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ダイレクトアダプティブステアリング

車両搭載技術

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「意のままの走り」をもたらす新しいステアリング技術
dsa01.jpg次世代ステアリング技術は、ステアリングの動きからドライバーの意図を読み取り、ドライバーのステアリング操作を電気信号に置き換えてタイヤを動かし、タイヤ角度とハンドル角度、操舵力を独立して制御するテクノロジーです。この技術は、あらゆる路面で体感できる圧倒的な直進性と、あたかも路面に直接触れているかのようなダイレクト感をもたらします。

たとえば、路面の凹凸がひどく、ステアリングに伝わる振動で手のひらにじわっと汗をかきそうな悪路でこの技術が効果を発揮します。振動に振り回されることなく、ステアリングはドライバーの手にしっかりと収まるのです。前輪は路面をホールドし、強く意識せずとも真っ直ぐ走ることができます。
高速道路を走るとき、ドライバーは無意識のうちにステアリングを修正しています。このシステムがあれば修正を減らすことができるので、運転のストレスからドライバーを解放し、疲労を軽減します。
外乱要因は車両側でしっかり制御して遮断し、走る上で必要な情報だけをピュアにドライバーに伝えることでよりダイレクトなフィールを感じることができるのです。

技術の働き
従来のシステムは、ドライバーの意思を機械的に伝えていました。一方、電気信号を用いる次世代ステアリング技術は、機械的なシステムより素早くドライバーの意図を伝達することができます。同時に、路面から伝わる情報もより早く、よりわかりやすくドライバーへ伝えます。
走行中、ステアリングの動きを検知してドライバーの意図を読み取り、それをECUへ伝えます。ECUはその情報をステアリング・アングル・アクチュエータに対する制御信号に変えて前輪タイヤの切れ角を調整します。同時に、タイヤが受けた力などの路面情報をステアリング・アングル・アクチュエータからECUへ伝えます。ECUはこの情報をふるいにかけ、ドライビングに必要な情報だけをステアリングへ返します。
たとえば、従来のステアリングシステムは、わだちのある路面を走った際の振動などをそのままドライバーへ伝えますが、次世代ステアリングはドライビングに必要な情報だけをフィードバックするのです。
次世代ステアリング技術のもうひとつの大きな機能が、新たに開発された直進安定性向上機能です。これは、高速道路などで車線に対して車両の方向がずれたとき、ステアリングからの手応えにわずかな抵抗感を生み出すことで車両の安定性を高めるテクノロジーです。この手応えの変化は、知らなければ気付かないほど控えめです。車線に対する進路の乱れをごく自然にドライバーに感じさせ、無意識の操作で修正させることで車線内の”オン・ザ・レール”感覚での走行を可能にしました。

技術の仕組み
この次世代ステアリング技術は複数のECUが相互監視することにより、高い信頼性を備えています。
複数のECUが常に作動状況を相互監視。いずれかに故障や異常が発生するとほかのECUが即座に制御します。さらに万一電気が供給されなくなったときにはクラッチが作動し、ステアリングとタイヤが機械的につながることで操作を可能にします。
ステアリングとドライバーの感覚を直接リンクさせて、手足が車の外側に拡張したかのような、車を手のうちでおさめたような感覚を体感してほしい。そんな思いから開発された次世代ステアリング技術は、4輪独立操舵のEVコンセプトカーPIVOなど、新たなイノベーションの扉も開いています。

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