかのぼって、何もないところからものをつくり出す研究がしたいと思っていたのです」そして今、求めた環境が斎藤の目の前にある。「総合研究所には、新しい研究を提案しやすい風土があります。しかし、提案を認めてもらってから実際に研究を立ち上げるのは、予想より大変でした。技術を高めるための研究ではなく、『これをつくることで、世界にどう貢献できるのか』という視点をプラスすることが大切だと毎日叩き込まれています。ただサイズダウンさせたい、という漠然としたイメージではなく、その意味を具体的に想定して研究に臨まなければならない。ビジネス目線を常に持つことを意識するようになりました」

過去の経験が役に立ったこと

経験だけに頼らず、新しい知識をインプットすることを厭わない

前職では、半導体の製造プロセスの開発に携わり、製品の超小型化や省消費電力、量産化に貢献した。総合研究所でも、その知識と経験を生かして、これまで車載パワーエレクトロニクスの研究に携わり、モーターを駆動させるための電力変換器の小型化、低コスト化の実現を目指してきた。「パワーエレクトロニクスは、本当に裾野の広い領域だと思います。電気の知識だけでなく、熱学や材料力学など、さまざまな知識が必要で、知識があればあるだけ、良い製品づくりに反映できます。ですから、毎日、通勤時には関連書籍を読み、家に帰ってからも勉強しています。それがまったくストレスにならないのは、いつかその知識が役に立つ日が必ず来ると分かっているからです。広くいろいろなことを学ぶことができて、それが社会を良くすることにつながるのであれば、こんなに面白いことはないと思います」

実現したい夢

自分にも、研究にもリミットをもうけない

目下の目標は『充電を必要としないEV』の実現にどこまで迫れるか。
「自分はどんなクルマに乗りたいのかと考えてみると、やっぱり欲しいのは環境に優しいクルマです。その答えがEVであり、充電に手間がかからなければ、さらに欲しくなると思います。夢のように聞こえるかもしれませんが、技術上は実現可能だと考えています」『将来のモビリティ社会に貢献する新たな価値を創造する』。総合研究所が掲げるミッションをカタチにするため斎藤は前を見つめている。「そのためにも、自分の研究に『ここまでできたから良い』と満足してはいけないと思っています。いつもさらに先を見つめる。夢を持つことはその原動力になると思います」

<総合研究所を志望するみなさんへ>

化学、機械、電気…どんな分野に携わっている人でも活躍できる場が総合研究所にはあります。夢を持ち、研究に対して貪欲な人が満足する環境が、ここにはそろっています。

(※2015年11月取材)

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