多様性とコミュニケーションこそがサステナビリティと信頼への鍵
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司会: グローバル企業である日産にとって、「CSR」はどんな意味を持っていますか。志賀: 日産はさまざまな国でクルマを生産し、販売していますので、社会的価値を創造していくうえでもグローバルな体制で取り組むことが重要です。とりわけ、事業を展開している地域社会に対しては、これまで以上に貢献していきたいと思います。そうした活動が日産の企業としてのあり方を示すことになるからです。日産は世界中に約18万人の社員を擁しており、なかでも途上国での事業は重要な位置を占めています。私たちはクルマを提供するだけでなく、環境の改善という形でも社会に貢献しなければなりません。環境負荷を低減し、社員の生活環境を守る。事業展開する地域の人びとと良好な関係を築くことも不可欠です。ビジネスと社会的責任のバランスをとることが、企業の成長にもつながると考えています。 司会: 日産のCSR担当役員であるスプロールさんにとって、CSRはどういう意味を持っていますか。スプロール: CSRは、企業がイメージアップのために行う活動と思われがちですが、日産の場合はCSRへのアプローチが事業そのものにたいへん深く関わっています。社会や環境に対して責任を果たすことが日産の利益につながっているのです。私たちのCSR活動の目的は、比較的シンプルです。サステナビリティ、つまりこのビジネスを今後何十年にもわたって維持し、現在の活動が私たちの未来をリスクにさらさないように図ることです。CSRはそうしたリスクを管理することであり、日産はステークホルダー(利害関係者)との対話を通じてこれを推進しています。 日産はいまや、多くの国家をも凌ぐほどの経済力を持っており、それゆえに担う社会的責任も大きくなっています。日産を動かす価値観は何かという周囲の声を受けて、私たちは事業の透明性を確保しなければなりません。CSRは私たちの信頼性を示すための方法なのです。単に体裁だけでなく、実効性がありビジネスを持続可能なものにするよう活動していく必要があります。 司会: 日産では2005年4月、広報部門内にCSRグループを立ち上げ、CSRという課題に総合的に取り組む姿勢を打ち出しました。設立の背景を説明してください。志賀: 日産のファンクションはすべて、何らかの形でCSRに結び付いています。従来は、活動の明確な方向性や優先順位を欠いていたので、これらを統合して資源をより効率的に活用したほうがよいと考えたのです。そうすることで、社外に対しても私たちの努力をはっきり伝えることができます。総合的なアプローチは、ステークホルダーに貢献するためのひとつの方法といえます。スプロール: 日産では、全社的なCSR活動の統合を順次進めており、まずは重点事項をスコアカードの形で示していきます。これを公表することで、活動の目標を明確にし、ステークホルダーに透明性を示していきたいと考えています。ステークホルダーと対話するきっかけにもなるでしょう。批判的な意見もあると思いますが、そうしたフィードバックこそ、CSRという幅広い領域から日産が優先的に取り組むべき問題を見極めるうえで役に立つはずです。志賀: 私たちが目指しているのは、より透明性の高いプロセス、つまり仕事をより速く効率的に進めるための方法です。そのためには、明確な方針を持つことが理想です。 |
最高執行責任者
グローバル広報・CSR・IR本部広報・CSR部
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