アルフォンソ アルバイサ(シニア・バイス・プレジデント)

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新しい技術、先進的なパワートレイン、自動運転の登場により、カーデザイナーは、自動車の個性を表現し、コンセプトを体現し、人々の生活までも変えていく、新たなカタチと方法を見出すことに力を注いでいます。現在のような変革の時代においては、組織全体そしてデザイナーひとりひとりが自律性や自発性を高めていく事こそが、自動車に大きな革新をもたらす最善のスタンスだと私は考えています。
そして1つの組織のアウトプットは、社内のクリエイティブコミュニティの構成のあり方に大きくかかっているとも思います。デザイナーのインスピレーションを引き出す最も効果的なツールは「情報に基づく自由」であり、私たちはこの理念を世界にある8つの日産デザインスタジオすべてに適用しています。

「情報に基づく」とは、好奇心や知識、責任といったものが何より「自由」の基礎/前提にあると知る、学びのコミュニティであることを意味しています。そして「自由」とは、前へ進んでいく為の機会であり、時に会社の命運を左右するパワーさえ持っています。
日産デザインの中枢であるグローバルデザイン本部(神奈川県厚木市)では、560名から成る組織が3つの自律的・自発的な「バブル(気泡)」に分けられ、それぞれNissan、Datsun、Infinitiのデザインを担っています。そして各「バブル」が、単にブランドらしさの表現ということだけでなく、これまでに無いユニークなクリエーションと革新を重んじる文化を育むことがタスクとして課されています。
それぞれの「バブル」で築かれた文化が、日産という世界の中での、新たな仕事の仕方や生き方を見せてくれることを期待しています。

さて、ここで私が理想に思う自律的な構造において、私の果たすべき役割をご説明しましょう。
日産デザインの組織(バブル)を率いるリーダーである私は、私のチームのメンバーと共に夢を追うチャンスを得ることができました。たった一人の知恵よりも、世界の日産デザイン拠点総勢800人の創造性を解放・発散させることはどんなに素晴らしい意味があるでしょう!
例えば、日産デザインのメンバーは皆、私がJapanese DNAに強い興味を抱いている事を知っています。私自身は単に作られた物だけではなく、文化の背景にあるコンテクストや創造の動機、数百年続いてきた伝統とその継承に関心があるのですが、チームのメンバーは、私が4000年前の大陸からの人々の渡来、さらに現在の日本に至るまでの歩みについて調べている様子を目にしていますし、新しい技術による大きな変革のこの時代に、過去から何かを学べるのではないかと考えていることも知っています。
その過程において、ひとりひとりが日産の中で生きていくことに対し、様々な素晴らしい解釈を私に示してくれたことに、心から敬服しています。

あるロシア出身の若手デザイナーは、日本的概念の1つである「間(ま)」の持つ美意識を雄弁に表現し、そしてそれがどうInfinitiの新しいシンプリシティの確立に活用できるのかを見せてくれました。
「間(ま)」の概念は 「Qインスピレーション」として素晴らしい結実をみせましたが、その意図と実現のパワーに私は言葉もないほどに感動しました。

このように、アイデアの具現化・その果実となる姿はすでに見え始めています。私も日産を取り巻くすべてのステークホルダーの皆様からの反響を楽しみにしていますし、この素晴らしい会社に対し皆様が抱く夢や希望が、私たちの仕事に反映されていると感じていただけることを願っています。これからも私たちの活動にぜひご注目ください。

Alfonso Albaisa


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