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第3回 「2008年ジュネーブモーターショー」 2008/07

自動車メーカーにとって、世界中で開催されるモーターショーは様々な地域で自社の商品を紹介することができる重要な機会です。また、日産自動車の広報とIRにとっても、メッセージを多くの方に伝えることで、前向きなストーリーを広めることができる貴重な手段となっています。

第1部 エクイティー・コンファレンス(株式投資家向けコンファレンス)

2008年3月、IR部はジュネーブモーターショーに合わせて大手証券会社が主催したエクイティー・コンファレンスに参加しました。
証券会社はほとんどの国際的なモーターショーにおいてこのようなコンファレンスを開催しております。これはモーターショーには出展している企業の役員が説明や視察のために集まるため、この機会を活用して、機関投資家と企業の代表者が一対一で対話する個別ミーティングや、様々なトピックに関するプレゼンテーションを行うことができるためです。

1日目、私たちは多くの欧州の投資家の方々と個別ミーティングを行いました。お会いした投資家には、既に日産自動車の株主である方と、将来的に株主になる可能性のある方の両者がバランスよくいらっしゃいました。
各ミーティングでは様々な質問が出されましたが、共通の分野に関する質問も多く見られました。特に、欧州にいるにもかかわらず、米国経済とその変動が及ぼす自動車産業への影響に関する質問を多く受けました。それ以外には、ドル・円の為替レート、原材料価格の高騰、市場の地理的な拡大に関心が寄せられました。日産自動車固有の質問では、その時点では新中期経営計画である「日産GT 2012」の発表がまだ行われていなかったため、2008年度の見通しと株主還元を含む次期中期経営計画に関するものが多くありました。

2日目は、CFOのアラン・ダサスがIRチームに合流しました。午前中にモーターショーのプレス・コンファレンスに参加し、その後はエクイティ・コンファレンスに戻りプレゼンテーションを行いました。


- インフィニティ・ヨーロッパについてのプレゼンテーション -

ここでは、ジュネーブモーターショーでの日産自動車の主要な発表であるインフィニティの欧州市場投入について、欧州の販売・マーケティング担当SVPであるブライアン・キャロリン(現在は北米日産の販売・マーケティングを担当)によるプレゼンテーションが行われました。インフィニティの欧州市場投入の背景、戦略、展望が説明された後に、参加者との質疑応答が行なわれ、キャロリンはいつものように、各質問に冗談を交えながら分かりやすく回答していました。
終了後に私が会話した投資家の方々はプレゼンテーションに対して非常に好意的だっただけではなく、インフィニティが自国の市場に投入されることを待ち望んでいる様子でした。欧州の投資家の方々は趣味としてクルマを愛する方が多く、将来的にインフィニティのオーナーとなる可能性があることはとても喜ばしいニュースです。

次に、アライアンスのパートナーであるルノーのIRの要望で、私たちはルノーの投資家の方々とランチミーティングを行いました。彼らの関心は日産自動車の欧州ビジネスにあったため、欧州の財務・一般管理部門担当SVPであるエリック・ニコラも出席しました。
ミーティングでは、欧州市場全体だけではなく、日産自動車の収益性、ブランドの差別化および今後の成長に対する戦略についてディスカッションが行われ、ニコラは日産自動車の基本理念および欧州市場の見通しについて説得力のある説明を行いました。このミーティングでも投資家の方々から有益であったというフィードバックを得ることが出来ました。

その後、CFOのダサスと共にエクイティ・コンファレンスに戻り、再び投資家の方々との個別ミーティングを行いました。ダサスのCFO就任は昨年10月であったため、今回は多くの投資家の方々へダサスを初めて紹介することができました。

第2部 プレス・コンファレンスとまとめ


- インフィニティFX50 初公開 -

2日目の最後は、インフィニティ・ヨーロッパのプレス・コンファレンスに出席しました。モーターショー会場の外で行われたこのプレス・コンファレンスは、取締役社長兼CEOのカルロス・ゴーンがFX50の紹介を行うなど、インフィニティ・ヨーロッパはインフィニティの欧州市場投入発表にふさわしい最高の働きをしました。全関係者の献身的な努力の結果、インフィニティは主要な自動車雑誌より印象的な新車発表に対する賞である「ローンチ・オブ・ザ・ショー」が贈られました。

モーターショーを見学する時間は多くありませんでしたが、多くの投資家の方々とのミーティングの予定がぎっしり詰まったエクイティ・コンファレンスに参加したことだけでジュネーブを訪れた価値は十分にありました。都市をまたいでの移動にかかる時間を必要としないためにこのようなコンファレンスは、多くの投資家の方々にお会いするのには最も効率的な方法です。

プレゼンテーションやミーティングというのは、前向きなストーリーを伝えたり、経営陣を紹介したりすることができ、大変有益です。投資家の方々はその企業に投資するかどうかの判断材料の一つとして経営陣の能力を見ています。プレゼンテーションはもちろん重要ですが、経営陣がどのように質問に回答するのかによっても彼らの能力を判断しているのです。今回はダサス、キャロリン、ニコラによって、日産自動車の経営陣の中に投資家の期待に応える能力のある者が存在するということを証明することができました。

今回のジュネーブモーターショーは投資家の方々に日産自動車への信頼を植え付ける最適の機会となりました。忙しい中でIR活動をサポートしてくれたキャロリン、ニコラ、ライトおよびインフィニティ・ヨーロッパと欧州の各担当者に感謝します。

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