投資家の皆様へ

現在位置
TOP > 投資家の皆様へ > CEOメッセージ

CEOメッセージ

日産の実力を最大限発揮するために

社長兼最高経営責任者(CEO) カルロス ゴーン
社長兼最高経営責任者(CEO)
カルロス ゴーン

新中期経営計画「日産パワー88」は日産を利益ある成長へと導く指針です。当社は成長を加速させ、革新的で魅力溢れる商品やサービス、よりクリーンで魅力溢れる手ごろな商品を世界中の人々に提供したいと考えています。

日産パワー88

日産の新たな中期経営計画は、1999年以来、当社が学んできた教訓、生み出してきたシナジー効果、そして進めてきた投資を生かした内容です。1999年当時、日産には全社共通のグローバルなビジョンも、ステークホルダーのニーズに対する心配りも欠けていました。今や、日産には明解かつグローバルなビジョンがあり、世界中の主要な市場・セグメントでプレゼンスを確立し、挑戦しがいのある目標を達成し、会社の成長を加速化する意欲とリソースがあります。

「日産パワー88」の意味

「日産パワー88」と銘打った本計画は、全社的な目標達成の固い決意を裏付けています。
「日産パワー88」の「パワー」とは、日産が力を結集して取り組む重要な目標である、「ブランドパワー」と「セールスパワー」を指します。
当社のコミットメントは、お客さまの購入検討から保有までの経験に重点を置いてブランドパワーの向上を図り、日産車をお買い求めいただくお客さま一人ひとりに、質の高いカーライフをご提供することです。
「88」は、本計画を達成することで得られる測定可能なリターンを意味しています。グローバルな市場占有率を8%に伸ばすと同時に、売上高営業利益率を8%に改善し、その後も維持していきます。
「日産パワー88」は6年間を対象期間にすることで、長期戦略を立て、一貫した経営判断を行うことができます。
同時に、中間地点である向こう3年間を見据えた、数値化した具体的な重点目標を設定し、進捗を確認していきます。
本計画の重点項目が目指すのは、世界中の成長市場でリーダーになると同時に利益を生み出すこと、電気自動車と低排出ガス技術を通じた持続可能なモビリティ社会の積極的な推進、およびすべての人にモビリティをご提供することです。

幅広い商品計画

向こう6年間、当社は商品計画に基づき、平均で6週間ごとに1車種、新型車を発売する予定です。ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランドはともに、商品の重複を解消しながらラインアップを拡充していきます。
中国、ブラジル、ロシア、インド、インドネシアなど、重要な成長市場のニーズにお応えする商品を増やしていきます。お客さまが自由に使えるモビリティをより身近に感じていただけるよう、ニーズに応じた取り組みを続けています。
日産にはすでに幅広く、きめ細かいグローバルな商品ラインアップが揃っています。「日産パワー88」の期間中には、合計51にのぼる新型車を投入します。1999年、日産はグローバルで49車種の商品ラインアップで、77%の市場・セグメントをカバーしていました。現在は64車種で80%の市場・セグメントをカバーしています。
さらに2016年には、ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランド合わせて66車種を取り揃え、世界の市場・セグメントの92%をカバーします。その一環として、車種統合や新規投入を図っていきます。
さらに、同期間中に90以上の新たな先進技術を商品に搭載する計画です。これは平均で年間15件の新技術を投入していく計算になります。
人気の高い複数の「グローバル成長モデル」を刷新し、インフィニティ・ブランドのラインアップも拡充していきます。中国では、お客さま固有のニーズにお応えするため、ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランドのラインアップを拡充します。中国で10%の市場占有率獲得を目指す目標に揺らぎはありません。
幅広い用途に対応するVプラットフォームを活用し、スタイリッシュで高品質、そして手ごろな価格の商品群を世界中のお客さまにご提供していきます。Vプラットフォームをベースにしたグローバルカーのラインアップを3車種に広げ、2016年の販売台数を100万台以上に引き上げます。さらに、BRICs諸国やインドネシアをはじめとする新興市場の需要拡大に対応するべく、エントリー・プライスのセグメントにも力を入れていきます。
当社が長年にわたり携わってきた商用車事業も勢いを増しています。2016年度までに、日産は業界をリードする小型商用車メーカーとなります。

明解な戦略的方向性

「日産パワー88」は6つの戦略をテコに目標達成を目指します。

第1の柱:ブランドパワー
ブランドパワーを強化するため、日産は開発・生産の強みを、販売・マーケティングとお客さまの経験に基づく価値創造の領域に広げていきます。お客さまとのふれあいのレベルを高め、世界一流のサービス水準を実現し、日産車のオーナー一人ひとりと長期的な関係を築いていきます。
ブランドパワーの強化を通じて、売上の創出、お客さまの一般的な志向、そして購入意向度をはじめとする測定可能な領域におけるトップレベルとの格差を縮小していきます。

第2の柱:セールスパワー
中期経営計画で目指すセールスパワーの狙いは、各市場のお客さまのニーズを取り込み、販売台数と市場占有率を飛躍的に増大させることです。
現在、当社には世界中で6,000店にのぼる主要販売拠点があります。これを「日産パワー88」期間中に7,500店舗に拡大します。
日産は今や中国、ロシア、そしてメキシコでナンバーワンの日系ブランドであり、さらに2016年度までに欧州で最大の販売台数を誇るアジア・ブランドの地位を目指し、前進を続けています。また、日本、米国とアセアン地域でもセールスパワーの向上に取り組んでいます。

第3の柱:クオリティの向上
日産は製品品質の向上に向けて着実に歩みを進めていくことを目指します。「日産パワー88」の期間中に、製品品質の面で、ニッサン・ブランドをグローバル自動車業界のトップ・グループに位置づけるとともに、インフィニティ・ブランドをラグジュアリー・ブランドのリーダーに育てていくことが目標です。

第4の柱:ゼロ・エミッション リーダーシップ
日産のように、グローバル自動車メーカーで、持続可能なモビリティの仕組みづくりを推進する包括的な活動に従事している企業はほかにありません。当社はあらゆる面でトップランナーです。バッテリー・充電器・商品ラインアップの開発、送電網の調査、バッテリーのリサイクル、そして蓄電池としてのバッテリーの活用など、さまざまな分野に携わっています。
2011年に当社は最大の電気自動車の販売台数を誇るメーカーとして、自動車業界の先頭に立ちます。今後、ルノー・日産アライアンスで、販売好調な「日産リーフ」に続く7車種の100%電気自動車を発売予定です。
アライアンス・パートナーのルノーとともに、2016年までに累計150万台の電気自動車を販売する計画です。
日産の持続可能なモビリティづくりの一環として、「PURE DRIVE( ピュア・ドライブ)」を支える低炭素・低排出の技術も採用しています。例えば日産独自のハイブリッド技術は、今後ニッサン・ブランドとインフィニティ・ブランドのモデルに適用を広げていきます。また、次世代エクストロニックCVT(無段変速機)の燃費をさらに改善し、採用していくことで、CVT技術のグローバルリーダーとしての地位を維持していきます。

第5の柱:事業の拡大
1999年、当社のグローバル市場占有率は4.6%でした。2010年は過去最高の5.8%を達成しました。2016年度にはグローバル市場占有率8%を目指します。
販売を支えるのは平均で6週間ごとに新型車を1車種投入する商品投入計画、成長市場における継続的な取り組み、そしてインフィニティ事業と小型商用車事業の拡大です。
また、ブラジル、インド、ロシアおよび、それに続くインドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、そしてベトナムといったアセアン5ヵ国を含む第2のBRICs諸国におけるプレゼンス拡大にも力を入れていきます。
日産は中国で市場占有率6.2%を誇るナンバーワンの日系ブランドです。本計画期間中も、中国は引き続き当社にとって最大の市場です。2012年には、生産能力を現在の2倍近くに相当する120万台に増強します。
さらに、市場占有率10%達成に向けて、生産能力を増強していきます。パートナーである東風汽車とともに、新型車と販売網の拡充に投資を行い、新たな自社ブランド、ヴェヌーシアの展開にも取り組んでいきます。
北米については、生産能力の増強を進めると同時に、メキシコ市場でトップメーカーの座を維持します。現在、メキシコの市場占有率は23.1%に達しています。
ブラジルでは、現在1.2%の市場占有率を5%以上まで高めていくことを目指します。そのために、ブラジルに新工場を建設し、まず20万台の生産能力を確保します。
欧州では、アジア・ブランドで最大の販売台数を目指します。ロシアでは2016年までに日産の市場占有率を7%に伸ばす計画です。
インドではチェンナイのアライアンス工場で新型車5車種を立ち上げます。また、販売会社を引き続き増やしていきます。
アセアンでは、タイ日産が戦略的な生産・輸出のハブ拠点です。今後はインドネシア市場での成長をにらみ、ジャカルタ近郊の生産拠点の能力を年間5万台から10万台に増強し、現地の需要に応え、アセアン5ヵ国の市場占有率を現在の6%から2016年までに15%に伸ばしていきます。

第6の柱:コスト リーダーシップ
当社は「日産リバイバルプラン」の実行以来、年間5%の原価低減を果たしてきましたが、これは主としてサプライヤーを交えたクロスファンクショナルなモノづくり活動によるものです。生産体制がますますグローバル化する中、これからもこのペースを維持し、特に北米、中国、インド、ロシアを中心に、世界中の生産拠点で本活動を徹底していきます。
車種間・新旧モデル間の部品とシステムの共用化率を上げることで、プラットフォーム全体の効率化をさらに進めます。プラットフォームと商品のシナジー効果をパートナー各社とともに生み出していきますが、特に小型車・中型車の領域に力を入れています。
さらなる台数増で、コスト効率はより上昇します。購入部品のみならず、物流費と内製コストにも目を向け、生産と購入品、納車整備センターまでの物流費を含めたトータルコストを年間5%低減していきます。
日本では、円建ての売上増大を目指し、国内市場における拡販に取り組むとともに、円建てコストを削減するべく、海外工場の部品の現地化をさらに進めます。日本および各地域間でモノづくり活動を強化することが、コスト削減の鍵を握っています。これらの活動によって、国内で年間100万台の生産維持に努めます。

パートナーの強みを生かす

発足以来12年間成果を生み出してきたルノー・日産アライアンスの経験と、その他5つの実りあるパートナーシップが、今後も日産の業績に寄与していくでしょう。
ルノー・日産アライアンスとダイムラーの戦略的協力関係を通じ、日産はインフィニティモデルに採用するメルセデス・ベンツのエンジンの供給をはじめ、ディーゼルエンジンとパワートレイン技術で協力します。
ロシア市場ではアフトワズ社を含め、当アライアンス全体で40%の市場占有率を目指し、商品開発、現地生産と現地調達への投資を行っています。
中国のパートナーである東風汽車は、10%の市場占有率獲得に重要な存在です。
インドではアショック・レイランド社とともに、小型商用車の共同開発と生産を行います。
また、三菱自動車との協力関係を拡大し、軽自動車の合弁会社を設立しました。

日産の将来にふさわしい計画

日産はゼロ・エミッションモビリティでも、新興市場でも、競争力向上に寄与する数ある安定的かつ実りあるパートナーシップの面でも自動車業界をリードする存在です。
今後は、ブランドパワー、セールスパワー、そして商品・サービスの質の向上に努め、持続可能なモビリティ社会の推進、すべての人にモビリティをご提供する取り組みを率先して進めていきます。
これこそ、会社の実力を100%引き出すべく、日産が積極的に進めている、「日産パワー88」の狙いです。

Carlos Ghosn

ビジョン

日産:人々の生活を豊かに

ミッション

私たち日産は、独自性に溢れ、革新的なクルマやサービスを創造し、 その目に見える優れた価値を、全てのステークホルダーに提供します。それらはルノーとの提携のもとに行っていきます。

ページトップへ