日産自動車 「アフリカの角」における飢餓救済へ10万ユーロの支援を実施 --2011/8/24

日産自動車は、「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ北東部において、継続的な干ばつと飢餓に苦しむ人々への緊急食料援助を提供するため、世界最大の人道支援機関である国連世界食糧計画(WFP)へ10万ユーロ(およそ1,100万円)の支援を行うことを決めました。
この支援金は、ソマリア、エチオピア、ケニアの被災者、特に栄養失調による影響を受けやすい子ども達への食料提供に役立てられます。

「アフリカの角における食料危機は限界点に達しつつあります。この地域の人々、また彼らを救済しようとしている個人や団体は、緊急援助を拡大するために助けを必要としています。
私たちはこの大陸で企業活動を行う者として、このような重大な人道危機を見過ごすことはできません。AMIEのリーダーシップチームとともに、私たちは継続的な募金活動に貢献するため、WFPを通じて10万ユーロの支援を行うことを決定しました。私たちの思いは危機に直面している方々とともにあり、WFPをはじめ、この地域で支援を続ける、全ての人道支援機関による支援活動の成功を祈っています」とAMIE担当CVP ジル・ノルマン氏は述べています。

「アフリカの角」 食料危機の背景

「アフリカの角」はソマリア、エチオピア、エリトリア、ジブチ、そしてケニアに広がり、頻繁に起こる干ばつと紛争のため、世界でもっとも食料不足が指摘される地域のひとつである。2011年は、この地域において1950年以来もっとも乾燥した年の一つであるとすでに報告されている。

アフリカの角地域における干ばつの状況はソマリアでの紛争に相まって、この地域の1300万の人々に影響を及ぼしている。国連によると干ばつはソマリア南部、バクール地方南部とシェベリ川下流地方の2地域に存在する。現在全国でソマリアの人口の約半分にあたる370万人が危機に瀕している。この数には最大200万人の子どもたちと緊急救命治療が必要な50万人が含まれる。

アフリカの角 食料危機に対するWFPの援助活動

国連世界食料計画(WFP)は、飢餓撲滅を使命とする世界最大の人道支援機関で、その活動資金は全て善意による寄付による。アフリカの角での食糧危機に関して、WFPは「その深刻度は最高レベルであり、ただちに大規模な支援が必要である」と宣言した。
WFPは、アフリカの角で干ばつの被害にあっている1150万人を超える人々に食料支援を行う予定である。 ここにはソマリアの370万人、エチオピアの350万人、ケニアの270万人に加え、22万6千人のエチオピア難民、49万6千人のケニア難民も含まれる。

以 上