「第28回ニッサン童話と絵本のグランプリ」表彰式を開催

童話大賞の瀧下さん、絵本大賞の長尾さんほか38組が受賞


2012年3月4日(日)、神奈川県横浜市の日産自動車グローバル本社において、第28回ニッサン童話と絵本のグランプリ」の表彰式が行われました。
今回の募集では、童話の部2,052編、絵本の部398編、合計2,450編の応募作品が寄せられ、その中から、38編の作品が入賞の栄誉に輝きました。
今回、童話の部大賞には瀧下映子さんの作品『ぐうたら道のお師匠さん』が、絵本の部大賞には長尾琢磨さんの作品『ぴっちとりた まよなかのサーカス』が選ばれました。


(財)東京子ども図書館 松岡享子理事長

表彰式では、主催者である(財)大阪国際児童文学館 三宅興子理事長、協賛者の日産自動車(株)川口均常務執行役員が挨拶。続いて行われた審査の講評では、審査員を務める(財)東京子ども図書館の松岡享子理事長が受賞者の方々に「グランプリへの応募を目指して、皆さん、一生懸命作品を書かれたことでしょう。自分の力をフルに使って一生懸命書く時間は、とても幸せだと思います。今回入賞された方々、そしてその後ろにいるたくさんの方々が、そんな充実した時間を過ごしていらっしゃることに対して『おめでとう』と申し上げたい」と語りかけました。また、今回から審査員に加わった絵本画家の篠崎三朗氏からは「絵本の絵は、文章が入って初めて完成するものです。応募作品の中には、絵を描くことに夢中になるあまり、文章のスペースが考えられていないものが多く見受けられました。文との兼ね合い、響き合いを考えて、説得力のある絵を描いて欲しい」と、プロならではのアドバイスがありました。他の審査員の方々からも、次回以降に期待する声が多く上がりました。

贈賞に続き、大賞を受賞した瀧下映子さん、長尾琢磨さんが、受賞に対する素直な喜びと作品に込めた思い、そして今後の活動に対する抱負を語りました。


童話の部大賞 瀧下映子さん


絵本の部大賞 長尾琢磨さん



童話の部大賞『ぐうたら道のお師匠さん』の朗読
絵本の部大賞『ぴっちとりた まよなかのサーカス』のスライド上映と朗読

表彰式の最後には、童話の部大賞『ぐうたら道のお師匠さん』の朗読、絵本の部大賞『ぴっちとりた まよなかのサーカス』のスライド上映と朗読が披露されました。会場は、約10カ月後に出版される2作品への期待を込めたあたたかな拍手に包まれました。
その後は、受賞者を囲んでステージ上で記念撮影が行なわれ、会場に訪れた家族や友人の方々も一緒に写真に収まるなど、喜びに満ちた雰囲気の中、表彰式は閉幕しました。

会場を移して開かれた懇親会では、主催者、審査員、今回の受賞者、歴代の受賞者が集い、なごやかに交流を深めるパーティーとなりました。


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