現在位置
 

第7回 「個人投資家向けIR活動」 2009/03

日産自動車は、ここ数年間、個人投資家の方向けセミナーを頻繁に実施したり、ウェブサイトやメールを活用した情報発信を開始するなど、様々な個人投資家向けのコミュニケーションを充実させてきました。今回は、日産の個人投資家向けIR活動をご紹介いたします。

第1部 個人投資家向けIR活動を実施する背景

なぜ、日産は個人投資家に対するIR活動に力を入れているのでしょうか。それには次の2つの理由があります。
まず、一般的に個人投資家の方は長期の視野で銘柄選びをすることが多いと言われていますが、現状では日本の個人投資家の方々は株式や投資信託への投資比率が欧米に比べてまだ低いため、今後の増加が期待されています。その中でも2008年3月末の日本株全体に占める個人投資家の保有比率は18.2%(出典:東京証券取引所)であるのに対し、日産のそれは7.7%と比較的低い割合に留まっており、日産の株主における個人投資家の数は増加の余地があると考えています。

さらに2点目の理由として、個人投資家向けIR活動にはマーケティングの観点からも重要な意味があります。クルマの購入を検討する際、日産の株主であれば日産車を候補に挙げる方が多いと考えられるために、個人投資家の皆様は今後日産車のユーザーとなるもしくは日産車に乗り続けられる可能性が高い方々と言えます。日産にとって個人投資家向けIR活動の場は出来る限り多くの個人の方々に「日産自動車」という企業を正しく理解していただき、且つ「日産のクルマ」を好きになっていただく為の良い機会と捉え、イベントやインターネットを活用した情報発信のように第三者の恣意の入らない直接対話出来る機会を出来る限り多く持ち、「日産ファン」を増やすことを目指しています。

第2部 個人投資家向けイベント


(08年11月 志賀COOプレゼンテーション)

日産は、2006年度より3年連続でマネックス証券、みずほ証券協賛の個人投資家向け説明会をその時期に最も相応しいトピックをテーマとして取り上げ開催してきました。
2006年度は、志賀COOによる「企業価値向上」に関するプレゼンテーションに加え、同年11月20日のスカイライン・フルモデルチェンジに合わせ、スカイラインの歴史と新型車をご紹介する説明会を実施し、当日は会場に新型スカイラインの車両2台も展示しました。
2007年11月の個人投資家向け説明会では、グローバルに環境意識が高まる中、「日産自動車の環境技術」と銘打ったプレゼンテーションを実施し当社のCO2排出量削減技術などについてアピールしました。また、この年より説明会会場を本社内の講堂にすることで、コストを低減しながら、説明会終了後には本社に併設されているギャラリーに展示してある日産車を見学して頂くことができるようになりました。
そして2008年11月15日の説明会では、同年5月に発表した中期経営計画「日産GT 2012」の概要と、「電動化技術」を中心とした日産の環境技術をテーマに掲げ、前年度を上回る300名以上の個人投資家の皆様にご参加いただきました。説明会後に実施したアンケートでは、1部のプレゼンテーション・2部の質疑応答とも約9割の方が「理解出来た」と回答され、「COOの話が直接聞けるこのような機会をぜひ、もっと増やして欲しい」「電気自動車にかける日産の意気込みを感じられた」といったご意見をいただきました。日産の今後の方向性を経営トップより直接説明させて頂くことが個人投資家の方向けのイベントでは重要であることが窺えます。

説明会終了後に、当日参加出来なかった方も説明会の様子をご覧頂けるよう、インターネット上でプレゼンテーションの動画も配信しております。2008年11月の説明会の様子は、日産の「投資家の皆様へ」サイトの「IRイベント」ページで紹介していますので、ぜひご覧下さい。


(合同説明会の風景)

日産は横浜が発祥の地であることもあり、2009年秋までには現在銀座にある当社本社屋を横浜に移転します。これに合わせて新本社への移転を1年後に控えた2008年3月には、横浜にゆかりのある企業5社共同で開催され約800名のお客様が出席された個人投資家向け説明会「ヨコハマのチカラ」に参加し、当社にとっての「横浜」という土地の重要性をアピールしました。
現在建設中の新本社屋は2階を通して横浜駅と直結しており、1階にはショールームが配置される予定です。移転後も、新本社屋を活用した説明会を実施したいと考えておりますので、どうぞご期待下さい。

このような経営トップが出席する大規模なイベントに加え、個人投資家の皆様との接点をより多く持つために、証券会社の支店にて他社のIR担当者と合同で「草の根的」な説明会も実施しています。業界が異なる事業会社3-4社と合同で説明会を実施することにより、投資家の皆様が一度に複数の事業会社のプレゼンテーションを聞けるという利点が好評で、これまで北は東北、南は九州の全国の主要都市にて数十名から100名規模の合同説明会を実施してきました。参加される個人投資家の皆様は時に日産車ユーザーであることもあり、参加者の皆様からお褒めだけではなくご意見やご要望も頂戴できる貴重な機会となっています。


(追浜工場見学の様子)

さらに、日産はクルマを作っている企業でありモノづくりの現場を個人投資家の皆様にご覧頂けるよう、国内の工場見学とIR担当者のプレゼンテーションをセットにした個人投資家向け工場見学会も実施しています。このような工場見学会を2007年度は3回、2008年度もこれまで2回、いずれも追浜工場で実施してきました。こういったイベントでは、通常の工場見学に加えて、日産の業績や経営計画なども併せて紹介するため、参加者からは「工場見学だけでなくIR情報もあり参考になった」「このような機会があったら是非また参加したい」といったポジティブなご意見を頂いております。

ページトップへ