環境への影響を総合的に把握する
環境問題の課題に取り組むため、日産のクルマが地球環境にどのような負荷を与えているか、総合的に評価する必要があると考え、LCA※手法を使ってライフサイクル全体(資源採掘から廃棄まで)の環境負荷を定量的に把握しています。
- ※LCA:Life Cycle Assessmentの略。製品を作るために必要な原料が採掘される段階から、製造、輸送、使用、廃棄されるすべての段階(サイクル)において、環境への影響の可能性を評価する方法。
LCA手法を使ったクルマのライフサイクル

- ※ASR:Automobile Shredder Residueの略。使用済み自動車から可能な限り、鉄や非鉄等の素材を回収し、マテリアルリサイクルした残さ。
取り組み状況

主要車種におけるLCA結果
日産は、1990年代初めからLCAを実施し、材料変更に伴う以下の部品について定量比較を実施し、環境への負荷を把握しました。
- ラジエーター
- エアコン
- フロントエンド(車両前部)モジュール
- バックドア等
日本自動車工業会LCA分科会で進めていたLCAプロジェクト(1997/10−2001/3)等を踏まえ、社内のLCA評価手法を見直し、主要車種のLCA結果を算出しました。
- 2005年5月:日産のインベントリー分析が、JIS Q14040に規定されたLCA手法に則って実施されていることが認証される。(社)産業環境管理協会
対象車種:スカイライン(日本製造)、デュアリス(英国製造)
さらに、より環境に配慮したクルマを開発するために、新規導入技術についてもLCAで評価しています。これらの結果は、日産の環境への取り組みを明確にしたニッサン・グリーンプログラム2010※や日産の経営方針であるQCT-C※の達成のために活用しています。
- ※ニッサン・グリーンプログラム2010:環境への取り組みに関して、2010年までに達成すべき具体的な目標数値や活動計画を定めたもの。
- ※QCT-C:Quality(品質)・Cost(価格)・Time(時間)-CO2。「より高い品質を、適切なコストで、よりスピーディに、より少ないCO2で」を目指す、日産の経営方針。
電気自動車「日産リーフ」のライフサイクルCO2排出量評価


「日産リーフ」は、同クラスのガソリン車と比べ、ライフサイクルにおけるCO2排出量を約40%削減できると算出しています。この結果はLCA評価機関である社団法人産業環境管理協会による第三者認証を受けています。
今後は、新技術による車両の電費改善や、製造工程の効率化推進など取り組みを進め、電気自動車のライフサイクルにおける更なるCO2排出量削減をめざします。
電気自動車のバッテリーは、再生可能エネルギーの大規模導入をサポートする蓄電機能の役割を担うことで、クルマを取り巻く社会全体の低炭素化に貢献できる可能性を持っています。
