2011年5月13日

日産ヘリテージコレクション

神奈川県の日産座間事業所内にある記念庫には、古いものでは約80年前の生産車から歴代のレースカーまで、日産のオンロード、オフロード両面の歴史を物語る車両が多数保管されています。

ここでは1933年に発売となったダットサン12型フェートンを始め、約400台の記念車が保管されていますが、そのうちの多くは動態保存がされています。

また、1930年代に発売された伝説的な車である747ccの12型フェートンが展示されている一方で、ル・マン24時間耐久レースやダカールラリーで活躍した車両なども展示されています。

「ダットサン12型が発売となる前の1933年12月、『自動車製造株式会社』という会社が設立されました。この会社はのちに社名を『日産自動車株式会社』に変更します。そのため、我々日産の創立記念日は1933年12月26日となっているのです。」とNissan Live部の中山竜二は解説しています。

ダットサンフェアレディ1500が1963年の日本グランプリで初勝利をあげると、モータースポーツは日産のイメージを本格的に特徴づけるものとなりました。この記念庫には、モンテカルロラリーやデイトナ24時間レースだけなく、サファリラリーの優勝車も展示されています。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株) テクニカルアドバイザーの日置和夫氏は「こうした貴重な車両を見学したいという要望は強くあります。モータースポーツのファンは日本だけでなく、海外にもたくさんいらっしゃいますが、そうした日産ファンからは、ここにあるたくさんの車両をサーキットで見てみたいという声をよくいただきます。そのため我々は車両のメンテナンスや修復をした上で、そうしたファンの方に実際の車両を見ていただく機会を富士スピードウェイで設けています。実際にエンジンをかけ、その音に耳を傾ける。ファンの方はそれで十分満足していただけるんです」と述べました。

これら保管車両の価値は計り知れませんが、その中でも1998年のル・マン参戦用ホモロゲーションモデル「R390 GT1」は、量販こそされませんでしたが、当時販価はおよそ1億円と噂されました。ここに保管されている車両はすべて、日産の歴史を語る上でとても貴重な財産となっています。

この座間記念庫は一般公開を行っていませんが、レースやモーターショーの際に保管している車両を展示するなどして、日産の輝かしい歴史を今に伝えています。