第33回 日産 童話と絵本のグランプリ大賞受賞者インタビュー

大賞受賞者インタビュー<童話の部> えばた えり さん


45歳 主婦 秋田県由利本荘市

【受賞のことば】
アイディアが浮かんでからほぼニ三日でこのお話の骨格ができあがりました。物語がひとりでに動き出しどんどん広がっていくようでした。それを必死に追いかけてことばにしていく作業は、とても快感で幸せなものでした。応援してくれた家族に感謝します。すばらしい賞をありがとうございました。今後とも精進していきたいと思います。

Q:影響を受けた作品はありますか
A:①深見春夫さんの「チョコレートのまち」。創作を始めてから書くという視点に立って読んだ作品で、スケールの大きさに圧倒されました。
②「三まいのおふだ」。昔話らしからぬ、スピード感が大好きです。
Q:好きな作家はだれですか
A:せなけいこさん。あっけらかんと突き抜けた作風が大好きです。小学校での読み聞かせで、子どもたちによく読んでいます。
Q:童話を書くようになったきっかけを教えてください
A:現在中学生の長女が小学生の頃、私は読み聞かせのボランティアを始め、自分で書いたお話を読めたらいいなあと漠然と考え始めたのが、きっかけです。
Q:童話を創作するうえで気をつけていることはありますか
A:現在小学二年生である次女の反応。最も手強いご意見番です。
Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか
A:子どもの頃、こめとぎをよくさせられて、その経験から。今では母に感謝しています。
Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことはありますか
A:未知の相手や物ごととの出会いを大切にしてほしいということ。
Q:特にお気に入りのシーンや文章はどこですか
A:主人公の「ぼく」が悩みながら、考え、感じる経験を通して、よねこさんの気持ちを大切にしたいと願う過程がすごく気に入っています。
Q:普段の生活のなかで創作のために心掛けていることはありますか
A:こめとぎの手伝いがよい例で、何事も経験として実感が得られないと書けないので、大なり、小なり色々なことに挑戦してみようと思っています。
Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか
A:ミステリーやサスペンスが好きなので、どきどき、わくわくしながら、読んでもらえるものが書きたいです。

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