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活動レポート
日産デザイン オフサイトインターンシップ 2006年度 第1回 ロングタームプログラム 講師インタビュー(2006/12/01)
モノづくりの喜びを広く伝えて欲しい
オフサイトインターンシッププログラムの講師を担当して

今回、第1回ロングタームプログラムの講師を担当した阿部俊之さん。今期プログラムに参加した学生たちと約2ヶ月間過ごし、その成長ぶりを見てきた。また阿部さんは、日産自動車のコンセプトカーデザイン部門で活躍するプロのデザイナーでもある。ここでは、インターンシッププログラムでは何が学べるのか、プロの目から見たそのメリットについても語っていただいた。

■講師プロフィール
日産自動車・デザイン本部第一プロダクトデザイン部 阿部俊之さん
1991年入社後、生産車のエクステリアデザインを担当。これまでにサニー、ティアナ、アルティマ(北米市場で販売)などのデザインを手掛ける。本年6月より現在の部署に所属し、コンセプトカーのデザインを担当。インターンシッププログラムでは主にスケッチテクニックの指導を受け持つ。



プロの仕事を目の当たりにできるのが一番のメリット
学生さんたちは楽しい雰囲気のなか、しっかりと学んでいました
やる気を高めて、一人一人の感性を十分に発揮してもらうのが目的です
学生たちのエネルギーと成長ぶりには脱帽しました
多くの学生と体験を共有し、ともに伸びて欲しい

プロの仕事を目の当たりにできるのが一番のメリット

「プロのデザイナーのすぐ傍で、その仕事ぶりを目の当たりにしながら一緒に作業ができる」。それが、このオフサイトインターンシップの一番の特徴であり、最大のメリットではないでしょうか。そして実は我々デザイナーにとっても他のデザイナーの仕事を見ることは、すごく勉強になる体験なんです。会社に一旦入ってしまうと、他のデザイナーの仕事をじっくり見る時間的な余裕は殆どないですから。
しかも、会社の外にインターンシップ専用の場を設けたことで、オープンな状況のもと、講師も学生さんたちへのアドバイスに専念できる。
会社のなかで通常行うインターンだったら、こんな具合には行かないと思いますよ。デザインに関する部署は通常、機密性の高い情報を扱っていますから、外部の方に仕事風景を見せるのは非常に難しい。また、デザイナーはみんな自分の仕事に精一杯で、アドバイスする時間はありません。
それに比べると、本プログラムでは、学生さんたちのためだけに用意された場所に、日産のさまざまなデザイナーが講師として集まっているのです。学生さんたちは、自分の能力を伸ばすことだけに集中できる。素晴らしい環境だと思います。




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学生さんたちは楽しい雰囲気のなか、しっかりと学んでいました

プログラムで体験していただくのは、コンセプト立案、スケッチ、モデリングなど。一台のクルマができるまでの生産過程を自ら体験することで理解していただきます。講師たちも「教える」というスタンスではなく、「一緒に仕事をする」という姿勢でいろいろなことを説明します。
今回の第1回ロングタームプログラムでも、私が作業をしているデスクの周りに学生さんたちが集まってきて、雑談をかわしたりしながら、私の仕事ぶりを観察したり、質問をしたり。
また、帰りに偶然電車のなかで一緒になって、話しながら帰ったこともあります。実際の仕事のリアルな面や、プロとしての姿勢については、そうした雑談のなかで伝えることができたような気がします。学生さんたちも、そうした情報を聞きたがっているんですね。一見、わきあいあいと楽しい雰囲気なのですが、しっかりと学ぶべきところを学んでいたようでした。



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やる気を高めて、一人一人の感性を十分に発揮してもらうのが目的です

このプログラムで、私が一番学生さんたちに伝えたいと思っていることは、モノをつくるときの「感動」。これは私自身、デザイナーになりたての頃から今までずっと、持ち続けている気持ちです。とくに、自分の案が採用されて、チームの仲間と力を合わせて自分のデザインを完成させるときは、誇らしい気持ちでいっぱいになりますね。学生さんたちも将来、同じ感動を是非味わって欲しいと思います。
そのため、インターンシップでは、学生さんたち自身のやる気をもっともっと高めてあげられるよう、心を配っています。たとえば、学生さんの意見や感性を否定しないこともその一つ。私も経験があるのですが、自分がやりたいことを思いっきりやったほうが、最終的にいいものができるんです。まず、学生さんの意図を理解した上で、適切なアドバイスをしながら、良いところを伸ばしてあげたいと思っています。


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学生たちのエネルギーと成長ぶりには脱帽しました

第1回ロングタームプログラムを終えて、皆さんの成長ぶりには本当にびっくりしました。最初の頃は、コンセプト説明もたどたどしかったり、スケッチの線もうまくひけなかったりで「大丈夫かな」と思ったこともあります。ですが、プログラムが進むうちに、みんなものすごい速さで力をつけていきました。
そして、修了式の発表では、私でも緊張してしまうような、そうそうたるメンバーを前に、堂々とプレゼンテーションをしていました。今回の修了生のなかには、すぐにでも一緒に仕事をしたいような人もいますし、「このまま成長し続ければすごいことになる」と思わせる人もいました。それに、皆さんの、夢に向かって努力するエネルギーには心底感心しました。



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多くの学生と体験を共有し、ともに伸びて欲しい

この日産インターンシッププログラムは、「未来に、モノづくりのDNAを伝えていきたい」という思いから始められたもの。ですから、今回の修了生の皆さんには、自分の今通っている学校に戻ったら、インターンシップで学んだことをみんなに伝えて欲しいんです。ここで吸収したことをみんなで共有し、みんなで伸びていってくれれば…と思っています。もちろん、その一人一人が、将来、私たちをびっくりさせるような、すごいデザイナーになってくれれば、こんな嬉しいことはないですね。



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「日産デザイン オフサイトインターンシップ」
「日産デザイン オフサイトインターンシップ」は、現場のカーデザインに触れる機会を持ちたいという学生を公募し、日本のモノづくりのDNAを受け継ぐ若いデザイナーを育成していくことを目的にスタートしたインターンシップ・プログラムです。中目黒に自社のデザインスタジオと同等の設備環境を用意し、日産の現役カーデザイナーを講師として、実践的なプログラムを実施しています。
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