スピーチ


2011年6月29日

第112期定時株主総会 事業報告

ゴーンCEO
2010年度の事業報告をさせていただきます。2010年度はお陰様で販売と成長の両面で過去最高の業績を達成しました。金融危機を乗り越え、日産は再び、苦難に対応する力があることを立証しました。私どもは目の前の課題に対処すると同時に、会社の将来にとって重要な戦略的プロジェクトを犠牲にすることはありませんでした。

しかしながら、2010年度末に東日本大震災が日本を直撃しました。国内の自動車産業は再び、危機からの回復に向けたリカバリー体制に戻りました。大地震と津波は、多額の損失を招き、大変な数の人命が失われました。多くの被災地の方々と同様に、日産も従業員を亡くしました。グループ内で5名が亡くなりました。亡くなられた方々に哀悼の意を表し、ご遺族の方々に心からお悔やみを申し上げたいと思います。

世界中の日産の従業員のたゆまぬ努力で、私どもは事業の復旧・回復に向けて大きく前進しました。健全なバランス・シートと経験豊かな経営陣、そして再び会社を成長軌道に乗せる力強い土台が揃っています。

ではここから、COOの志賀より、2010年度の業績と震災からの復旧の取り組み、及び2011年度業績見通しについて、ご説明いたします。

志賀COO
2010年度販売実績

皆様、おはようございます。COOの志賀でございます。

私からはまず、2010年度の販売実績についてご説明いたします。
2010年度の世界の自動車需要は、新興国市場が成長し、前年から12.6%増加しました。
当社のグローバル販売台数は19.1%増加しました。
当社が2010年度に投入したモデルは次の10車種です。

  • 日本・米国、欧州には、電気自動車の日産リーフ、そしてコンパクトカーの新しいスタイルを提案したジューク
  • 日本国内にはエルグランド、セレナ、モコ
  • 米国、中東、およびロシアにインフィニティQX
  • 米国にはムラーノ クロスカブリオレ、そして商用バンのNVシリーズ
  • 米国とカナダにはミニバンのクエスト
  • 中国では新型コンパクトセダン、サニーを大変魅力的な価格で発売しました。

次に、地域別の販売実績をご報告いたします。

[日本]
まず日本ですが、全体需要は、エコカー補助金の終了、震災の影響で減少しましたが、当社の販売は、ジューク、エルグランド、セレナをはじめとする新型車が貢献し、4.7%の減少にとどめました。

[中国]
中国では、当社の販売は、35.5%増加し、引き続き日系メーカーの中でトップの伸び率でした。

[米国]
米国は、需要が緩やかに回復する中で、燃費の良いローグやセントラ、そしてインフィニティが販売を伸ばし、市場占有率は過去最高の8%となりました。

[欧州]
欧州市場はマイナス成長でしたが、当社の販売は好調で、ロシアでは倍増となり、西ヨーロッパでも、ジュークやキャシュカイが牽引しました。

[その他の実績]
中国での事業拡大は2010年度の重点活動の一つでした。

当社は、8年前に中国市場に本格参入し、その後、順調に成長しています。
2010年度は100万台を超え、今やグローバル販売台数の4分の1近くを占める、最大市場に成長しました。

中国では、引き続き市場の拡大が見込まれます。当社は、よりお客様の視点での商品開発を目指して、北京でデザインスタジオを開設するなど、さまざまな活動を行っています。

また、全ての人々にモビリティをご提供し、生活を豊かにする、Mobility for all、の考え方を大きく前進させ、お求めやすい価格のクルマの開発を進めています。
インドでは、アショック・レイランド社との合弁事業を通じて、エントリープライスの商用車ドストを発表しました。

グローバル・コンパクトカー、マーチ/マイクラは、タイ、インド、中国、そしてメキシコで生産し、いずれの市場でも好評を博しています。

2010年度財務実績
つづきまして、2010年度の財務実績についてご説明いたします。

2010年度通期の連結売上高は前年比16.7%増の8兆7,731億円、連結営業利益は5,375億円、当期純利益は3,192億円となりました。

単独決算の詳細につきましては、お手数ですが、お送りしました第112期報告書をご参照ください。

[自動車事業実質有利子負債]
なお、2008年後半の金融危機によって発生した自動車事業実質有利子負債はなくなり、2,933億円のキャッシュ・ポジションとなりました。

震災対応
つづきまして、3月11日の東日本大震災への対応につきまして、ご説明します。

大震災により、震源地に近い当社のいわき工場と栃木工場の建屋・設備は大きな被害を受けました。その被害の大きさから、当初は復旧に相当の時間が掛かると予想せざるを得ませんでした。

しかしながら、当社の従業員は団結し、強い意思でこの苦難に立ち向かってくれました。

その結果、震災発生から丁度1ヵ月後の4月11日には、国内全ての車両組立工場で生産体制が整い、部品の供給量に応じた生産を順次再開しました。

いわき工場も他工場・関係会社からの支援を受けながら、全力で復旧活動に取り組み、4月18日には組立ラインの再開にこぎつけ、5月17日には完全復旧を果たしました。

震災直後、寸断されたサプライチェーンも、復旧支援、代替部品の確保などで、当初の予定を大幅に上回るスピードで改善しつつあります。制約のない完全な正常化には今しばらく時間を要しますが、状況は劇的に改善しておりますので、ご安心頂ければと思います。

もうひとつの課題である、夏場の電力不足に対しても全社的な節電対策に取り組んでいます。7月から休日の振替に加え、勤務時間の変更や、自家発電の活用などで、15%の節電を目指します。

2011年度の見通し
最後に、今年度の見通しについてご説明いたします。

2011年度のグローバル全体需要は、前年比4.7%増になると想定しています。その前提で、当社のグローバル販売台数は、震災からの迅速な復旧対応と全ての市場での販売努力により、前年比9.9%増の460万台を計画しています。

連結売上高は、9兆4,000億円、
連結営業利益は4,600億円。
連結当期純利益は2,700億円
を見込んでいます。

2011年度、日産はグローバルで新たに5車種の新型車を投入します。

  • 日本国内にはミニバンのラフェスタ ハイウェイスター
  • 中国をはじめ、グローバルに投入するティーダ
  • 欧州では、NV400の前輪駆動と後輪駆動の2タイプ
  • そして米国には新型のインフィニティモデルを投入します。

もちろん新技術も積極的に採用します。2011年度に商品化する主な新技術についてご紹介いたします。

3気筒直噴 スーパーチャージャーのダウンサイジングエンジンは、ガソリン車の燃費としては世界トップクラスとなります。

ご好評をいただいているアラウンド・ビュー・モニターは更に進化し、車両周辺の人などを検知してドライバーに知らせます。

次のスライドで紹介する技術は、後退時、進路に他の車両が進入しようとするとブレーキを作動させるもので、ドライバーの危険回避操作を支援します。

また、ルノーと共同開発したディーゼルエンジンは、クラストップの燃費と動力性能を兼ね備えています。

このように、当社は今後も数々の革新技術と商品を投入してまいります。

先ほども申し上げましたとおり、当社は、震災の影響から迅速且つ強力に回復しつつあります。これは、まさに「日産のモノづくりの底力」、従業員の結束力を示したものに他なりません。この勢いを失うことなく、さらに成長する態勢を整えていきます。

私からは以上です。つづきまして、CEOのゴーンより、先日発表しました中期経営計画を含む当社の今後の戦略について、詳しくご説明させていただきます。

ゴーンCEO
日産パワー88

志賀さん、ありがとうございました。
ルノー・日産アライアンスが発足した1999年以来、当社はこれまで4つの中期経営計画を実施してきており、今日発表いたします新たな中期経営計画は5つ目にあたります。どの計画も、成長と人々の生活を豊かにすることを目的としています。次の計画は、1999年以来、私どもが学んできた教訓、生み出してきたシナジー効果、そして進めてきた投資を活かした内容です。

本計画は幅広く、志の高い内容で、2011年度から2016年度を対象とする、日産の成長を更に加速するものです。

本計画は日産パワー88と名づけました。

日産パワー88の「パワー」とは、ブランドとセールスに注ぐ、私たちの力と努力を指します。当社は改めて、お客さまの購入検討から保有までの経験の価値向上に重点を置いて取り組みを進めます。

「88」は、本計画を達成することで得られる測定可能なリターンを意味しています。グローバルな市場占有率を8%に伸ばすと同時に、売上高営業利益率を8%に改善し、その後維持していきます。

日産パワー88は6年間を対象としています。まずは、商品の面についてご説明したいと思います。
日産には既に幅広く、きめ細かいグローバルな商品ラインアップが揃っています。日産パワー88の期間中、当社は平均で6週間ごとに1車種、新型車を発売する予定です。6年間で合計51にのぼる新型車を投入し、ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランドのラインアップを拡充していきます。

1999年、日産はグローバルで49車種の商品ラインアップで、77%の市場・セグメントをカバーしていました。現在は64車種で80%の市場・セグメントをカバーしています。さらに2016年には、66車種を取り揃え、世界の市場・セグメントの92%をカバーします。

更に、同期間中に90以上の新たな先進技術を商品に搭載する計画です。これは平均で年間15件の新技術を投入していく計算になります。

当社は人気の高いアルティマ、ティアナ、キャシュカイをはじめとする、いくつかのグローバル成長モデルを刷新していきます。

一方、インフィニティ・ブランドのラインアップも拡充し、2016年までに世界のラグジュアリー・カー市場で10%の市場占有率獲得を目指します。今後加わる商品には、2012年春に発売予定のインフィニティJXクロスオーバーと、2014年までに投入予定のインフィニティ専用の電気自動車等があります。

中国では、お客さま固有のニーズにお応えするため、ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランドのラインアップを拡充します。中国で10%の市場占有率獲得を目指す目標に揺らぎはありません。中国のパートナーである東風(とんぷう)汽車とも協力して、自主ブランド ヴェヌーシアの共同開発にも取り組んでいます。

また、Vプラットフォームをベースにしたグローバルカーのラインアップを現在の2車種から3車種に広げ、2016年の販売台数を100万台以上に引き上げます。

更に、拡大する新興市場のお客様のニーズにお応えするため、エントリー・プライスのセグメントにも力を入れていきます。

当社が長年に亘り、携わってきました商用車事業も勢いを増しています。当社の小型商用車NV200は近々ニューヨーク市のイエローキャブの代名詞となります。NV200は「タクシー・オブ・トゥモロウ」コンペで見事に選ばれました。2016年度までに、日産は業界をリードする小型商用車メーカーとなります。

日産パワー88(エイティエイト) −戦略
日産パワー88は6つの戦略をテコに目標達成を目指します。6つの戦略とは、

  • ブランドパワーの強化
  • セールスパワーの向上
  • クオリティの向上
  • ゼロ・エミッション リーダーシップの有効活用
  • 事業の拡大を通じた成長の加速化
  • コスト リーダーシップ

です。

ではそれぞれについて、ご説明いたします。

1つ目は日産のブランドパワーの強化です。

お客さまとの触れあいのレベルを高め、世界一流のサービス水準を実現し、日産車のオーナー一人ひとりと長期的な関係を築いていくことが狙いです。

ブランドパワーの強化を通じて、首位の競合他社との格差を縮小していきます。また、ブランドを支える大規模なプラットフォームである、インフィニティ・ブランドのF1の取り組みとゼロ・エミッション戦略等を通じて、ニッサンとインフィニティ・ブランドのグローバルな認知度と評判の向上を図ります。

日産リーフはこの一年間で当社の大きなブランド優位性となり、「2011年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」、「2011年欧州カー・オブ・ザ・イヤー」等、数多くの賞に輝きました。この力を、その他商品ラインアップにも広げていきたいと考えています。

2つ目はセールスパワーの向上です。

セールスパワーの狙いは、各市場のお客さまのニーズを取り込み、販売台数と市場占有率を飛躍的に増大させることです。

現在、当社には世界中で6,000店にのぼる主要販売拠点があります。これを中期経営計画期間中に7,500店舗に拡大します。

日産は今や中国、ロシア、そしてメキシコでナンバーワンの日系ブランドであり、さらに2016年度までに欧州で最大の販売台数を誇るアジア・ブランドの地位を目指し、前進を続けています。また、日本、米国、及びアセアン地域でもセールスパワーの向上に取り組んでいます。

3つ目は品質の向上です。

日産は製品品質の向上に向けて着実に歩みを進めていくことを目指します。日産パワー88の期間中、すなわち2016年度までに製品品質の面で、ニッサン・ブランドをグローバル自動車業界のトップ・グループに位置づけると共に、インフィニティ・ブランドをラグジュアリー・ブランドのリーダーに育てていくことが目標です。

4つ目は、グローバル自動車市場におけるゼロ・エミッション リーダーシップの更なる強化です。

日産のように、グローバル自動車メーカーで、持続可能なモビリティの仕組みづくりを推進する包括的な活動に取り組んでいる企業は他にありません。当社はあらゆる面でトップランナーです。バッテリー・充電器・商品ラインアップの開発から送電網まで、バッテリーのリサイクル、そして外部電源としてのバッテリーの活用等、様々な分野に携わっています。

今年、当社は最大の電気自動車の販売台数を誇るメーカーとして、自動車業界の先頭に立ちます。今後、ルノー・日産アライアンスで、販売好調な日産リーフに続く7車種の100%電気自動車を発売予定です。日産の電気自動車ラインアップには、小型商用車と、インフィニティ・ブランドで100%電動のラグジュアリー・モデルを2014年までに揃えていきます。アライアンス・パートナーのルノーとともに、2016年までに累計150万台の電気自動車を販売する計画です。

5つ目は成長を加速化する事業拡大に関わる戦略です。
1999年、当社のグローバル市場占有率は4.6%でした。2010年は過去最高の5.8%を達成しました。2016年度には市場占有率8%を目指します。

販売を支えるのは平均で6週間ごとに新型車を1車種投入する商品投入計画、成長市場における継続的な取り組み、そしてインフィニティ事業と小型商用車事業の拡大です。

また、ブラジル、インド、ロシア及び、それに続くアセアン5ヵ国、すなわちインドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、そしてベトナムといった国々を含む第二のBRICs諸国におけるプレゼンス拡大にも力を入れていきます。グローバル危機が発生する前、これらの市場は世界市場の4割を占めていました。それが2016年度には、6割を占める見込みです。

日産は中国でナンバーワンの日系ブランドです。本計画期間中も、中国は引き続き当社にとって最大の市場です。2012年には、生産能力を現在の2倍近くに相当する100万台以上に増強します。パートナーである東風(とんぷう)汽車と共に、新型車と販売網の拡充に投資を行い、新たな自社ブランド、ヴェヌーシアの展開にも取り組んでいきます。

北米については、生産能力の増強を進めると同時に、メキシコ市場でトップメーカーの座を維持します。

ブラジルでは、新工場を建設し、まず20万台の生産能力を確保します。

欧州では、アジア・ブランドで最大の販売台数を目指します。ロシアでも市場占有率を伸ばしていく計画です。

インドではチェンナイのアライアンス工場で新型車5車種を立ち上げます。また、販売会社を引き続き増やしていきます。

アセアンでは、タイ日産が戦略的な生産・輸出のハブ拠点です。今後はインドネシア市場での成長をにらみ、ジャカルタ近郊の生産拠点の能力を現在の二倍に増強し、現地の需要に応えていきます。

市場を問わず、会社の成長には高いコスト競争力が不可欠です。従って、コスト リーダーシップを6つ目の柱に据えました。

当社は日産リバイバルプランの実行以来、年間5%の原価低減を果たしてきました。これからもこのペースを維持し、今後も毎年5%の原価低減を達成する計画です。

日本及び各地域間でモノづくり活動を強化することが、コスト削減の鍵を握っています。これらの活動によって、国内で年間100万台の生産維持に努めます。

アライアンス
私どもは、発足以来12年間成果を生み出してきたルノー・日産アライアンスの経験を通じて、どのパートナーとどのように協力すればよいかを学んできました。お互いに対する敬意、信頼、そして透明性をベースとした長期的な協力関係を、複数の会社と実現する力は、他社にはない当アライアンスならではの強みです。

2010年度、当アライアンスはダイムラーと戦略的協力関係を結びました。また、三菱自動車との協力関係を拡大し、軽自動車の合弁会社を設立しました。

私どもには、東風(とんぷう)汽車、ダイムラー、アフトワズ、アショックレイランド、三菱自動車等、パートナーとのグローバルなネットワークがあります。それぞれの強みを活かし、ベストプラクティスの共有を通じて、各社の競争力向上に寄与しています。

ステークホルダーである、お客様、従業員、パートナー、そして勿論、株主の皆様に、より大きな価値をご提供することが、私どもの願いです。

配当政策
当社は引き続き、利益ある事業の成長と確かなバランスシートの維持を通じて、株主利益の向上に取り組んでいきます。株主利益の還元の一環として、日産パワー88の期間中も持続的な魅力ある配当政策を予定しております。

2011年度の年間配当金は2010年度の一株当たり10円から20円に増配する予定です。

2011年度以降の経営計画期間中、当社は配当政策として、配当性向を最低でも25%とすることを目指していきます。

CSR
よき企業市民として、日産は、教育活動、環境の取り組み、そして人道支援を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。

具体例を申し上げます。

これまで、21,000人の日本の子供たちに、日産デザインわくわくスタジオ、日産わくわくエコ・スクール、そしてモノづくりキャラバンを通じて、環境問題やモノづくりの科学の楽しさを伝える活動を行ってきました。更に今年は、モノづくりキャラバンが福島県に赴き、大震災でいわき工場見学が中止になった子どもたちに会いにいきました。

発足から28年目を迎えるニッサン童話と絵本のグランプリは、日本全国の図書館に何万冊もの本を寄贈しています。

ハビタット・フォー・ヒューマニティの取り組みは、これまでのインド、オーストラリア、そして米国に加え、インドネシアとタイにも拡大し、従業員がボランティアとして住居に困っている方々のために、安価な住宅を提供するお手伝いをしています。

人道支援も世界中で行っており、洪水や震災等の被災地で活動を行っています。

3月11日の東日本大震災発生以来、当社は既に4億円以上に相当する義援金及び救援物資を寄付しましたが、更に1億円の寄付の手続きを進めています。また、四輪駆動のニッサンパトロール50台と、日産リーフ65台を被災地に無償貸与しています。100%電動の日産リーフの提供は震災後、深刻な燃料不足に苦しむ被災地の方々に大変喜んでいただけました。

日産は、よりよい世界を目指して取り組みを続けております。詳しくは、本日よりホームページに掲載される最新のサステナビリティ・レポートをご覧ください。

グローバル日産社長賞
日産の力は、従業員一人ひとりの意欲に支えられています。昨年の株主総会では、前年度会社の業績に目覚しい貢献を果たしてくれた従業員の何人かをご紹介しました。今年も、グローバル日産社長賞受賞者をご紹介したいと思います。受賞者の皆さんには壇上に上がっていただきます。

従業員を対象とするグローバル日産社長賞は、世界初の手頃な価格の量販電気自動車、日産リーフの発売に携わった複数の従業員に贈られました。彼らは、日産リーフのプロジェクトを研究から量販まで迅速に進め、その間、数百にのぼる特許を取得し、世界中で数あるパートナーシップの実現を通じて助成金の獲得やインフラの整備を推進し、発売当初から日産ブランドを向上させてくれました。日産リーフはこれまで数多くの賞に輝きましたが、これはひとえに頑張ってくれた受賞者の皆さんのお陰です。

では、受賞者を代表して、ゼロ・エミッション事業本部の田中喜之(たなかよしゆき)さんから一言ご挨拶いただきます。

1999年以来、目覚しい足跡を残してきた日産を信頼し、支えてくださった株主の皆様に改めて感謝申し上げます。

経営会議であるエグゼクティブ・コミッティを代表しまして、皆様のご期待に応える、日産に相応しい将来像の実現に向かって、全力を尽くすことをお約束いたします。日産はグローバル業界をリードする自動車メーカーとして進化を続け、持続可能なモビリティの責任ある推進役として、これからも取組みを続けて参ります。今後とも日産をどうぞよろしくお願いいたします。

以 上