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活動レポート
第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ 入賞作品決定及び表彰式開催 (2006/03/19)
大賞の佐藤さん、千葉さんほか入賞者20名が受賞
大賞受賞者インタビュー<絵本の部> 千葉 三奈子さん

<受賞者のプロフィール>
埼玉県在住・造形作家
造形作家として陶芸や焼き物を得意とするが、最近では絵にも興味が。「ニッサン童話と絵本のグランプリ」は初の挑戦だったという。

<受賞作>
「ハルとカミナリ」

あらすじ:主人公のハルが「カミナリ」の国へ行き、いろいろな不思議な体験をする。カミナリたちの主食は自分たちで栽培しているヘソの実だが、やがてハルのおへそが狙われるように…。


大人になっても心に残るような作品をつくりたい
Q:

おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?

A:

嬉しいです。大賞をいただけるなんてまったく思っていなかったので、信じられないぐらいです。


Q:

「ニッサン童話と絵本のグランプリ」は以前からご存じだったんですか?

A:

そうですね。絵本のグランプリとしては一番有名だと思います。「絵本を描いてみよう」と思うようになってから、インターネットなどでいろいろ調べてみました。コンテストはほかにもたくさんあるようなのですが、応募の決め手になったのは「出版してくれる」という点です。

Q:

絵本をつくろうと思ったきっかけは?

A:

もともと陶芸でオブジェなどをつくっているのですが、最近は絵にも興味が出てきたんです。絵は表現の幅が広いというか、自分の世界を自由に表現できるという気がしています。もともと絵本は私自身も好きで、よく読むんです。それで、自分も絵本をつくってみたいと思うようになりました。

Q:

受賞作は不思議な絵のタッチが魅力なのですが、工夫した点はどこですか?

A:

「背景をあまり描き込まないこと」ですね。読む人があれこれ想像をふくらませることができるように、景色などもあえてぼんやりと描いています。

Q:

ご自分で、一番気に入っているシーンはどこですか?

A:

ハルのおへそを取ろうと、カミナリたちが追いかけてくるところです。カミナリは最初はハルに優しくしてくれたのですが、だんだんおへそを狙いはじめるんです。この絵本のクライマックスシーンですね。カミナリたちの顔もちょっと怖い感じに描いてみました。

Q:

この作品をどんな人に読んでもらいたいですか?

A:

子供たちはもちろんなのですが、大人の人にも手にとってもらえると嬉しいですね。とはいえ、今回は自分の「表現したい」という気持ちが突っ走って描いたので、ストーリー的にはよく練られていない部分もあるんです。大人の人にいいと思ってもらうには、もっと考えなければな、と反省しています。

Q:

今後はどのような作品をつくっていきたいですか?

A:

長く読み継がれるような絵本をつくりたいです。小さな頃に読んだ絵本を書店で見つけて、「懐かしい!」と思うことはよくありますよね。大好きだった絵本のことは、大人になっても心のどこかにあるものなんです。またそうした作品は時代が変わってもずっと残っていくんですよね。私も、子供たちの心に何かを残せるような、そして、大きくなってまた手にとりたくなるような絵本をつくっていきたいと思っています。







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