大賞受賞者インタビュー<童話の部> 山本 早苗 さん
58歳 主婦 福岡県久留米市
【受賞のことば】
このような栄誉ある賞をいただくことになり、大変驚いています。選んでいただいた皆様、応援してくれる家族や友人に感謝の気持ちでいっぱいです。本ができたら、孫に読んで聞かせるのがいまから楽しみです。これからも、自己満足、ひとりよがりすることなく精進していきたいです。
- Q:影響を受けた作品はありますか
- A:「ナルニア国物語」、『クラバート』は大人になって読みましたが、児童文学、とりわけファンタジー文学に魅せられるきっかけとなった本です。
- Q:好きな作家はだれですか
- A:あえて1人挙げるなら、宮沢賢治です。繊細でダイナミック、ユーモラスな作風が好きです。
- Q:童話を書くようになったきっかけを教えてください
- A:小学校の図書室に勤めていたとき、たくさんの子どもと、たくさんの子どもの本に囲まれていたこと、小樽のNPO法人「絵本・児童文学研究センター」の通信講座を受講したことなどです。
- Q:童話を創作するうえで気をつけていることはありますか
- A:読み始めたとたん、スーッと物語の世界に入って行けるようなお話を心がけています。あと、ユーモラスなシーンを入れることでしょうか。
- Q:応募されたきっかけを教えてください
- A:数年前から童話の公募に応募するようになりました。動機は賞金や副賞目当てでしたが、いまは書くことそのものが生きがいになっています。
- Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか
- A:バス通学していた頃、密かにバス停を自宅近くまで移動させるという願望を持っていました。鹿児島を旅行中にかわいいバス停を見かけ、これなら動いても不思議はないと思ったのが始まりです。
- Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことはありますか
- A:特にメッセージを考えて書いたものではないのですが、あえて言えば、誰かを思う強い信念があれば、必ず伝わるということでしょうか。
- Q:特にお気に入りのシーンや文章はどこですか
- A:バス停の掛け合いです。自然にくすっと笑ってしまいます。
- Q:今回の作品で苦労された部分はどこですか
- A:命のない動くはずのないバス停を、どうやって擬人化しようかというところですが、想像を巡らせるのは苦労というより楽しい時間でした。
- Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか
- A:中編・長編のファンタジーに挑戦したいです。