自動車リサイクルによる持続性のあるモビリティ社会の実現に向けて
日産は、自動車リサイクルによる持続可能なモビリティ社会の実現を目指しています。廃棄物となるものをはじめから減らす(リデュース)、再使用する(リユース)、再生利用する(リサイクル)という3つの視点を基本に、クルマのライフサイクル(開発から廃棄まで)のあらゆる段階で、限りある貴重な資源を有効利用し、効果的に循環させる取り組みを行っています。
リサイクル可能率95%のクルマ
「グローバル・ニッサン・リサイクリング・ウェイ」の考え方

「グローバル・ニッサン・リサイクリング・ウェイ」は、日産がリサイクルを考え、実行するに当たり、常に忘れてはならない行動指針です。リサイクル・ビジョンは、究極のゴールである廃車再資源化率100%※達成した社会を顕しています。究極のゴールを達成するためには、クルマのライフサイクルの全工程において課題解決を行うことが必要であり、日産では、クルマのライフサイクルをの大きく4つのフェーズに分け、3R(Reduce, Reuse, Recycle)での軸で評価した課題の抽出・解決に取り組んでいます。
- ※再資源化率100%:廃棄物発生量のうち、根津回収を含めて再資源化し、活用した廃棄物の割合。
開発段階
環境に負荷を与える物質の使用を避けて、リサイクルのしやすさを考慮した設計を行います。また、枯渇性資源の使用量を削減するために、再生プラスチックなどの再生材の利用や、植物由来の再生可能な資源を利用した素材などの利用も検討しています。さらに、品質の面から技術的に困難だった使用済み自動車から樹脂部品を回収し、新車部品に適用する仕組みの構築も検討中です。
生産段階
各工程で発生する廃棄物を可能な限り削減、再利用、再生利用します。
販売サービス段階
販売・サービス段階も、再利用部品の提供という重要な役割を担っています。
使用済み段階
使用済み段階では、クルマの解体のしやすさ、リサイクルのしやすさの観点からさまざまな研究を行い、研究による成果や技術を各段階にフィードバックして、いっそうの改善に取り組んでいます。とくに日産は、クルマの部品を可能な限りクルマからクルマへリサイクルし、材料の質を下げないリサイクルを追求しています。
グリーンプログラム2010の目標
日本においては、「ニッサン・グリーンプログラム2010(NGP2010)※」で掲げた目標を4年前倒しして2006年度でリサイクル実効率95%を達成しました。今後はこの活動をグローバルへ広げ、活動を推進していく計画です。
- ※ ニッサン・グリーンプログラム2010:環境への取り組みに対して、2010年までに達成すべき具体的な目標値や活動計画を定めたもの。
地域にあわせた、現実的なリサイクルを
製品開発の時期とリサイクル処理される時期には、10年余りの開きがあります。リサイクルするときには、開発当時には予測できなかった社会状況になっている可能性も否めません。また、日産全体として目指すべきリサイクルのコンセプトはありますが、実行ベースでは各国の法制度や産業の実情に合わせたローカルなアプローチが必要になります。これらについては、「設計はグローバルに、対応はローカルに」という基本方針のもと、開発拠点である日本と世界各国の情報共有をネットワークし、着実に活動を進めていきます。
究極のゴールへ向かって
日産はこれらの取り組みにより、「資源循環」において定めた「再資源化率を100%にする」という究極のゴールを目指します。また、持続可能な社会の実現には、社会の多くの方々との連携が不可欠です。日産は資源の有効活用を進めていくうえで、企業の枠を超えたパートナーシップの構築を重視しています。そして、その相乗効果が生み出す、資源循環という大きな輪へつなげていきたいと考えています。



