「第32回 日産 童話と絵本のグランプリ」表彰式を開催

受け継がれる思い


第32回受賞者のみなさん(画像をクリックで拡大)

2016年3月13日(日)、日産自動車グローバル本社 日産ホールにおいて「第32回 日産 童話と絵本のグランプリ」表彰式が行われました。
応募総数は、童話部門2,414編、絵本464編。その中から、童話部門・大賞受賞の愛川美也さん、絵本部門・大賞受賞の横須賀香さんをはじめ、39名の方が入賞の栄誉に輝きました。


(一財)大阪国際児童文学振興財団 宮川健郎理事長

表彰式では主催者である、(一財)大阪国際児童文学振興財団の宮川健郎理事長より、「童話、絵本というものは大人が子どもに思いを伝えるものであり、作家は大人と子どもをつないでいる。車は地点と地点、人と人とをつなぐもの。お話と車、それぞれ異なるように思えるが、『つなぐ』という同じ活動をしている者同士、これからもこのグランプリを継続していきたい。」と長く続いているこのグランプリに対しての思いを語られました。協賛社である日産自動車の志賀俊之副会長からは、「このグランプリと同じ年の息子が小さな時には、第一回の大賞作品『ワニくんのおおきなあし』を私は読んでやりました。その息子から引き継がれた同じ本を今度は孫が楽しんで読みました。このように世代を超えて読み継がれていく本の力というものを実感しています。」と親から子、その子どもへと受け継がれている絵本の力の素晴らしさを物語るお話を披露されました。


童話の部大賞 愛川美也さん


絵本の部大賞 横須賀香さん



(公財)東京子ども図書館 松岡亨子名誉理事長 (一財)大阪国際児童文学振興財団 三宅興子特別顧問

今回の第32回を最後にこれまでこのグランプリを支えてくださった、(公財)東京子ども図書館 松岡亨子名誉理事長、 (一財)大阪国際児童文学振興財団 三宅興子特別顧問が審査員をご退任されます。退任式では、松岡先生からは「表現したいという思い、そのために自分の時間を使うこと、その時間は苦しいかもしれないけれど、振返れば楽しく充実した尊い時間です。書き続けてください。」と、続いて三宅先生からは「毎年たくさんの応募作品に触れますが、その中でも作品の方から語りかけてくる作品があります。作者が色々と悩んで考えて作品に込めた思いが訴えかけてくる、そんな作品の数々に出会えたことは大変光栄でした。
グランプリの発展には応募者の方々の強い思いが欠かせません。今後も皆さんがそれぞれの思いを込めた作品を書き続けてくれることを願います。」と受賞者の方々へのメッセージをいただきました。
表彰式の審査講評においても、全ての審査員の先生方から、「書き続けること」という一貫したメッセージが会場に集まった受賞者に語りかけられたこともあり、参加した受賞者の方々は、書き続けることの大切さを胸に、決意を新たにされました。


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